京都北部・大原No.002★★地図で見る →
寂光院
大原の谷の静かな西側にある天台宗の小さな尼寺。農道と石段の先にあり、『平家物語』に語られる千年の歴史をもつ。

寂光院は大原の主要な寺院群から離れ、谷の西側に位置する。バス停から約15分、田畑のあいだを歩いてたどり着く場所だ。大原は赤紫蘇の名産地で、この地の柴漬けに色と風味を与えるハーブを育てている。畑を過ぎると石段が続き、楓に囲まれた小さな門へと登る。この寺は、武将・平清盛の娘で元皇后の建礼門院が、一族の敗北後にひとり隠棲した場所として知られる。彼女の物語は『平家物語』に大きく描かれている。本堂は2000年の放火で焼失し、2005年に再建された。
なぜ穴場のままか
英語ガイドの多くは谷の東側・三千院まわりしか載せず、バス停から田畑を抜けて徒歩15分ほどかかり、京都市街の北の主要な観光導線から外れているため、寂光院は静かなままです。
歴史・背景
寺伝によれば、寂光院は594年、聖徳太子が亡き父・用明天皇を弔うために建立した。のちに幼帝・安徳天皇の母である建礼門院(平徳子)の隠棲の地となった。一族の平家が1185年の壇ノ浦の戦いで敗れた後、彼女は尼となってこの寺に入り、1214年に没するまでここで過ごした。その日々や後白河法皇の来訪は『平家物語』に記されている。旧本尊の木造地蔵菩薩「六万体地蔵菩薩」は重要文化財に指定されていたが、2000年の火災で焼損し、境内に保存されている。
見どころ(歩く順)

- 農道と紫蘇畑
- バス停から続く、大原の赤紫蘇の里を抜ける参道
- 石段と門
- 楓に縁取られた小さな門へ続く石段。秋の紅葉が特に美しい
- 本堂
- 建礼門院が隠棲した尼寺の、再建された本堂
- 六万体地蔵菩薩
- 焼損した旧本尊の木造地蔵菩薩。重要文化財として境内に保存
おすすめの楽しみ方
大原バス停から西へ徒歩約15分、田畑を抜けて向かう。秋には門まわりの楓が赤く色づく。境内は小ぢんまりとしており、帰り道に近くの店で柴漬けを買うのがよい。
実際の行き方
- 1. 京都駅→大原バス停(京都バス17系統・直行・約60分)。
- 2. 大原バス停→田畑を抜けて西へ坂を上る(徒歩約15分)。
- 3. 小径の突き当たりにある寂光院の石段と門に到着。
- 京都バス17系統(直行)
- 京都駅→(京都バス17系統・直行・約60分)→大原バス停→(西へ徒歩・農道の坂を約15分)→寂光院。計およそ75分。乗るのはベージュ色の京都バスで、緑の京都市バスではありません。日中はおよそ30分に1本、運賃は約630円。
- 帰り:京都バス17系統
- 大原バス停から京都バス17系統で京都駅方面へ戻ります。夕方になると本数が減り、夜には終わります。着いたらまず、大原バス停に掲示された帰りの最終バスの時刻を確認してから寺へ向かってください。
行く前に
- 現金
- 京都バス17系統ではICカード(ICOCAやSuicaなど)が使えます。大原の小さな店や直売所は現金のみのことがあるので、小銭を用意しておくと安心です。
- 定休
- 寂光院の拝観時間は9:00〜17:00(3〜11月)、9:00〜16:30(12〜2月)。拝観料は大人600円。
- 別ルート
- 別ルート:地下鉄烏丸線で国際会館駅まで(約20分)、そこから京都バス19系統で大原へ(約20分)。電車の区間を長くとり、バスの区間を短くできます。
- 降りたあと
- 大原バス停から谷の寺側(西)へ向かい、紫蘇畑を過ぎて舗装された農道の坂を約15分上ると、突き当たりが寂光院の門です。