山梨・富士吉田No.209★★★地図で見る →

新倉山浅間公園

history王道を、いちばんいい形で

富士吉田市の新倉山中腹にある公園。398段の石段を登った先に、戦没者慰霊の五重塔「忠霊塔」が立ち、真南には富士山がそびえる。桜と塔と富士が重なる構図は、世界でも指折りの「日本らしい絶景」として知られる。

新倉山浅間公園
実写(ライセンス済み)Manishprabhune / CC BY-SA 4.0

新倉山浅間公園は富士吉田市の市街地の真上にそびえる新倉山の中腹にある。「咲くや姫階段」と呼ばれる398段の石段が山腹を約200メートル登り、両側に約650本の染井吉野が連なる。登り切ったところに立つのが忠霊塔——高さ19.5メートルの五重の塔で、1959年から1962年にかけて、戦争で亡くなった富士吉田市出身の1,055人を祀る市民の慰霊塔として建てられた。仏教寺院ではなく市民の施設で、毎年9月に慰霊祭が行われる。その背後、南の方角に富士山(3,776m)が、遮るものなく空を占める。朱の塔と満開の桜と白い頂——4月中旬にこの三つが重なる構図は、いまや世界で最も広まった「日本の風景写真」のひとつとなり、世界中から訪問者が集まる。

歴史・背景

新倉山はもともと富士山の女神・木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)を祀る山として古くから信仰されてきた。山麓の新倉浅間神社がその社だ。公園の開設と忠霊塔の建設はともに1959年に始まり、塔の設計には大阪の四天王寺の五重塔が参考にされた。2013年に「富士山——信仰の対象と芸術の源泉」がユネスコ世界遺産に登録されると、富士吉田市はその玄関都市として公式に位置づけられた。

見どころ(歩く順)

実写(ライセンス済み)Olivier Bruchez from Lausanne, Switzerla / CC BY-SA 2.0
398段の石段(咲くや姫階段)
桜並木のなかを忠霊塔へ登る石段——ゆっくり登っておよそ10分
忠霊塔
1959〜1962年建立・高さ19.5mの五重の慰霊塔。戦没者を祀る市民の施設
富士山の眺め
塔の真南に遮るものなく立ち上がる標高3,776mの頂
石段の両脇に約650本の染井吉野。例年4月中旬が見ごろ

おすすめの楽しみ方

9時前に到着すると石段の人出が最も少ない。桜の見ごろは4月中旬、山の空気が澄む晩秋(10月末〜11月初め)も富士がよく見えるおすすめの時期だ。富士山は午前中が最も晴れやすく、昼になると雲がかかりやすい。下吉田駅から公園入口まで徒歩約15分、石段の登りはゆっくり約10分。途中にある別の展望台も人が少なくてよいアングルで見られる。

実際の行き方

起点
新宿駅
所要
約90分 · 電車+徒歩(15分)
降車
下吉田駅(富士急行線 FJ14)
  1. 新宿駅→(JR中央線・約70分)→大月駅→(富士急行線・普通・約20分)→下吉田駅。
  2. 下吉田駅→公園入口・石段の下(徒歩・約15分)。
  3. 398段の石段を桜並木の中を登って忠霊塔・富士の展望へ(登り約10分)。
新宿→下吉田(富士急行線・大月乗換)
新宿駅→(JR中央線・約70分)→大月駅→(富士急行線・普通・約20分)→下吉田駅。計 約90分。大月→富士急は約30分に1本程度。下吉田駅から公園入口の石段下まで徒歩約15分。
帰りも下吉田駅から同じルートで
石段を下りて下吉田駅まで戻り(約15分)、富士急行で大月、JR中央線で新宿へ。富士急は間隔が30分ほど開く場合があるため、着いたらホームの時刻表を確認しておくと安心。河口湖から新宿への直通特急(フジサン特急)には隣の富士山駅(1駅先)で乗ることもできる。
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行く前に

現金
公園は無料・終日開放。周辺の売店・自販機は現金が無難——カード対応は限られている。
定休
石段は急で、濡れていると滑りやすい。歩きやすい靴を。桜の見ごろの4月中旬は来訪者が激増するため、平日で早朝着が理想。富士山の山頂は昼近くに雲がかかりやすい。
別ルート
富士急行線・富士山駅(下吉田の1駅先)の方が知名度は高いが、公園まで徒歩30分ほどかかる。下吉田駅の方が近く静かでおすすめ。富士山駅から出る「まちなかすニーカーバス」でも公園近くに降りられる。
降りたあと
下吉田駅から大通りを西へ約700m(徒歩約15分)進むと、398段の石段の入口・公園入り口に着く。

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