奈良・西ノ京No.263★★★地図で見る →
薬師寺
奈良・西ノ京に立つ世界遺産。730年建立の東塔は国宝で、美術史家フェノロサが「凍れる音楽」と形容した精緻な屋根の連なりが今も残る。

薬師寺は奈良市中心部から少し南西の西ノ京に立つ。680年に天武天皇が后の病気平癒を願って創建し、710年の平城京遷都後に現在地へ移された。730年に建てられた東塔は、原形のまま現存する日本最古級の木造塔のひとつで、3層それぞれに裳階(もこし=装飾的な小屋根)を持つ独特の構成が、屋根が6段に重なるように見える。この軒の視覚的なリズムをアメリカの美術史家フェノロサが「凍れる音楽」と評した言葉は、今も境内の解説板に刻まれている。高さで東塔を上回る西塔は1981年に当初の姿に復元されたもので、かつての対称の伽藍がどう見えたかを示している。
歴史・背景
天武天皇が680年に発願、后は回復したが天武は完成を見ずに崩御した。710年の遷都を受けて現在の西ノ京の地に移建され、主要な堂塔は730年ごろに完成。「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されている。
見どころ(歩く順)

- 東塔
- 730年建立・国宝。裳階を持つ三重塔で外観が六段に見える
- 西塔
- 1981年完成の忠実な復元。往時の対称の伽藍の姿を示す
- 金堂
- 薬師三尊(薬師如来・日光・月光菩薩)を安置する本堂
- 東院堂
- 境内の東側に立つ堂。八角形の建物で観世音菩薩像を安置
おすすめの楽しみ方
東塔はぐるりと一周して眺めると、角度ごとに裳階が光の当たり方を変え、違う表情を見せてくれる。奈良公園からの日帰り客が来る前の早朝が境内は静か。すぐ北の唐招提寺も徒歩圏内で、午前中に両方を回るのが定番コース。
実際の行き方
- 近鉄奈良駅→大和西大寺駅(近鉄奈良線・各停・約5分)→乗換→西ノ京駅(近鉄橿原線・約4分)。
- 西ノ京駅→薬師寺入口(駅前すぐ・徒歩1分)。
- 山門→金堂→東塔→西塔の対比を見る。
- 近鉄奈良線→大和西大寺で橿原線へ乗換
- 近鉄奈良駅→(近鉄奈良線・各停・約5分)→大和西大寺駅で乗換→(近鉄橿原線・各停・約4分)→西ノ京駅。改札を出ると正面に寺の入口が見える。所要合計約25分。
- 西ノ京駅から戻る
- 西ノ京駅→(橿原線・約4分)→大和西大寺で近鉄奈良線へ乗換→近鉄奈良駅(約5分)。橿原方面に進んで大阪・京都方面への接続もある。
行く前に
- 現金
- 近鉄はICカード(ICOCA・Suica)利用可。拝観料は入口で支払う(最新料金はyakushiji.or.jpで確認)。東院堂エリアは別料金。
- 定休
- 境内開門8:30〜17:00(最終入場16:30)。公式サイトで事前確認を。
- 別ルート
- 近鉄奈良駅から奈良交通バス72・78・98系統で「薬師寺」バス停まで約20分・310円。乗換なしで来られる。
- 降りたあと
- 西ノ京駅は出口が一つ。駅前に薬師寺の山門がある。