東京圏・栃木県日光市No.265★★★地図で見る →
日光東照宮と陽明門
徳川家康を祀る日光の山中の神社。国宝8棟を含む55棟が杉木立の中に建ち、日本一装飾の濃い門とされる陽明門を中心とする境内は世界遺産に登録されている。

日光東照宮の創建は元和3年(1617)。前年に没した徳川家康を御祭神として祀ったのが始まりだ。ただし今日目にする社殿は創建時のものではなく、寛永13年(1636)の大造替によるもので、三代将軍家光がこの地を日本でもっとも装飾の濃い宗教空間へ造り替えた。杉の森の中に55棟が建ち、うち8棟が国宝、34棟が重要文化財に指定されている。中心にあるのが陽明門——聖人、唐子、龍、牡丹など508の彫刻が金箔と極彩色で埋め尽くす門である。日光へ向かう街道の杉並木は寛永2年(1625)頃から植えられて東照宮に寄進されたもので、今も約12,500本が残る。1999年、「日光の社寺」の一部としてユネスコ世界遺産に登録された。
歴史・背景
家康は元和2年(1616)に没し、翌1617年に日光へ祀られて神格化された。現在の社殿は寛永13年(1636)の大造替によるもので、三代将軍家光が創建時の建物を金色の社殿群へと置き換えている。街道の杉並木は寛永2年(1625)頃から植栽・寄進されたもので、約12,500本が現存する。江戸時代(1603〜1867)を通じて、日光は将軍が公式に参拝する社参の地であり続けた。1999年には隣接する二荒山神社・輪王寺とあわせ「日光の社寺」として世界遺産に登録されている。家康は没後まず駿河の久能山に葬られ、そののち日光へ改葬されている。1636年の大造替で確立した権現造の様式は、以後の徳川家霊廟の規範になった。陽明門は数年がかりの修理を終えて2017年に姿を現しており、いま見える金と彩色は1636年が意図した状態に近い。
見どころ(歩く順)

- 五重塔
- 石鳥居をくぐってすぐ、拝観券売り場の手前に立つ極彩色の塔
- 神厩舎の三猿
- 神馬をつなぐ厩の長押に彫られた「見ざる・聞かざる・言わざる」
- 陽明門
- 508の彫刻が金箔と極彩色で覆う、日本でもっとも装飾の濃い門
- 眠り猫
- 奥宮へ向かう門の上に据えられた、小さな眠り猫の彫刻
- 奥宮
- 本社裏の石段を上りきった先にある奥宮と、徳川家康の墓所
- 本地堂の鳴龍
- 天井いっぱいに龍が描かれた堂。僧が龍の頭の真下で拍子木を打つと、そこだけ鈴のように響きが返る
おすすめの楽しみ方
東武日光駅から世界遺産めぐりバスに乗り、表参道で下車。徒歩5分ほどで拝観口に着く。五重塔→神厩舎の三猿→陽明門→眠り猫→奥宮の順に歩けば、ゆっくり見て1時間半〜2時間。9:00の開門直後を狙えば、団体が入る前の陽明門を正面から見られる。
実際の行き方
- 浅草駅→東武日光駅(東武日光線 特急・約2時間)。
- 東武日光駅→表参道バス停(世界遺産めぐりバス・約10分)。
- 表参道バス停→東照宮 拝観口(徒歩・約5分)。
- 浅草から東武特急+世界遺産めぐりバス
- 浅草駅→(東武日光線 特急、約2時間)→東武日光駅→(世界遺産めぐりバス、約10分)→表参道バス停→(徒歩約5分)→拝観口。総所要約2時間15分。ひとつ手前の神橋バス停で降りると徒歩約15分になるが、朱塗りの神橋の前を通って向かえる。
- 表参道バス停から東武日光駅へ戻る
- 表参道バス停から世界遺産めぐりバスで東武日光駅へ(約10分)、東武日光線で浅草方面へ。閉門は早く、11〜3月は16:00で終わる。冬季は奥宮へ上る前に帰りのバス時刻を確認しておきたい。
行く前に
- 現金
- 拝観料は大人(高校生以上)1,600円、小・中学生550円。東武線・路線バスはICカード(Suica/PASMO)が使える。券売所や参道の小さな店のために現金も少し持っておくと安心。
- 定休
- 通年開門。4〜10月は9:00〜17:00(最終入場16:30)、11〜3月は9:00〜16:00(最終入場15:30)。現役の神社なので順路を外れず、堂内の撮影制限の掲示に従うこと。
- 別ルート
- 東京駅から東北新幹線で宇都宮へ、JR日光線に乗り換えてJR日光駅へ向かうルートもある。JR日光駅は東武日光駅の隣で、同じ世界遺産めぐりバスが使える。どちらの駅からも、神橋を経由して徒歩約45分で東照宮まで歩ける。
- 降りたあと
- 表参道バス停から石鳥居に向かって坂を上り、徒歩約5分で拝観口。神橋バス停からは徒歩約15分。