神奈川・鎌倉/佐助No.274★地図で見る →
銭洗弁財天宇賀福神社
鎌倉駅の西、佐助の谷戸にある神社。岩を掘り抜いたトンネルから入り、洞窟の湧き水で硬貨や紙幣を洗う金運祈願の風習で知られる。

銭洗弁財天宇賀福神社は、鎌倉駅の西、佐助の谷戸の底にある。門をくぐって入るのではない。岩を掘り抜いたトンネルをくぐると、岩壁に囲まれた窪地がいきなり開け、鳥居と社殿と湧き水の洞窟が現れる。名を知らしめた風習は、単純で手が動く種類のものだ。社務所でざるを借り、硬貨や折った紙幣を載せ、柄杓で湧き水をかける。この水は鎌倉五名水のひとつに数えられている。鎌倉でも屈指の人出がありながら、参拝そのものは無料である。
歴史・背景
創建は1185年、初代鎌倉殿・源頼朝によると伝わる。巳の年、夢に水の神が現れ、この地に湧く水を汲んで神仏を供養せよ、さすれば天下に泰平が訪れる——そう告げられた頼朝が、湧き水のほとりに社を建てたという。銭を洗う風習は、この由来から育った。水はまず供養のためのものであり、硬貨を洗うようになったのはその後のことである。
見どころ

- 岩窟のトンネル
- 参道が崖を貫いており、抜けた瞬間に境内が一度に開ける
- 連なる鳥居
- トンネルの出口から岩壁の窪地へ、鳥居が列をなして続く
- 洞窟の湧き水
- 銭を洗う場そのもの。鎌倉五名水のひとつに数えられる
- 社務所のざる
- 借りたざるに硬貨や折った紙幣を載せ、柄杓で水をかける
おすすめの楽しみ方
8:00の開門に合わせて行くこと。窪地は狭く、8時15分と11時では、湧き水の音が聞こえるか行列に並ぶかというほど違う。洗う現金と、社務所用の小銭を忘れずに。参拝のあとは坂を8分上って佐助稲荷神社へ。赤鳥居のトンネルをくぐる狐の社で、多くの人が素通りする。そこから鎌倉駅方面へ下るとよい。
実際の行き方
- 東京駅→鎌倉駅(JR横須賀線・直通・約57分)。
- 鎌倉駅西口→神社(西へ、上り坂を徒歩・約25分)。
- JR横須賀線+上り坂を歩く
- 東京駅→(JR横須賀線・直通・約57分)→鎌倉駅→(西口から徒歩・約25分)→神社。計 約85分。電車は約10〜15分間隔。道は住宅地の谷を進む前半が平坦で、終盤に一段と上る。
- 坂を下るか、尾根を越えるか
- 鎌倉駅までは下りで徒歩約20分。JR横須賀線で東京へ戻れる。あるいはそのまま大仏ハイキングコースの尾根へ上がり、長谷の鎌倉大仏へ下って江ノ電で帰る道もある。神社は16:30に閉まるので、尾根を選ぶなら日のあるうちに。
行く前に
- 現金
- 拝観料は無料。洗うための現金と、社務所でのろうそく・線香・ざるのための小銭を持っていくとよい。ICカード(Suica/PASMO)は電車では使えるが、境内では使えない。
- 定休
- 参拝は8:00〜16:30。洞窟も洗い場も狭い。押し合わずに並び、撮影で通路を塞がないよう気をつけたい。
- 別ルート
- ここから坂を約8分上ると佐助稲荷神社。この二社はほとんどセットで歩かれる。
- 降りたあと
- 鎌倉駅西口から銭洗弁天の道標をたどって西へ、住宅地の谷を進む。はじめの15分ほどは平坦で、そこから登りきるとトンネルの入口。計 約25分。