京都・祇園No.407★★★地図で見る →
建仁寺
1202年に栄西が開いた京都最古の禅寺。祇園・花見小路の南の突き当たりに立つ。法堂の双龍図は2002年に描かれたもので、寺の代名詞である風神雷神図は複製が展示されている。

建仁寺は、祇園を訪れる誰もが歩く花見小路の南端を塞ぐように立っている。その多くは寺まで来ずに引き返す。だから外の通りが騒がしい時間でも、この境内は静かだ。開いたのは1202年、臨済禅と茶を中国から持ち帰った栄西で、京都では最も古い禅寺にあたる。「日本最初の禅寺」と紹介されることがあるが、それは正確ではない。最初は博多の聖福寺で、建仁寺の位置づけはあくまで京都最初である。訪ねる前に正しておきたいことが二つある。法堂の天井を埋める双龍は見事だが、古いものではない。小泉淳作が創建800年を記念して2002年に描いたものだ。そして多くの人が建仁寺と結びつけて記憶している俵屋宗達の風神雷神図屏風は、京都国立博物館に寄託されていて常時公開されていない。寺で見られるのは複製の屏風と陶板である。これを先に知っておくと、落胆ではなく納得に変わる。複製はそのために作られた部屋で、間近から見られるからだ。
歴史・背景
栄西が建仁寺を開いたのは1202年、鎌倉幕府二代将軍・源頼家の庇護によるものだった。当時の禅は、京都の既存宗派に対してまだ地歩を固めきれていない。そのためこの寺も当初は天台・真言を併せ学ぶ兼学の寺として始まり、純粋な臨済寺院となるのは後のことである。現在は臨済宗建仁寺派の大本山。法堂の天井に双龍図が入ったのは2002年で、小泉淳作が描き、同年4月14日に創建800年記念の開眼法要が営まれた。「○△□乃庭」は2006年に北山安夫が作庭したもので、この寺は非常に古いものとかなり新しいものが同じ境内に同居している場所でもある。
見どころ(歩く順)
- 双龍図
- 法堂の天井を埋める小泉淳作の障壁画。創建800年を記念して2002年に開眼した。新しいが、それで価値が下がるものではない
- 風神雷神図の複製
- 宗達の屏風の複製で、間近から見られる。原本は京都国立博物館に寄託されており常時公開はされていない
- 潮音庭
- 本坊の中庭にある苔と石の庭。四方の縁側から腰を据えて眺めるように造られている
- ○△□乃庭
- 円・三角・四角を小さな枯山水に写した庭。2006年、北山安夫の作庭
おすすめの楽しみ方
目的地としてではなく、祇園歩きの静かな終点として使うのがいい。四条から花見小路を南へ下り、茶屋の連なりが途切れたところで寺の門が始まる。日中は拝観料を払えば通して入れて、祇園の人の流れがここまで来ないため、午後でも潮音庭の縁側はたいてい静かだ。歩き回らず座ること。ここの庭は定点から眺めるように設計されている。八坂神社は北へ10分、八坂の塔は東へ10分なので、東山の線に寄り道なしで収まる。
実際の行き方
- 京都駅→東福寺駅(JR奈良線・約3分)、京阪本線に乗り換え。
- 東福寺駅→祇園四条駅(京阪・約5分)。
- 四条通を東へ、花見小路を南へ突き当たりまで(5〜8分)。
- 法堂の双龍図→潮音庭→○△□乃庭。
- 京都駅→祇園四条駅→花見小路を南へ徒歩
- 京都駅からJR奈良線で一駅、東福寺で京阪本線に乗り換えて祇園四条まで、合計およそ15分。駅から四条通を東へ歩き、花見小路を南へ折れて突き当たりまで、5〜8分ほど。通りの終点を寺の門が塞いでいる。
- 祇園四条駅→京都駅
- 花見小路を四条まで戻り、西へ歩いて祇園四条駅から往路を逆にたどる。京阪は夜遅くまで動いているので、拝観のあと祇園や先斗町で食事をする組み方にも合う。
行く前に
- 現金
- 入口で拝観料(少額)を現金で払う。京阪と市バスはICカードが使える。堂内と庭は基本的に撮影可だが、部屋ごとの掲示を確認すること。
- 定休
- 拝観は日中で、最終受付は閉門より前。遅い時間に行くなら当該時期の時間を確認しておく。堂内は靴を脱ぐので、脱ぎ履きしやすい靴で。宗達の原本はここには無いので、それを目当てに行程を組まないこと。
- 別ルート
- 市バス206・100系統が祇園バス停に停まり、北へ数分。阪急の京都河原町駅からは東へ徒歩約10分。
- 降りたあと
- 祇園四条駅から四条通を東へ、花見小路を右(南)へ折れて突き当たりまで5〜8分。正面が寺の門。