
下北・東通村No.1294★★地図で見る →
尻屋崎
〜寒立馬が草を食む本州最北東端〜
本州の北東の端、下北半島の角にある岬。突端に白いレンガ造りの灯台が立ち、ゲートが開いている季節には、そのまわりの草地で寒立馬がのんびり草を食んでいる。
- 起点下北駅
- 車で約40分車・村の予約型タクシー
- 降車尻屋埼灯台(予約型タクシーmugeto)
- そこから
- 尻屋崎
狙い目
下北ではよく知られた景勝地で、穴場ではない。訪ね方を左右するのはアクセスのほうだ。岬への道は夜間と冬のあいだ閉まり、車がなければ、公共の足は前日までに予約する乗合タクシーになる。
場所
青森のほかの記事 34件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 尻屋崎ゲート岬一帯の開放時間を決めている、道の入口のゲート
- 寒立馬の放牧地岬を囲む草地。馬が道路の上に立っていることもある
- 本州最涯地の碑本州のさいはてを示す、突端近くの石碑
- 尻屋埼灯台白いレンガの塔。展望デッキから津軽海峡と太平洋を見渡せる
- 岩場の海岸沖へ向かって階段状に深くなる岩場。二つの海の流れがぶつかる
実際の行き方
- 下北駅(JR大湊線)→むつ市中心部(下北交通バスまたはタクシー)。
- ローソンむつ柳町一丁目店の駐車場→尻屋埼灯台(予約型タクシーmugeto。前日の午後までに予約)。
- 突端を歩く。本州最涯地の碑、灯台、岩場の海岸の順に。
- 予約した午後の便でローソンの駐車場へ戻り、下北駅へ。
- 下北駅から予約型タクシーへ
- JR大湊線の下北駅から岬までは、車で約40分。車がなければ、下北交通のバスかタクシーでむつ市中心部へ出て、東通村の予約型タクシー「mugeto」で尻屋埼灯台まで行く。乗り場は現在、ローソンむつ柳町一丁目店の駐車場の一角。予約が入った便だけが走る。
- 灯台から戻る
- 帰りの便は、行きを予約するときに一緒に頼んでおく。タクシーは同じローソンの駐車場まで戻り、むつ市中心部から下北駅へはバスかタクシーでつなぐ。灯台まで来る便は1日に数本しかないので、帰りを決めてから出かけたい。
どんな場所か
尻屋崎は、下北半島の北東の角にあたる岬だ。北は津軽海峡、東は太平洋に面している。二つの海の流れが沖の岩場でぶつかり、昔から船乗りに難所として恐れられてきた。突端に立つ尻屋埼灯台は高さ32.82メートルの白いレンガ塔で、レンガ造りの灯台としては日本一の高さになる。まわりに広がる草地では、寒さと粗食に強い馬・寒立馬が春から秋にかけて草を食む。寒立馬とその生息地は青森県の天然記念物だ。岬への道にはゲートがあり、岬全体が村の決めた時間で開け閉めされている。
おすすめの楽しみ方
寒立馬には近づきすぎず、数歩離れたところから眺めたい。ゲートの内側の放牧地で暮らす馬なので、そっとしておくのがいちばんだ。春は出産の季節で、親子が並んで草を食む姿に出会えることもある。灯台に登るなら、午前か午後の参観時間に合わせて行く。昼の1時間は参観が止まる。
歴史・背景
灯台が初めて灯ったのは1876年。「日本の灯台の父」と呼ばれる英国人技師ブラントンの設計で、東北で最も古い洋式灯台にあたる。日本初の霧鐘、続いて日本初の霧笛が置かれたのもここだった。戦災で光を失い、戦後に復旧。2022年に国の重要文化財に指定された。寒立馬は、この海岸で一年中放牧されてきた田名部馬にブルトン種を掛け合わせた馬だ。もとは「野放馬」と呼ばれていたが、1970年に地元の校長が書き初めの歌で「寒立馬」と詠み、それが名になった。
行く前に
- 現金
- 岬のゲートは無料で通れる。灯台に登るときは、燈光会が中学生以上から参観寄付金を受け付けている。予約型タクシーの運賃は乗車時か降車時に払い、使えるのは現金と回数券だけ。
- 知っておきたいこと
- ゲートが開くのは、4月が8時〜15時45分、5月から11月が7時〜16時45分。12月1日から3月31日までは閉鎖される。灯台の参観は燈光会が毎年期間を決めていて、2026年は4月中旬から11月8日まで。告知された休止日や悪天候の日は止まる。閉鎖のあいだ、寒立馬は「アタカ」と呼ばれる越冬用の放牧地へ移る。
- 別ルート
- 車なら、むつ市中心部から県道6号で岬の方へ向かい、村道に入って灯台まで行ける。乗合の便に縛られたくない場合は、下北ツーリズムの貸切タクシー「ぐるりんTAXI」もある。
- 降りたあと
- 予約型タクシーの灯台便は、尻屋埼灯台そのものが終点。本州最涯地の碑や岩場の海岸は突端のまわりにあり、歩いてすぐ。放牧地は、来た道に沿って広がっている。