大阪南部・富田林No.034★地図で見る →
富田林寺内町
〜大阪府で唯一残る江戸の町並み〜
大阪府南部の河岸段丘に今も人が暮らす、白壁の江戸期の商家が街区ごと続く町並み。府内で唯一の国の重要伝統的建造物群保存地区。

富田林寺内町は、大阪府南部の河岸段丘の上に、白い漆喰壁・木の格子・板塀の商家が続く町。本願寺系の興正寺別院を核とし、寺を中心に自治で営まれた「寺内町」として開かれた。博物館でなく今も人が暮らす地区として残り、古い町家がカフェや工芸店へと少しずつ改修されている。目抜き通りの城之門筋は、日本の名だたる歴史的な町並みに数えられる。
なぜ穴場のままか
観光用の復元でなく現役の住宅地なので、英語での紹介がほとんどなく、大阪の日帰り客の多くは名前すら知らない。
歴史・背景
永禄3年(1560年)、興正寺の第16世住職・証秀が段丘の地を得て、周辺の村の協力で御堂を建て、六筋七町の区画を整えた。土居で囲み出入口を四カ所に絞った、自治的な町のかたちが出発点だ。1997年に重要伝統的建造物群保存地区に選定され、2018年には保存区域が拡大された。
見どころ(歩く順)

- 興正寺別院
- 町の中心にある本願寺系の寺院で、国の重要文化財
- 旧杉山家住宅
- 江戸期の大きな商家で国の重要文化財。歌人・石上露子の生家
- 城之門筋
- 江戸期の商家が並ぶ目抜き通り。日本の名だたる町並みに数えられる
- 町割そのもの
- 河岸段丘の上、約400×300mに白壁・格子・板塀が連なる
おすすめの楽しみ方
富田林駅から徒歩10分ほど。路地をたどりながら、寺院・旧杉山家・町家のカフェをゆっくり巡りたい。じないまち交流館や店は夕方に閉まるので、そちらは早めに見ておくとよい。
実際の行き方
- 大阪阿部野橋駅 → 富田林駅(近鉄南大阪線・長野線の準急、直通、約30分)
- 富田林駅 → 寺内町の入口(徒歩、約10分、ゆるやかな上り坂)
- 白壁の町割を徒歩で歩く(寺院・旧杉山家・カフェ)
- 近鉄で直通
- 大阪阿部野橋駅から、近鉄南大阪線・長野線の準急「河内長野行き」に乗ると、乗り換えなしで富田林駅まで約30分。そこから町へは徒歩約10分。合計 約40分。電車は本数が多く、日中はおよそ20分おきに走っている。
- 帰りも本数多め
- 同じ路線で大阪阿部野橋へおよそ20分おきに、遅い時間まで戻れるので急がなくてよい。町の通りはいつでも歩けるが、店や「じないまち交流館」は夕方に閉まるので、そちらは早めに見ておくとよい。
行く前に
- 現金
- 町歩き自体は無料。古い町家を生かしたカフェや工芸店があり、現金のみの店もあるので、小銭と少額の紙幣を用意しておくとよい。
- 定休
- 人が暮らす町なので、静かに歩き、私邸の門や庭には入らない。
- 別ルート
- 一つ先の富田林西口駅からも町へ行けるが、そこからの徒歩は少し長くなる。
- 降りたあと
- 富田林駅から、舗装された道をゆるやかな上り坂で徒歩約10分、古い町割に入る。