和歌山・白浜No.276★地図で見る →
アドベンチャーワールド
〜白浜のサファリと海獣ショー〜
和歌山県白浜町にある大型の体験型動物パーク。開放的なサファリエリア、海獣パフォーマンス、遊園地ゾーンを1枚の入園券で回れる。長く続いたジャイアントパンダの飼育は2025年6月に終了した。

アドベンチャーワールドは、南紀白浜の温泉街から内陸に少し入った丘の上にある。小さな展示を並べた動物園ではなく、園全体がひとつの大きな敷地として設計されているのが特徴だ。陸の動物が暮らす「サファリワールド」は開けた放飼場で、徒歩でも乗り物でも回れる。「マリンワールド」ではイルカやアシカのパフォーマンスが行われ、同じ日程表のなかにミニブタやイヌのショーも組まれている。「プレイゾーン」には観覧車・ゴーカート・ジェットコースターが揃い、園内にそのまま遊園地が入っている格好になる。ただし、この園を三十年にわたって有名にしてきたのは、そのどれでもなかった。1994年に始まったジャイアントパンダの飼育である。中国国外で最も成功した繁殖実績を積み、累計16頭がここで生まれた。残っていた4頭——良浜・結浜・彩浜・楓浜——は、貸与契約の満了にともない2025年6月に中国へ返還され、現在パンダはいない。
なぜ穴場のままか
初来日の旅程では和歌山=高野山と熊野古道になりがちで、海側の白浜まで足を延ばす外国人は今も多くない。日本有数の規模を持ちながら、定番ルートの外側に置かれたままの施設だ。そしてここは、手元のガイドブックが高い確率で間違っている場所でもある——英語の観光情報の多くが、2025年6月に去ったパンダを今も「見どころ」として載せている。
歴史・背景
この園の名声はジャイアントパンダとともにあった。飼育が始まったのは1994年。中国との貸与・共同研究のもとで繁殖に取り組み、以後三十年で累計16頭がここで生まれた。中国国外では突出した実績である。うち10頭を産み育てたのが雌の良浜だった。貸与契約の満了が近づくと、残る4頭——当時24歳の良浜と、結浜・彩浜・楓浜——は2025年6月に中国へ返還された。契約上の期限は8月末だったが、真夏の輸送を避けるため前倒しされた形である。パンダ舎は残るが、コレクションとしての歴史はここで終わった。
見どころ

- サファリワールド
- 陸の動物が暮らす開放的な放飼エリア。徒歩でも乗り物でも回れ、園内で最も時間がかかる区画
- マリンワールド
- 海の動物のパフォーマンス会場。イルカ・アシカのショーが決まった時間割で行われる
- 動物パフォーマンス
- 海獣ショーのほかにミニブタやイヌのショーも日中に組まれている。ゲートで時間割を受け取り、それを軸に一日を組み立てるとよい
- プレイゾーン
- 観覧車・ゴーカート・ジェットコースターが並ぶ園内遊園地。入園料に含まれる
おすすめの楽しみ方
通常営業は10:00〜17:00(季節変動あり)。真夏は夜間延長があり、2026年は7月23日〜8月23日が10:00〜20:00。夕方以降は涼しく、人も減るので狙い目になる。まずゲートでショーの時間割を受け取り、マリンパフォーマンスを軸に予定を組んで、空き時間を最も時間のかかるサファリに充てるのが効率的。白浜の白砂のビーチと温泉街は同じバス路線で10分ほど戻った先にあるので、一泊すれば長い移動を含む強行日帰りが、ゆとりのある一泊二日に変わる。
実際の行き方
- 新大阪駅→白浜駅(JR特急くろしお・約2時間20分)
- 白浜駅→アドベンチャーワールド バス停(明光バス・約10分・ゲート前着)
- JR特急くろしお+明光バス
- 新大阪駅→(JR特急くろしお・約2時間20分)→白浜駅→(明光バス「アドベンチャーワールド・白浜空港」方面・約10分)→アドベンチャーワールドバス停で下車、目の前が入口。合計およそ2時間40分。特急くろしおはおおむね1時間に1本、バスは特急の到着に合わせて待機しているので、駅前に停まっている便にそのまま乗ればよい。
- バスで白浜駅へ戻り、くろしおで大阪へ
- 同じ明光バスで白浜駅まで約10分。新大阪方面へ戻れる実用的な特急は夕方までなので、朝に到着した時点で帰りの発車時刻を確認しておきたい。宿泊するなら、同じバス路線がそのまま白浜温泉街へ続いている。
行く前に
- 現金
- 入園料(2026年)=大人18才以上¥5,300/シニア65才以上¥4,800/中人12〜17才¥4,300/小人4〜11才¥3,300。チケットはオンラインでも窓口でも購入可。入口ではカード・IC決済が使えるが、園内の小さな売店用に現金も少し持っておくと安心。
- 定休
- 2025年6月以降、園内にジャイアントパンダはいない。ブリーディングセンターやPANDA LOVEの建物は残っているが動物はいないので、パンダ目当てに一日を組まないこと。
- 別ルート
- 車なら紀勢自動車道「南紀白浜IC」から約10分、駐車場あり。南紀白浜空港がすぐ近くにあるため、東京からは飛行機で入るほうが鉄道の4時間より現実的な場合も多い。
- 降りたあと
- バス停は入園ゲートの目の前で、そこから歩く必要はない。入口広場に向かって左手のチケット窓口で入園券を買う。