大阪北・吹田No.298★地図で見る →
太陽の塔
1970年の万博跡地に整備された広大な公園。中心に岡本太郎の太陽の塔が立ち、2018年から内部が公開されている。

1970年、吹田で開かれた日本万国博覧会は、戦後日本の自負をひとつの敷地に集めた催しだった。その中心に立ったのが岡本太郎の太陽の塔で、テーマ館の屋根を突き破って伸びていた。岡本は塔に三つの顔を与えた。正面、頂部、そして背面。空洞の内部には高さ約41mの「生命の樹」を据え、その幹と枝に292体の生物模型を取り付けた。単細胞生物から魚類、恐竜、そして人類へと連なる進化の道筋である。万博が閉幕するとパビリオンは解体され、跡地は公園になった。塔だけが残され、内部は閉ざされた。それから半世紀近く、中は誰も入れない空間だった。修復を経て、2018年3月に一般公開が始まった。
なぜ穴場のままか
大阪を訪れる人の動線は梅田と難波からほとんど外れない。写真で見る太陽の塔は「変わったオブジェ」程度に処理されてしまう。しかし実物は、広大な公園にたった一つ、71mの解決されない異物として立っている。しかも内部は、外観から想像するものとまったく違う——薄暗い縦穴に色光が落ち、模型が層を成す空間だ。
歴史・背景
1970年、吹田市で日本万国博覧会が開かれた。アジアで初めての万国博覧会である。岡本太郎はテーマ館の中核として太陽の塔を設計し、塔はパビリオンの屋根を貫いて立ち上がった。閉幕後、会場跡は万博記念公園として整備され、高さ約71mの塔はその場に残された。空洞の内部を貫く「生命の樹」を含め、内部は数十年にわたり非公開のままだったが、修復を経て2018年3月から公開されている。塔は国の重要文化財に指定されている。
見どころ

- 三つの顔
- 頂部の黄金の顔、正面の太陽の顔、背面の黒い太陽。立つ位置を変えるたびに、塔の表情が入れ替わる。
- 生命の樹
- 塔の空洞内部を貫く高さ約41mの幹に、原生生物から人類までの生物模型292体。階段が周囲を巻いて上がる。
- 日本庭園
- 万博のために造られ、園内を東西に長く延びる庭園。時代ごとの作庭様式を順に辿る構成になっている。
- 跡地の広さそのもの
- パビリオンはもう無い。残っているのは芝生と樹林と園路だけで、その「無い」ことの規模も含めてこの場所である。
おすすめの楽しみ方
まず塔の内部を予約し、その時間を軸に一日を組むこと。公園は前後に2時間ずつ入れても余るほど広い。自然文化園と日本庭園は共通券で、静かなのは日本庭園のほう。桜と紅葉が二大シーズンで、この時期は通常休みの日も開園する。同じ日に新幹線で移動するなら、新大阪〜千里中央が約15分という距離感を覚えておくといい。
実際の行き方
- 大阪梅田→千里中央(Osaka Metro御堂筋線・約25分)。
- 千里中央→万博記念公園(大阪モノレール・約6分)。
- 駅→中央口・太陽の塔(連絡デッキを徒歩・約5分)。
- 御堂筋線+大阪モノレール
- 大阪梅田→(Osaka Metro御堂筋線・約25分)→千里中央→(大阪モノレール・約6分)→万博記念公園駅→(連絡デッキを渡って徒歩約5分)→中央口。正面に塔が立っている。計 約40分。
- 同じ経路を折り返す
- モノレールで千里中央へ戻り、御堂筋線で梅田または新大阪へ。新大阪からは地下鉄区間が約15分しかないので、新幹線移動日の途中に挟みやすい。
行く前に
- 現金
- 自然文化園・日本庭園の共通入園料は大人260円、小中学生80円。塔の内部観覧はこれとは別のチケットで、公園の専用予約サイトから時間指定で事前予約する。当日そのまま入れる前提で行かないこと。土日はとくに埋まる。
- 定休
- 公園・塔とも原則として水曜が休み(春秋の繁忙期は例外あり)。行く日の公式カレンダーを確認しておくこと。塔内は場所によって撮影が制限されるので、係員の案内に従う。
- 別ルート
- 阪急なら千里線で山田へ出て、モノレールに乗り換えれば一駅。駅の正面には大型商業施設EXPOCITYがあるので、予約時間まで間があるときはここで潰せる。
- 降りたあと
- 万博記念公園駅から公園側へ連絡デッキを渡る。橋の上からすでに塔が見えており、中央口までは徒歩約5分。