滋賀・近江八幡・円山町No.045地図で見る →

西の湖のヨシ水路

nature穴場——実はすごい

近江八幡の円山町から、琵琶湖のとなりにある西の湖へ。船頭が手漕ぎで操る木舟が、真夏に4メートル近くまで伸びるヨシの水路を縫う、約1時間の水郷めぐり。

西の湖のヨシ水路
挿絵(AI生成イラスト)© FNJ

近江八幡の古い商人町の西に広がる西の湖は、琵琶湖を取り囲む内湖のなかでも最大級のひとつ。円山町では、船頭が艫に立って平底の木舟を櫂一本で手漕ぎし、真夏には4メートル近くまで伸びるヨシ(湿地の草)の間に切られた水路を縫っていく。乗合の舟にエンジンはなく、葦原をおよそ1時間かけてゆっくり一周する。ヨシは夏に青々とし、秋には黄金色に変わり、冬には刈り取られる。同じ水路でも季節ごとに表情が違う。

なぜ穴場のままか

町の八幡堀めぐりはどの行程にも載るが、ヨシ原の舟はバスでもう一つ先。多くは決まった時刻か予約制で、英語の案内も少ないため、訪れる人はずっと少ない。

歴史・背景

この水路一帯は「近江八幡の水郷」と呼ばれ、16世紀の武将・織田信長や近くの安土の宮廷が船遊びを楽しんだと地元に伝えられる。ヨシは古くから刈り取られ、乾かしてすだれ・よしず・屋根の葺き材にするヨシ産業を支えてきた。2006年には、西の湖・長命寺川・八幡堀と周辺のヨシ地を含む一帯が、国の「重要文化的景観」の全国第一号に選ばれた。

見どころ(歩く順)

挿絵(AI生成イラスト)At by At / CC BY-SA 3.0
円山の乗り場
バス停のすぐそばにある、乗合手漕ぎ舟の出発地点
背の高いヨシ水路
夏には4メートル近くまで伸びるヨシの間を舟が進む
手漕ぎの木舟
船頭が櫂一本で押し進める平底の舟。乗合舟にエンジンはない
西の湖
琵琶湖のとなりにある内湖のなかでも最大級のひとつ

おすすめの楽しみ方

乗合の手漕ぎ舟はおおむね4月から11月まで毎日、日中の決まった時刻に約1時間の周回コースで運航される。天気のいい日を選び、ゆっくりした速さを楽しみたい。寒い時期は手漕ぎ舟が休み、要予約の貸切船のみになる。近江八幡駅からのバスは本数が少ないので、出発前に時刻表を確認してから向かう。バスと舟の料金は現金のことが多いので小銭を用意しておく。

実際の行き方

起点
近江八幡駅
所要
約60分 · バス少なめ
降車
円山 バス停
  1. 京都駅→近江八幡駅(JR琵琶湖線・新快速・約42分)。
  2. 近江八幡駅→円山バス停(近江鉄道バス・長命寺線・約15分)。
  3. 円山バス停→舟の乗り場(バス停のすぐそば、徒歩1〜2分)。
JR琵琶湖線+近江鉄道バス
京都駅→(JR琵琶湖線・新快速 米原方面・約42分)→近江八幡駅→(近江鉄道バス・長命寺線・約15分)→円山バス停。舟の乗り場はバス停のすぐそば。移動は計およそ1時間+待ち時間。バスは1時間に1〜3本ほどと少ない——出発前に当日の時刻表を確認。
帰りは同じバスで
円山から長命寺線のバスで近江八幡駅に戻り、JRで京都へ。バスは午後になると本数が減り、夕方には終わる。着いたらまず停留所の時刻表で帰りの便を確認し、最終の舟に乗り遅れないように。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

行く前に

現金
地方のバスと舟の料金は現金のことが多い。小銭と小額紙幣を用意(バスは近江鉄道が運行)。
定休
手漕ぎ舟はおおむね四月〜十一月の運航。冬は要予約の貸切船のみなので、時期を外すなら事前予約を。
別ルート
舟が満船・運休のときは、乗り場付近の湖沿いのヨシ原の小径を歩くのもよい。
降りたあと
円山バス停から水辺の方へ、乗り場は徒歩1〜2分のすぐそば。

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