兵庫県・朝来市No.181★★★地図で見る →
竹田城跡
兵庫県朝来市の標高353mの尾根に築かれた山城の遺構。秋から初冬の早朝、円山川の谷に雲海が立ちこめると、石垣が白い霧の上に浮かんで見える光景が、日本中に知られている。

竹田城跡は、兵庫県北部の但馬地方、虎臥山(とらふすやま)の山頂に築かれた山城の石積みの遺構だ。標高353m、南北に約400mにわたって伸びる縄張りに、曲輪・石垣・虎口の礎石が良好な状態で残り、国指定史跡に名を連ねる。全国から人が集まる目的は、ある特定の気象現象だ——秋から初冬にかけての晴れた静かな朝、眼下の円山川の谷に濃い霧が発生し、対岸の立雲峡(りつうんきょう)の展望台からは、石垣だけが白い雲の上に浮かんだように見える。これが「雲海に浮かぶ天空の城」として広まった。霧の発生は9月下旬〜11月下旬の晴れた朝、おおよそ6時〜8時に最も見られる。
歴史・背景
竹田城の築城は15世紀中ごろで、室町時代にこの地を支配した山名氏によって整備されたとされる。16世紀後半、赤松広秀が城主となり、最終的な縄張りを完成させた。赤松広秀が関ヶ原の戦いの余波で1600年に切腹を命じられると、城はそのまま廃城となった。廃城後に取り壊しや改変が行われなかったため、石積みの遺構が際立って完全な形で残り、1943年に国史跡の指定を受けた。
見どころ(歩く順)

- 各曲輪と石垣
- 北・中・南の各曲輪が石積みで区画され、石垣と虎口が今もほぼ原形をとどめる
- 天守台(北曲輪)
- 遺構の最高所。かつて天守が立った台上から、円山川の谷と山並みが広く見渡せる
- 立雲峡(対岸の展望台)
- 谷を挟んだ古谷山の中腹にある展望地。城跡が雲海に浮かぶ定番の撮影ポイント
- 登城路(登山道)
- 竹田駅から山道を登る徒歩ルート。約40分で城跡の入口に着く
おすすめの楽しみ方
雲海を見るなら、秋の晴れた静かな朝に立雲峡展望台へ6時ごろまでに到着することが大切だ。秋の開城期(通常4月〜12月初旬)は城跡自体も朝6時から開く。霧は午前中に消えてしまうため、早着が前提。1月下旬〜2月下旬は冬季閉山となり入城不可。営業時間は朝来市公式で事前確認を。
実際の行き方
- 大阪 → 姫路(新快速・約60分)→ 寺前駅(播但線・約60分)。寺前で和田山方面の列車に乗り換え。jr-odekake.netで事前に時刻を確認。
- 寺前 → 竹田駅(播但線・約30分)。竹田駅から登山道を徒歩約40分で城跡入口(入城ゲート)へ。
- 雲海展望は立雲峡(対岸)が定番——日の出前に展望台に着くよう時間を逆算する。大阪から片道約150分。
- 大阪→(JR)→姫路→(播但線・寺前乗り換え)→竹田駅
- 大阪駅から山陽本線・JR神戸線の新快速で姫路駅へ(約60分)。播但線の普通列車に乗り換えて寺前駅へ(約60分)。寺前駅でさらに和田山方面の列車に乗り換え、竹田駅へ(約30分)。大阪から合計約150分。姫路〜竹田間は寺前での乗り換えが必要で、寺前より北の本数は非常に少ない。jr-odekake.netで事前に時刻を確認し、乗り継ぎ時間に余裕を持って行動すること。竹田駅から城跡入口まで登山道を徒歩約40分(駅から案内標識あり)。
- 竹田駅からJR播但線(寺前乗り換え)で帰る
- 同じ経路で戻る。竹田駅→(播但線)→寺前(乗り換え)→姫路→(新快速)→大阪。寺前より北は本数が少ないため、到着時に帰りの便の時刻を必ず確認しておくこと。夕方以降は最終便が早めに設定されている。
行く前に
- 現金
- 入城料は開城期に徴収(大人500円・現在の料金は朝来市公式で確認)。JRはICカード(Suica・ICOCA)可。登山道は無料。ゲートでの支払いに現金を用意しておくこと。
- 定休
- 城跡は1月下旬〜2月下旬に冬季閉山。この期間は入城不可。雲海は晴れて風のない9〜11月の早朝に限られ、曇りや風の強い朝は発生しない。雨後は山道が滑りやすい。
- 別ルート
- 季節運行の特急「はまかぜ」(大阪〜鳥取間・播但線経由)を使えば竹田駅まで乗り換えなしで行けるため所要時間が大幅に短縮できる。運行期間と時刻はjr-odekake.netで確認。京都・大阪発で朝の雲海を見たあと、播但線でそのまま姫路城に向かうプランも組みやすい。
- 降りたあと
- 竹田駅(JR播但線)の出口から城跡入口まで、案内標識に沿って登山道を徒歩約40分。雲海展望台(立雲峡)は対岸の山上にあり、車またはバスで別途20分ほどのルート。