関西・明石No.146★地図で見る →
魚の棚(うおんたな)
〜明石の台所と玉子焼の店〜
神戸の西、明石の中心部を貫く全長約350メートルのアーケード。鮮魚店と並んで玉子焼のカウンターが並ぶ、地元の現役の市場だ。

「魚の棚」——地元では「うおんたな」——は明石の中心部を走るアーケード商店街。鮮魚・乾物・練り製品を扱う約100軒が並ぶ。街のリズムを刻むのは昼網で、朝の漁船が水揚げした魚が昼の競りにかけられ、昼過ぎに店頭へ届く。この時間帯がいちばんの賑わいだ。鮮魚店の間には「玉子焼」の店が交じる——卵とタコで作るやわらかい丸い生地を、温かいだしにひたして食べる。観光案内では「明石焼(玉子焼)」と併記されることが多い。
なぜ穴場のままか
観光地というより地元の現役の市場。夜明けでなく昼過ぎに賑わい、情報の多くが日本語のため、外国人観光客がわざわざ立ち寄ることは少ない。
歴史・背景
商店街の起源は、1619年完成の明石城とその城下町にさかのぼる。町割りは当時の名高い剣豪・宮本武蔵によるものと伝えられるが、確たる記録ではなく言い伝えにとどまる。「魚の棚」の名は、江戸時代(1603〜1868年)の魚商人が店先に幅広の板を棚のように並べ、水を流して鮮度を保ちながら魚を陳列した様子に由来するとされる。
見どころ(歩く順)

- アーケード入口
- 明石駅南口から徒歩約5分、屋根付き商店街の始まり
- 鮮魚の店先
- 明石だこや丸魚、乾物、練り製品を売る約100軒
- 玉子焼の店
- 卵とタコのやわらかい生地をだしにひたして食べる、明石名物の店
- 昼網の品ぞろえ
- 昼の競りを経た魚が昼過ぎに届き、選択肢が最も広くなる時間
おすすめの楽しみ方
昼過ぎ、昼網の魚が出そろって活気づく時間に訪ねたい。まず鮮魚店をひと通りのぞき、玉子焼の店でカウンターに座り、一つずつだしにひたしてゆっくり味わうのがおすすめだ。
実際の行き方
- 大阪駅 → 明石駅(JR神戸線・新快速 姫路/西明石方面、約40分、乗り換えなし)。
- 明石駅南口 → 魚の棚アーケード入口(南へ徒歩約5分)。
- アーケードを歩いて中ほどの玉子焼の店へ。カウンターに座り、だしと一緒に味わう。
- JR神戸線(新快速)——乗り換えなし1本
- 大阪駅からJR神戸線の「新快速」(姫路・西明石方面)に乗り、明石駅へ(乗り換えなし・約40分)。途中、三ノ宮(神戸中心部)に停車する。新快速は1時間に数本、6時ごろ〜23時ごろ運行。運賃は約960円。
- 帰りも同じ経路——電車は遅くまである
- 明石駅からJR神戸線の新快速で大阪へ戻る(約40分)。電車は23時ごろまで頻繁にあり、早い終電を気にする必要はない。ただし市場自体は夕方に閉まる(営業時間参照)ので、それまでにアーケードを出る想定で。
行く前に
- 現金
- 現金のみの小さな店が多い。小銭と千円札を用意しておくと安心。
- 定休
- アーケードの店はおおむね8:00〜18:00の営業で、多くが木曜休み(店により異なる)。昼網の品ぞろえは平日が良く、木曜や悪天候の日は魚の選択肢が少なくなることがある。
- 別ルート
- アーケードは明石の中心部にあり、明石港の方へ続く。アーケードから港近くの魚市場の建物まで歩けば、さらに広く見て回れる。
- 降りたあと
- 明石駅南口から商店街を南へ徒歩約5分でアーケード入口。道は平坦で舗装され、案内表示もある。