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阿弥陀寺(あじさい寺)

history穴場——実はすごい

箱根登山鉄道・塔ノ沢駅から急な石段を登ると、数千株のあじさいが縁取る小さな山寺に着く。六月末から七月は青と白の花に包まれ、さらに上には開山の僧の坐禅窟が残る。

阿弥陀寺(あじさい寺)
実写(ライセンス済み)Nesnad / CC BY 4.0

「あじさい寺」の通称で親しまれる阿弥陀寺は、箱根登山鉄道の小さな塔ノ沢駅から急な坂を登った山の中腹にある。参道には数千株のあじさいが植えられ、六月末から七月半ばにかけて石段と境内を青と白に染める。壮麗というより質素で静かな山寺で、参道には小さな石仏が並ぶ。さらに細い石段を登ると、開山の僧が坐禅修行を積んだ窟がある。あまり知られていないが、皇室とのゆかりもあり、毎秋、住職が琵琶でその物語を語る法要が営まれる。

なぜ穴場のままか

箱根登山鉄道は塔ノ沢に短くしか止まらず、ほとんどの人はより大きな湯本や強羅まで乗り過ごす。登りは急で英語の案内も少ないため、あじさいの参道は満開でも静かなままだ。

歴史・背景

阿弥陀寺はおよそ1605年、諸国を巡る僧・弾誓(たんぜい)が山中の窟で坐禅を修し、浄土宗の寺として開いたと伝わる。のちに将軍・徳川家茂の妻である皇女和宮(1846〜1877)が塔ノ沢で療養中に没し、その縁で位牌がここに祀られた。今日の多くのあじさいは、第38代住職が長年をかけて植え育てたものだ。

見どころ(歩く順)

実写(ライセンス済み)Nesnad / CC BY 4.0
あじさいの石段参道
数千株のあじさいが縁取る参道と境内。見ごろは六月末から七月半ば
石仏
石段に沿って間隔をおいて並ぶ小さな石仏
本堂
静かな境内の中心。9:00〜16:00開門・拝観無料
坐禅の窟
開山の僧が修行した窟。本堂から細い石段を約15分登った先

おすすめの楽しみ方

あじさいの盛りは六月末から七月初め。塔ノ沢駅から徒歩約20分の登りで着く。拝観は無料、9:00〜16:00開門。麓の塔ノ沢温泉と合わせて訪ねやすい。10月の琵琶の法要は予約が必要。

実際の行き方

起点
新宿駅
所要
約110分 · 電車+徒歩20分
降車
塔ノ沢駅
  1. 新宿駅→箱根湯本駅(小田急ロマンスカー・直通・約80分)。
  2. 箱根湯本駅→塔ノ沢駅(箱根登山電車・1駅・約4分)。
  3. 塔ノ沢駅→阿弥陀寺の門(徒歩・坂の石段・約20分)。
小田急ロマンスカー+箱根登山電車
新宿駅→(小田急ロマンスカー特急・直通・約80分)→箱根湯本駅→(箱根登山電車・1駅・約4分)→塔ノ沢駅。そこから徒歩で約20分、坂を登って寺へ。乗換を含め計 約110分。どちらの電車も本数が多く(登山電車はおよそ15〜20分間隔)、時刻に縛られない。
箱根湯本経由で帰る
塔ノ沢から箱根登山電車で一駅戻って箱根湯本へ(約4分)、そこから小田急線かロマンスカーで新宿方面へ。寺は16:00に閉まる。電車は夕方以降も走るが、暗い中を下山しないよう、着いたら駅で帰りの時刻を確認しておくとよい。
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行く前に

現金
拝観は無料。お賽銭を少し。山上に店はほとんどないので小銭を持っておくとよい。
定休
急な石段を登る現役の寺。歩きやすい靴で、静かに参拝を。開門は9:00〜16:00。
別ルート
大雨のときは石段が滑りやすい。そのまま箱根湯本まで乗り、川沿いの寺を歩くのもよい。
降りたあと
塔ノ沢駅から山側へ渡り、斜面を登る石段へ。寺の門まで坂道を約20分登る。

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