和歌山・南紀白浜No.215★★★地図で見る →
南紀白浜
紀伊半島南端の海岸リゾート。円月島(丸い海蝕アーチをもつ小島)・千畳敷(波食台地)・三段壁(高さ50メートルの断崖と洞窟)、三つの国指定名勝が数キロの海岸線に集まる。

南紀白浜は和歌山県南部の岬に位置し、太平洋の波が砂岩を長年かけて削り込んできた独特の海岸地形が広がる。主な三つの岩景観は数キロの海岸に点在し、一日でまとめて巡ることができる。「円月島(えんげつとう)」——「満月の島」の意——は沖合に浮かぶ小さな岩島で、直径約9メートルの丸い海食アーチが開いている。春分・秋分の夕方、太陽がちょうどアーチの穴に沈む瞬間は写真家が集まる名場面だ。「千畳敷(せんじょうじき)」は波に削られた約4ヘクタールの広大な砂岩の台地で、満ち引きにより様相を変える。「三段壁(さんだんべき)」は高さ約50メートルの断崖が南北に約2キロ続き、崖下の洞窟にはエレベーターで降りて入ることができる。
歴史・背景
白浜の温泉は、『日本書紀』(720年)や『万葉集』にも記録が残り、日本に現存する最古クラスの温泉地とされる。有馬温泉(兵庫)・道後温泉(愛媛)とともに「日本三古湯」に数えられることが多い。円月島は国指定の名勝。三段壁の洞窟は平安時代(794〜1185年)に海賊の隠れ家として使われたと伝えられる。洞窟は現在、照明が設置されエレベーターで訪問者が入れる観光施設となっている。
見どころ(歩く順)

- 円月島(えんげつ島展望台から)
- 直径約9メートルの丸いアーチをもつ小島。春分・秋分の夕日がアーチに沈む瞬間が最大の見どころ
- 千畳敷(せんじょうじき)
- 波に削られた約4ヘクタールの砂岩台地。全体が国指定名勝。干潮時は台地の上を歩ける
- 三段壁の上の遊歩道
- 高さ約50メートルの断崖が2キロ続く。上の遊歩道からは太平洋の眺めが広がる
- 三段壁洞窟(エレベーターで崖下へ)
- 崖下36メートルにある海蝕洞窟。エレベーターで降りると波音が充満する空間が待つ。別途入場料あり
おすすめの楽しみ方
三か所は車・タクシー・路線バス(明光バス・タウンシャトル)で数分の距離にある。円月島は夕日の時間帯がベスト。三段壁洞窟は独自の営業時間のため事前確認を。白浜温泉の外湯(公衆浴場)や旅館は海岸近くに集中しており、巡り終えた後に温泉で締めくくると旅が完成する。
実際の行き方
- 新大阪駅 → 白浜駅(JR特急くろしお・約2時間20〜30分)。
- 白浜駅 → 円月島展望エリア(明光バス・タウンシャトルで約20分)。
- 円月島展望台 → 千畳敷 → 三段壁遊歩道・洞窟(計 3〜4時間)。
- 新大阪駅 →(特急くろしお)→ 白浜駅 →(バス)→ 円月島 / 千畳敷 / 三段壁
- 新大阪駅からJR特急「くろしお」(白浜・新宮方面行き)で白浜駅まで約2時間20〜30分、運賃目安¥6,000〜7,000(指定席)。概ね1時間に1本の運転。白浜駅からは明光バスのタウンシャトルで各観光スポット(円月島・千畳敷・三段壁)へ(約20〜30分で一周)。タクシーも駅前から乗れる。
- 白浜駅から特急くろしおで新大阪へ
- 白浜駅発の大阪方面への最終特急は夜遅い時間帯まであるが、出発前にJR西日本サイトで時刻を確認しておくこと。ピーク期(ゴールデンウィーク・夏・秋)は指定席の事前予約が便利。
行く前に
- 現金
- JR特急はICカード(ICOCA・Suica等)で乗車可。特急券は別途購入または事前予約。路線バスはIC・現金とも可。三段壁洞窟は別途入場料(現金またはIC)。
- 定休
- 三段壁洞窟の営業時間は公式サイト(sandanbeki.com)で確認。春分(3月20日頃)・秋分(9月23日頃)の夕刻、円月島のアーチに夕日が沈む時間帯は混雑——早めに展望ポイントを確保する。夏の週末が最も混む。
- 別ルート
- 高速バス(大阪・なんば / OCAT発)で白浜方面まで約3.5〜4時間。特急より安い。複数社が運行。
- 降りたあと
- 白浜駅から明光バス・タウンシャトルに乗車し、沿岸の観光スポット方面へ。最初の主要スポット「円月島展望エリア」は駅から約20分。千畳敷・三段壁は同じ路線の次のバス停。