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太東海浜植物群落

nature穴場——実はすごい

約60kmの九十九里浜の南端に、いすみ市の花スカシユリをはじめ約20種の在来海浜植物が海風に向かって根を張る、保護された砂丘の帯。

太東海浜植物群落
実写(ライセンス済み)くろふね / CC BY 4.0

長く続く九十九里浜が低い岬でようやく途切れるあたりに、かつてこの海岸一帯を覆っていた海浜植物が今も残る。イソギク(野生のキク)、いすみ市の花スカシユリ、ハマヒルガオ、ハマエンドウなど記録された約20種が海風に向かって咲く。1920年に日本の海浜・砂地植物群落の代表例として保護された。木道が脆い地面から人を遠ざけ、残された帯は小さいながら誰も植えていない本物の野の庭だ。

なぜ穴場のままか

道からは「ただの砂丘」に見え、目玉の記念碑もない。英語の情報がほとんどなく、千葉南部の主要な観光導線からも外れているため、外国人観光客はまず見つけない。

歴史・背景

太東海浜植物群落は1920年(大正9年)7月17日、史蹟名勝天然紀念物保存法にもとづき国の天然記念物に指定された。日本最初期の天然記念物のひとつで、指定当時は約5ヘクタールに広がっていた。大正末期以降の地盤沈下と海食で海岸線が100m以上後退し、群落の大部分が失われ、1985年(昭和60年)には一部が指定を解除された。現存面積は約0.6ヘクタール。

見どころ(歩く順)

冬の太東海浜植物群落くろふね / CC BY 4.0
木道
保護された砂地の上を渡る観察ルート。脆い地面から人を守る
在来の海浜植物
イソギク・ハマヒルガオ・ハマエンドウなど、記録された約20種
夏のスカシユリ
いすみ市の花に選ばれた海辺のユリが夏に咲く
九十九里浜の南端
約60kmの浜が岬に出会い、海岸が断崖へと変わる地点

おすすめの楽しみ方

凪いだ穏やかな朝に木道をたどるのがよい。初夏はハマヒルガオとスカシユリが咲き、低い朝日が砂丘を浅い角度で照らす。

実際の行き方

起点
東京駅
所要
約120分 · 電車+長い徒歩
降車
太東駅(外房線)
  1. 東京駅 → 上総一ノ宮駅(特急わかしお・約65分)
  2. 上総一ノ宮駅 → 太東駅(外房線の普通列車・約15分)
  3. 太東駅 → 浜(徒歩約40分、またはタクシー約10分)
外房線で太東駅、そこから徒歩
東京駅→(特急わかしお・約65分)→上総一ノ宮駅→(外房線の普通列車・約15分)→太東駅。特急は太東に止まらないため、上総一ノ宮で普通列車に乗り換える。太東駅から浜までは徒歩で約40分、タクシーなら約10分。東京から合計で約2時間。この区間の普通列車は1時間に1〜2本程度と少ない——出発前に当日の時刻表を確認。
帰りは同じ道を戻る
太東駅から普通列車で上総一ノ宮へ戻り、そこから特急で東京へ。この区間の普通列車は本数が少なく夕方はさらに減る——着いたらまず太東駅で帰りの時刻を確認しておくとよい。
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行く前に

現金
入場は無料。この辺りの駅やタクシーはICカードやクレジットカードが使えないことがあるので、現金・小銭を持っておくとよい。
定休
木道から出ないこと。砂地と植物は脆く、法律で保護されている。
別ルート
太東駅からの徒歩40分がきつければ、タクシーなら約10分で浜に着く。
降りたあと
太東駅から海の方へ向かい、浜沿いに岬まで——平坦な道を徒歩約40分、タクシーなら約10分。

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