千葉・養老渓谷No.157地図で見る →

養老渓谷の黒湯(くろゆ)

onsen穴場——実はすごい

房総半島の中央、養老川の渓谷にある小さな温泉郷。コーヒー色の「黒湯」と、日本でも遅い時期に色づく紅葉で知られる。

養老渓谷の黒湯(くろゆ)
実写(ライセンス済み)coniferconifer / CC BY-SA 3.0

養老渓谷温泉は、房総半島の中央部に広がる森の渓谷にある。小湊鉄道のローカル列車に乗り、養老渓谷駅で降りるのがアクセスの醍醐味だ。名物は黒湯――天然の焦げ茶色をした鉱泉で、とろみのある滑らかな肌ざわりが特徴。源泉は20度前後と冷たく、宿で加温して使う。渓谷沿いに旅館や民宿が点在し、日帰り入浴を出す宿も多い。森と川を望む浴場もある。遊歩道や滝でも知られ、晩秋には日本でも屈指の遅い紅葉を楽しめる。

なぜ穴場のままか

養老渓谷は千葉県内では紅葉の名所として知られているが、外国人が読む英語の温泉リストにはほとんど載らない。単線でゆっくりした小湊鉄道と、現金のみの運賃という手間もあり、主要な観光導線から外れて静かなままだ。

歴史・背景

温泉の始まりは大正初期(1910年代)だ。1912年(大正元年)に敷地から天然ガスが湧き、1914年(大正3年)に井戸から鉱泉が湧出。冷たい黒湯を地元の天然ガスで温めて浴用にしたのが起こりとされる。水質分析では塩化物泉と炭酸水素塩泉の2種が記録されており、いずれも色が濃く源泉温度が低い。宿は養老川沿いに次第に増え、今日の温泉郷が形づくられた。

見どころ(歩く順)

養老渓谷coniferconifer / CC BY-SA 3.0
黒湯の湯
焦げ茶色の塩化物泉・炭酸水素塩泉で、とろみのある滑らかな肌ざわり
川沿いの宿
渓谷沿いに旅館・民宿が並び、日帰り入浴を出す宿も多い
粟又の滝
千葉県最大級の滝。岩肌を緩やかに流れ落ち、高さ約30m・長さ約100m
遅い紅葉
見頃は概ね11月下旬〜12月上旬、日本でも遅い時期に色づく

おすすめの楽しみ方

小湊鉄道の列車で訪れ、日帰りの黒湯と川沿いの遊歩道から渓谷の滝への散策を組み合わせるのがよい。見頃は11月下旬から12月上旬。全国の紅葉が終わった頃に渓谷が最も色づく、遅い秋が特に味わい深い。

実際の行き方

起点
東京駅
所要
約2時間 · 列車(本数少なめ)
降車
養老渓谷駅(小湊鉄道)
  1. 東京駅→五井駅(JRで千葉・五井方面へ、約50〜60分)。
  2. 五井駅→養老渓谷駅(小湊鉄道のローカル列車、約70〜80分・現金のみ)。
  3. 養老渓谷駅→温泉郷(徒歩約15分、または本数の少ない小湊バス)。
JRで五井へ+小湊鉄道
東京駅→(JRで千葉・五井方面へ、約50〜60分)→五井駅→(小湊鉄道のローカル列車に乗換、約70〜80分)→養老渓谷駅。合計およそ2〜2.5時間。小湊鉄道は概ね1時間に1本程度で、養老渓谷駅まで直通しない列車もある——出発前に当日の時刻表を確認する。
帰りは同じ経路
帰りは小湊鉄道で五井へ、そこからJRで東京へ戻る。時間が遅くなると本数が減り接続も遅いので、到着したらまず養老渓谷駅で帰りの時刻を確認し、夕方までに戻る計画にする。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

行く前に

現金
小湊鉄道は現金のみ——SuicaやPASMOなどのICカードは使えないので、紙の乗車券を買う(五井から片道約1,250円)。宿の日帰り入浴も現金の場合が多い。現金を用意しておく。
定休
養老川沿いの道や遊歩道は日没後の照明が乏しい——歩く場合は暗くなる前に駅へ戻る。
別ルート
小湊バスの養老01系統が養老渓谷駅から温泉郷・粟又の滝方面へ運行しているが、本数は少ない(1日数本)——駅で掲示の時刻を確認する。
降りたあと
養老渓谷駅から温泉郷までは徒歩約15分、または本数の少ない小湊バスで。

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