京都東・東山No.296地図で見る →

知恩院

history穴場——実はすごい

浄土宗の総本山。1621年建立の国宝三門と、9年の大修理を経て2020年に落慶した巨大な御影堂を擁する。

知恩院
実写(ライセンス済み)ONO Masanobu / CC0

知恩院の起点は、法然が12世紀に草庵を結んだ吉水の地にある。学識も身分も問わず、ただ念仏を称えれば救われる——そう説いた僧が入寂した場所に建ち、彼が開いた浄土宗の総本山となった。ただし、いま境内を埋めている建築の多くは徳川の仕事だ。将軍家は信仰であると同時に権勢の表明として、この寺を桁違いの規模で建て直した。三門は1621年、二代将軍・秀忠の命による。法然の御影を安置する御影堂は1639年、三代・家光が再建した。結果として知恩院は、京都の名高い小さな寺々よりも、奈良の大伽藍に近い体格を持つことになった。

なぜ穴場のままか

祇園から歩いてすぐ、しかも境内は無料。それでも大半の人は東山の土産物通りを流れていくだけで、三門の奥の石段を上がらない。門は通りからも見えているのに、誰も曲がらない。

歴史・背景

三門は1621(元和7)年、徳川秀忠の命により建立された高さ約24mの二階二重門で、現存する同形式の木造門としては日本最大級とされる。御影堂は1639(寛永16)年に三代将軍・家光が再建したもので、間口約45m・奥行約35m。単体の木造建築としては競技場ほどの平面を持つ。この御影堂は約9年に及ぶ半解体修理を終え、令和2年(2020)4月に落慶した——つまり、いま目の前にある木組みは、ごく最近に一度ばらされ、直され、組み直されている。1636年に完成した大鐘は重さ約70トン、日本三大梵鐘の一つに数えられる。

見どころ

実写(ライセンス済み)ONO Masanobu / CC0
三門(国宝)
高さ約24m、1621年建立。正面の急な石段からの見上げが知恩院を代表する構図。
御影堂(国宝)
間口約45m・奥行約35mの大堂。約9年の修理を経て2020年4月に落慶した。
鶯張りの廊下
御影堂から方丈へ続く全長約550mの廊下。歩くと鳥の声のように鳴る、七不思議の一つ。
大鐘楼
1636年鋳造、重さ約70トン。除夜の鐘は親綱1人・子綱16人、計17人の僧が声を掛け合って撞く。
友禅苑
枯山水と池泉を併せ持つ有料庭園。無料の境内とは別に受付がある。

おすすめの楽しみ方

まずは無料で三門をくぐり、御影堂に20分ほど腰を据える。庭園券を買うかどうかは、その後で決めればいい。知恩院は円山公園と青蓮院のあいだにあるので、八坂神社→円山公園→知恩院→青蓮院→祇園へ下る、という東山の一本道に自然に組み込める。12月31日に京都にいるなら、除夜の鐘はここが本命。

実際の行き方

起点
京都駅
所要
約25分 · 地下鉄+徒歩
降車
地下鉄東山駅
  1. 京都駅→烏丸御池(地下鉄烏丸線・約5分)。
  2. 烏丸御池→東山駅(地下鉄東西線・約4分)。
  3. 東山駅→知恩院三門(徒歩・約8分)。
京都駅から地下鉄2線
京都駅→(地下鉄烏丸線・約5分)→烏丸御池→(地下鉄東西線に乗り換え・約4分)→東山駅→(南東へ徒歩・約8分)→三門。計 約25分。最後はゆるやかな上り。
同じ道、または祇園へ下る
東山駅から地下鉄で折り返すのが基本。おすすめは徒歩約14分で京阪祇園四条駅へ下るルートで、参拝の締めがそのまま祇園になる。阪急京都河原町駅なら徒歩約15分。
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行く前に

現金
三門・御影堂を含む境内は無料。庭園は有料で、現金が確実。友禅苑が大人300円、方丈庭園が大人400円(小中学生は半額)。
定休
庭園受付は9:00〜16:00(方丈庭園は15:50まで)。日中も法要が営まれる現役の総本山なので、堂内では声を落とし、撮影の可否は掲示に従うこと。
別ルート
市バス「知恩院前」下車で徒歩約5分。京都岡崎ループの「知恩院三門前」ならバス停の目の前が三門。
降りたあと
地下鉄東山駅から神宮道を南へ、次いで東へ。門は通りの上に見えており、徒歩約8分。最後は石段を上がる。

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