神奈川・鎌倉No.144★★地図で見る →
鶴岡八幡宮
鎌倉の総鎮守であり、12世紀にこの地から日本を治めた武家・源氏ゆかりの社。表参道・若宮大路の中央に一段高く設けられた桜並木の歩道・段葛を通って本宮へ向かうのがよい。

鶴岡八幡宮は、当時の日本を治めた武家・源氏が武家の都・鎌倉に築いた総鎮守である。表参道の若宮大路は由比ヶ浜から社へと一直線に延び、その中央部に全長約500mの段葛——石畳を一段高くし桜が並ぶ歩道——が設けられている。大通りを進むと境内へ至り、正面に上の本宮へ登る幅広の石段が現れる。祭神の八幡神は源氏と武士全般の守り神とされ、いまも関東地方で屈指の参拝者を集める神社の一つ。
歴史・背景
社は1063年、源氏の祖・源頼義が創建し、1180年に鎌倉幕府を開いた源頼朝が現在地へ遷して大きく整えた。1182年、頼朝は妻・北条政子の安産を祈願して段葛を築いたと伝えられる。石段のかたわらに数百年にわたり立っていた大銀杏が2010年3月に倒れた。1219年に将軍・実朝がこの石段で暗殺された故事とこの木を結びつける俗説は、後世の江戸時代(1603〜1868年)の脚色である。
見どころ(歩く順)

- 若宮大路
- 海側から社へ延びる広い表参道。鳥居が要所に立つ
- 段葛
- 全長約500mの一段高い中央の歩道で、社への正式な参道。春は約200本の桜がアーチを描く
- 源平の池
- 参道脇に広がる源氏池と平家池。12世紀に対立した源氏・平氏の両氏にちなむ
- 本宮への石段
- 境内の奥、上の本宮へと登る幅広の石段
おすすめの楽しみ方
並行する土産物の通り・小町通りではなく段葛を歩けば、海から社へ通じる本来の参道の視軸を体感できる。桜の季節——おおむね3月下旬から4月上旬——には並木が花のトンネルとなる。境内は5:00頃(10〜3月は6:00頃)から開いており、小町通りの店が開く10:00前に訪れると参道が落ち着いて歩ける。
実際の行き方
- 東京駅→鎌倉駅(JR横須賀線・直通・約55分)。
- 東口を出て、小町通りではなく正面の段葛(中央の一段高い歩道)へ。
- 段葛を北へ約500m歩き、大鳥居をくぐって石段を上り本宮へ。
- 東京駅からJR横須賀線
- 東京駅→(JR横須賀線・直通・約55分)→鎌倉駅。計 約55分・運賃1040円・乗り換えなし。日中は本数が多く、おおむね10〜15分に1本。鎌倉駅の東口から出ると、中央の一段高い歩道・段葛の起点が目の前にあり、そこから北へ約500m歩くと大鳥居に着く。
- 帰りも同じJR横須賀線で東京へ
- 鎌倉駅からJR横須賀線で東京駅へ戻る(約55分)。日中から夜まで本数が多く予約も不要なので、歩き終えたときに帰ればよい。着いたらホームの案内表示で帰りの時刻を確認しておくと安心。
行く前に
- 現金
- JRはICカード(Suica/PASMO)のタッチか、券売機で切符を買えばよい。境内への入場は無料。境内内の宝物館は別途有料。
- 定休
- 境内は5:00頃に開く(10〜3月は6:00頃)。土産物の通り・小町通りの店はおおむね10:00頃の開店なので、早朝に訪ねると小町通りはまだ閉まっており、段葛も静かである。
- 別ルート
- 同じ横須賀線で一駅北の北鎌倉駅から始めることもできる。そこから円覚寺・建長寺の脇を南へ歩けば、社の背後の丘側からアプローチできる。
- 降りたあと
- 鎌倉駅の東口を出ると正面。段葛(中央の一段高い歩道)が目の前から始まり、約500mまっすぐ進むと大鳥居に着く――平坦な舗装路で徒歩およそ8〜10分。