京都・四条烏山No.190★★★地図で見る →
錦市場
四条通の一本北、東西約390メートルの細い商店街に約130店が並ぶ。鮮魚・漬物・豆腐・和菓子……京の食文化が詰まった市場は、この地に根を張って約400年になる。

錦市場は、寺町通と錦小路の間をつなぐ細い屋根付き商店街で、幅はところによってわずか5メートルほど。江戸時代初期、良質な地下水が豊富なこの土地に魚問屋が集まり、卸売市場として組織されたのが始まりだ。以来、煮豆腐・田麩・漬物・季節の和菓子など、京の食文化の全貌を取り扱う市場へと広がっていった。今日では多くの店が10時ごろまでに開き、昼前には通路が人で埋まる。早い時間か平日に来ると、まだ歩きやすい。
歴史・背景
錦市場の組織的な歴史は17世紀初頭にさかのぼり、魚問屋たちが幕府から公式に商業権を認められたとされる。夏でも冷たい地下水が流れるこの立地は、鮮魚を扱うのに理想的な条件だった。市場組合の起源は1615年ごろとされており、京都で現在も営業を続ける最古の商業地のひとつにあたる。現在の屋根付き商店街は近代的な構造だが、店の配置と品揃えは歴史的な姿を色濃く残している。
見どころ(歩く順)

- 寺町側(東の入口)
- 屋根付きの寺町商店街に隣接する東入口。ここから西へ向かって全長を歩くのが順路
- 漬物(つけもの)の店々
- 塩漬け・麹漬けなど、京野菜を使った各種の京漬物が並ぶ。この地方の名物
- 豆腐屋・麩屋
- 手作りの湯豆腐用豆腐と生麩。どちらも京の精進料理を支える素材
- 錦天満宮
- 市場の西端に鎮座する小さな神社。学問と技芸の神を祀る
おすすめの楽しみ方
市場が最も静かなのは平日の午前10時前で、店が開き始め、まだ通路に余裕がある時間帯だ。多くの店が食べ歩き向けの小分け販売をしており、串に刺した豆腐・あぶり餅・出汁巻き卵などを味わいながら歩ける。西端に出ると新京極商店街につながり、四条通へ戻ることができる。
実際の行き方
- 京都駅 → 四条駅(地下鉄烏丸線・約2分・1駅)。
- 四条通を東へ徒歩約5分 → 寺町交差点・錦市場東入口。
- 全長約390メートルを西へ歩きながら各店を冷やかし、西端の錦天満宮まで。
- 阪急京都線・地下鉄烏丸線で烏丸駅(四条)へ
- 京都駅から地下鉄烏丸線(国際会館方面)に乗り、1駅で四条駅下車(約2分)。四条通を東へ徒歩約5分で、錦市場の東入口(寺町通交差点)に着く。大阪(梅田)方面からは阪急京都線で烏丸駅まで直通、乗り換えなし。
- 帰りは四条・烏丸駅または祇園四条駅から
- 市場の出口から地下鉄四条駅・阪急烏丸駅(共用)、または東側の京阪祇園四条駅のどちらへも徒歩圏内。京都駅や大阪へは30分以内で戻れる。電車は日中頻発。
行く前に
- 現金
- 商店街への入場は無料。各店は現金が基本だが、ICカードやクレジットカードを使える店も増えている。食べ歩きの屋台では小銭を用意しておくとスムーズ。
- 定休
- 多くの店は10:00〜18:00ごろ営業。各店によって異なる。平日の午前中が最も空いており、週末の昼以降と春・秋の観光シーズンは混雑する。
- 別ルート
- 京阪祇園四条駅からは市場の東入口まで徒歩約6分。伏見・宇治・大阪(京阪線沿線)からのアクセスに便利。
- 降りたあと
- 烏丸(四条)駅から四条通を東へ徒歩約5分。寺町通の交差点が錦市場の東入口、西の錦天満宮側が西入口。