三田北部・母子No.053地図で見る →

母子(もうし)

〜三田最北の高原茶の里〜

food穴場——実はすごい

標高およそ500mの三田市最北の集落。少数の農家が、斜面と霧の中でこの土地ならではの緑茶「母子茶」を育て、加工している。

母子(もうし)
挿絵(AI生成イラスト)© FNJ

母子は青野川上流の三田市北部、山に囲まれた高地に位置する。農家と森のあいだの斜面に茶の畝が連なり、標高がもたらす大きな昼夜の寒暖差と立ちこめる霧が、茶づくりに適した環境をつくる。茶は「一枝二葉」、先端の柔らかな二枚だけを摘む方法で丁寧に採られる。加工は、地元の農家が組織する母子茶加工生産組合が茶香房きらめきで担う。近くには1933年完成の三田最大の農業用ため池・母子大池がある。

なぜ穴場のままか

母子は、京都近郊の名高い茶どころ・宇治の陰に完全に隠れた、小さくても本物の茶産地。鉄道の駅は無く、つなぎのバスも1日数本、英語の情報もほとんど無いため、観光地図に載らない。

歴史・背景

母子は兵庫でも古くから知られる茶の産地のひとつとして記録される。伝承では、およそ600年前に近くで開かれた永沢寺の僧が中国から茶を伝えたとされる。以来、冷涼な高地で茶づくりが続き、茶畑はこの集落の景観と誇りの一部となっている。

見どころ(歩く順)

挿絵(AI生成イラスト)Mti / CC BY-SA 3.0
高原の茶畝
標高約500mの斜面に広がる茶畑。晩春に青々とし、冬は雪に覆われる
母子大池
1933年完成の農業用ため池。三田最大の規模
茶香房きらめき
母子茶加工生産組合が茶葉を加工する地元の作業場
霧の立つ高地
冷涼で霧の多い盆地と大きな昼夜の寒暖差——生産者が茶に向くとする環境

おすすめの楽しみ方

茶畑がもっとも青々とするのは晩春。毎年5月、組合が茶香房きらめきで新茶の手摘み会を開く。観光スポットというより三田北部の高地をゆっくり通り抜ける感覚で訪れ、母子茶は三田中心部の店で探すとよい。

実際の行き方

起点
大阪駅
所要
約80〜90分 · バス少なめ
降車
母子(神姫バス24系統)
  1. 大阪駅 → 三田駅(JR宝塚線・福知山線の快速・約40分)
  2. 三田駅北口 → 母子(神姫バス24系統・母子行き・約40分)
  3. 母子のバス停 → 茶の畝・母子大池(舗装路を少し歩く)
JR+神姫バス24系統(母子行き)
大阪駅→(JR宝塚線・福知山線の快速・約40分)→三田駅→(神姫バス24系統・母子行き・北口から・約40分)→母子。計およそ80〜90分。バスは1日数本で、便によっては乙原バレイ(おとはらバレイ)で乗り継ぎが必要──出発前に当日の時刻表を必ず確認。
帰りは同じ経路
神姫バス24系統で三田駅まで下り、JRで大阪へ。バスは本数が少なく夕方で終わるので、着いたらまず母子の停留所で帰りの時刻を確認。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

行く前に

現金
地元の茶の組合は現金払い。ここでカードは当てにしない。田舎のバスも現金のみのことが多いので、小銭と小額紙幣を持参。
定休
現役の茶畑。畝には入らず、道に留まる。
別ルート
バスの時刻が合わなければ、三田駅から谷を上るタクシーが代替手段。ただし長い登りで料金は定額ではない。
降りたあと
母子のバス停から、茶の畝と大池は舗装路を少し歩く。範囲は広いので、歩き回る時間に余裕を。

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