東京圏・栃木県日光市No.373★★地図で見る →
江戸ワンダーランド日光江戸村
鬼怒川温泉の近く、江戸時代の町——街道の関所、宿場町、商家街、武家屋敷、忍者の里——を再現したテーマパーク。スタッフは江戸の装束と役柄のまま応対し、来園者も町の住人の姿になって一日過ごせる。

発想は「保存された村」ではなく「人の住んでいる町」だ。敷地には江戸中期の町並みが街路ごと再現され、そこに人が配される。街道の関所、旅籠の並ぶ宿場町、商家の街、武家屋敷の一角、そして背後の斜面に忍者の里。働いている全員が装束をまとい役柄を保ち、江戸の言葉で来園者に話しかける。町は展示されるのではなく演じられている。わざわざ来る価値を決めているのは、そこに自分も入れることだ。変身処では町人・武家娘・下級武士・岡っ引・花魁・忍者の姿になれる。そのまま一日、観客ではなく住人として通りを歩ける——スタッフが役として応じてくるので、体験の質が丸ごと変わる。その周りに劇場が回っている。時代劇の大舞台、水芸の座、花魁道中、床が傾き壁が回る忍者からす屋敷、そして地獄寺。保存施設ではなく明確にテーマパークだが、再現の水準は高く、江戸時代をガラス越しではなく「通りの高さ」で確かめる手段としては、日本でいちばん手っ取り早い。
なぜ穴場のままか
侍の時代に関心のある訪日客が実際に見られるのは、エレベーター付きの天守か、ロープの向こうの町家の内部くらいで、機能している通りが丸ごとあることはまずない。変身体験は言語を必要としないので、外国人にとって特に相性がいい——装いと振る舞いだけで参加できる。日光の世界遺産の社寺の隣にあり、多くの人がすでに組んでいる旅程にそのまま入る。
歴史・背景
開村は1986年。鬼怒川温泉の北西、日光市の森の中に、江戸中期の建築と街路構成を再現して作られた。園内は街道と関所、宿場町、商家街、武家屋敷、忍者の里という区画に分かれており、これは実際の江戸の町が身分と機能で区分けされていた構造を反映している。スタッフが役柄のまま働き、時代劇・忍者ショー・花魁道中が一日を通じて上演される形式は開村当初からの設計で、来園者が江戸の装束で町を歩ける変身体験がこのパークを決定づける特徴になっている。
見どころ(歩く順)

- 変身体験
- 町人・武家娘・下級武士・岡っ引・花魁・忍者。一日その姿で過ごし、スタッフも役として応じてくる
- 忍者からす屋敷
- 傾いた床、回る壁、隠し通路。眺める展示ではなく、通り抜ける仕掛けとして作られている
- 花魁道中
- 商家街を練り歩く花魁の道中。時間の決まった上演のひとつ
- 宿場町の通り
- 旅籠と商店が再現された街道の町。そこで役柄のまま働くスタッフがいる
おすすめの楽しみ方
まず変身する。しないと外から芝居を見ているだけになる——一日の質を決めるのはこの一点で、変身処は午前中から混むので最初に済ませること。門で上演スケジュールを確認し、全部を見ようとせず2〜3本を軸に組み立てる。所要は4〜5時間。敷地は斜面でほぼ屋外なので靴は重要で、時代装束の草履は写真用と割り切ったほうがいい。バスで20分の鬼怒川温泉に泊まる形と、子ども連れなら東武ワールドスクウェアとの組み合わせが定番。
実際の行き方
- 東武浅草駅→鬼怒川温泉駅(東武特急スペーシア「きぬ」直通・約2時間)。
- 鬼怒川温泉駅→江戸村(日光交通ダイヤルバス・約22分)。
- 午前の行列になる前に、まず変身処で衣装を借りる。
- 上演スケジュールから2〜3本選び、その間に各区画を歩く。
- 東武特急とバス
- 東武浅草駅→(東武特急スペーシア「きぬ」直通・約2時間)→鬼怒川温泉駅→(日光交通ダイヤルバス 江戸村方面・約22分)→江戸村。特急は全席指定なので事前に確保しておく。バスはパークの入口に直接停まる。
- バスで鬼怒川温泉駅へ戻り、特急に乗る
- 江戸村→(日光交通ダイヤルバス・約22分)→鬼怒川温泉駅→(東武特急 浅草行き・約2時間)→東武浅草駅。バスの本数は多くないので、着いた時に停留所で帰りの時刻を控えておく。特急の指定席も入園前に押さえておくこと。
行く前に
- 現金
- 入園は有料で、午後からの短時間券が用意されていることが多い。変身体験は別料金で、衣装によって金額が変わる。花魁や武士の本格的な衣装は町人の基本の装いよりかなり高い。園内には現金前提の店もあるので現金を持っておくこと。
- 定休
- 定期休園日(週1日程度の平日)と、冬季のまとまった休園期間があり、寒い時期は営業時間も短くなる。出かける前に公式カレンダーを確認すること。上演は1日の固定スケジュールで動き、変身体験は午後に受付が締め切られるので、遅い到着だとできることが減る。
- 別ルート
- 東武ワールドスクウェア駅や日光方面からもバスが出ており、世界遺産の社寺と同じ旅程に組み込める。車なら日光宇都宮道路の今市インターから約25分で、広い駐車場がある。
- 降りたあと
- 鬼怒川温泉駅のバス停は駅前広場にある。ダイヤルバスは山あいを北西へ抜けてパークの門に着く。園内はひとつづきの敷地なので、入ったあとは区画の間を歩いて移動する。