東京圏・群馬県富岡市No.212★★★地図で見る →

富岡製糸場

history王道を、いちばんいい形で

群馬県富岡市にある世界文化遺産。明治5年に政府が設立した官営の模範工場で、フランスの技術を導入して建てられた。「売らない・貸さない・壊さない」の方針で115年間を経た建物が、創建時とほぼ同じ姿で現存している。

富岡製糸場
実写(ライセンス済み)Hasec, cropped by Tmv / Public domain

富岡製糸場は東京から北西へ約120kmの群馬県富岡市にある。1872年(明治5年)、生糸が最大の輸出品だった時代に、日本政府が近代的な器械製糸の模範を示すために建設した工場だ。フランス人技術者ポール・ブリューナが設計を担い、機械と技術者をフランスから招いた。建物は鉄骨レンガ造という当時の日本では珍しい構造で、東繭倉庫・西繭倉庫・東置繭所(繰糸場)が創建時のままに立っている。1872年の開業から1987年にカタクラ工業が操業を停止するまで、実際の生産施設として115年間使い続けられた。建物が完全な形で残るのは、歴代の所有者が「売らない・貸さない・壊さない」方針を貫いたためだ。2014年にユネスコ世界文化遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」として登録された。

歴史・背景

明治政府は1872年、産業近代化と輸出振興を目的としてこの工場を設立した。設計はフランス人技術者ポール・ブリューナが担当し、当初はフランス人の女性工員が日本人工女に器械繰り糸の技術を教えた。経営は複数の民間会社を経て1939年にカタクラ工業が引き継ぎ、1987年の操業停止後に富岡市が取得し公開した。2014年、関連する3つの絹産業遺産とともに世界遺産に登録された。

見どころ(歩く順)

実写(ライセンス済み)Abasaa / Public domain
東置繭所(繰糸場)
工場の中心となる生産棟。全長140m、鉄骨レンガ造で高い採光窓が並ぶ。1872年の意匠がそのまま残る
東・西繭倉庫
門を入ってすぐ左右に立つレンガ造の保管庫。富岡製糸場の「顔」として最初に目に入る建物
ブリューナ館
設計者ポール・ブリューナが建設・操業期間中に居住した木造洋館
正門と構内
入口の正門と広い構内の配置から、計画的な工場複合体としての規模を体感できる

おすすめの楽しみ方

主要建物をひと通り見るには1時間半〜2時間を確保したい。東置繭所(繰糸場)が最も大きく時間がかかる。日本語のガイドツアーは1日数回実施。英語の音声ガイドで主要建物を自分のペースで回ることもできる。正門近くの「シルクイット富岡」(市の観光情報センター)で周辺情報を入手すると効率がよい。

実際の行き方

起点
東京駅
所要
約110分 · JR+上信電鉄(本数限定)
降車
上州富岡駅(上信電鉄上信線)
  1. 東京駅 → 高崎駅(JR湘南新宿ライン・上野東京ライン、約50分)。上信電鉄の乗り継ぎ時刻を事前確認。
  2. 高崎駅 → 上州富岡駅(上信電鉄上信線・約35分・約30分に1本)。
  3. 上州富岡駅 → 富岡製糸場入口(北へ徒歩約10分、平坦・案内あり)。
JR高崎線→高崎→上信電鉄→上州富岡駅
東京駅から湘南新宿ライン・上野東京ラインで高崎駅へ(約50分)。上信電鉄上信線に乗り換えて上州富岡駅まで(約35分・およそ30分に1本)。上州富岡駅から製糸場の入口まで北へ徒歩約10分。東京から合計約100〜110分。高崎での乗り継ぎは上信電鉄の時刻表(joshin-rail.co.jp)で事前に確認しておくこと。
上州富岡駅から同じルートで戻る
上州富岡駅に戻り、上信電鉄で高崎へ、JRで東京へ。上信電鉄は約30分間隔なので、帰りの便を確認してから観覧時間を調整する。夕方以降は最終便が早い。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

行く前に

現金
入場料は大人1,000円(最新情報はtomioka-silk.jpで確認)。上信電鉄はICカード不可のため、高崎駅または上州富岡駅で現金切符を購入すること。東京から高崎までのJR区間はICカード(Suica等)可。
定休
水曜日は休業(水曜が祝日の場合は翌木曜も休み)。12月29〜31日も休業。東置繭所の室内は自然光の差し込みが限られ、曇天の日は室内撮影がやや暗くなる。
別ルート
車で来る場合は関越道経由で東京から約2時間。高崎駅でレンタカーを借りると下仁田方面や赤城高原と組み合わせられる。
降りたあと
上州富岡駅の出口から市街地方向へ北へ徒歩約10分(平坦・案内表示あり)。入口の正門が左手に見えてくる。

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