京都・滋賀境 比叡山No.222★★★地図で見る →
比叡山延暦寺
京都・滋賀の境に連なる比叡山の尾根に広がる天台宗の総本山。788年に最澄が開き、1994年にユネスコ世界遺産に登録された日本仏教の揺籃の地。

比叡山の山頂近く、京都と滋賀の境に、延暦寺の伽藍群は三方向に広がっている。八瀬からケーブルカーで樹林を抜け、ロープウェイで稜線に上がると東塔区域の大きな石畳が現れる。根本中堂の堂内は暗く、仏前に三つの法灯だけが静かに燃えている。最澄が788年に灯してから一度も消えたことがないとされる炎だ。隣の大講堂には、法然・親鸞・栄西・道元・日蓮の像が並ぶ。彼らはみなこの山で修行し、それぞれの宗派を開いた。信長に焼き打ちにされ、それでも再建されてきた山は今も修行道場であり続ける。
歴史・背景
788年、最澄が比叡山に登り、薬師如来を祀る小さな堂を建てたのが延暦寺の起源。805年に唐から天台の教えを持ち帰り、この地に天台宗を開いた。中世には三千坊といわれる膨大な伽藍群を擁し、浄土宗(法然)・浄土真宗(親鸞)・臨済宗(栄西)・曹洞宗(道元)・日蓮宗(日蓮)の各祖師がここで修行するなど、日本仏教の諸宗派を生んだ「母山」となった。1571年に織田信長によって焼き打ちにあったが、豊臣秀吉・徳川家光の代に再建。現存する根本中堂は1642年再建の国宝。1994年に世界文化遺産に登録。
見どころ(歩く順)

- 根本中堂(東塔区域)
- 国宝の中心的な堂宇。最澄が灯したとされる「不滅の法灯」が仏前で燃え続ける
- 大講堂(東塔区域)
- 法然・親鸞・栄西・道元・日蓮ら各宗の祖師の像を祀る堂。日本仏教史がひと目でわかる
- 西塔区域(釈迦堂)
- 杉木立の中に釈迦堂(重要文化財)が建つ静かな境内。連絡バスで移動
- 琵琶湖の眺望
- 比叡山の東側斜面は琵琶湖を見晴らす。晴れた日は伽藍内の各所から見渡せる
おすすめの楽しみ方
拝観は三塔通し券(1,200円)か東塔のみ(700円)。東塔が中心で根本中堂・大講堂は徒歩でめぐれる(所要1.5〜2時間)。西塔・横川へは連絡シャトルバス(別途有料)が運行。根本中堂の内部は薄暗く、法灯の炎だけが仄かに照らす。開門は8:30〜16:30(3〜11月)・9:00〜16:00(12〜2月)。冬(1月上旬〜3月中旬ごろ)は八瀬からのケーブル・ロープウェイが運休するため訪問前に hieizan.or.jp で確認を。
実際の行き方
- 出町柳駅→叡山電車→八瀬比叡山口駅(約30分)。
- 八瀬比叡山口→比叡ケーブル(約9分)→比叡ロープウェイ(約3分)→延暦寺バスセンター。
- 東塔区域: 根本中堂→大講堂→(希望者は連絡バスで西塔・横川へ)。
- 叡山電車+比叡ケーブル+比叡ロープウェイ(最も眺めがよいルート)
- 京都駅→(地下鉄烏丸線で国際会館駅・約20分)または(JR・京阪で出町柳駅・約35分)→叡山電車で八瀬比叡山口駅(約30分)→比叡ケーブルで比叡山頂駅(約9分)→比叡ロープウェイでロープウェイ比叡駅(約3分)→延暦寺バスセンターへ。合計約60〜70分。または京都バスが中心部から延暦寺バスセンターへ直行(約60分・片道840円)。
- ケーブルとロープウェイで下山、または京都バス
- 来た道と逆の順でケーブル→ロープウェイで八瀬比叡山口駅へ戻り叡山電車で帰る。京都バスで直接戻ることもできる。山頂のロープウェイ最終便は日没前に出るため出発時刻の確認を。
行く前に
- 現金
- ケーブル+ロープウェイ片道900円・往復1,800円。拝観料は三塔通し1,200円・東塔のみ700円。交通はICカード可(ケーブル駅)、拝観料は現金払い。
- 定休
- 例年1月上旬〜3月中旬ごろ、八瀬からのケーブル・ロープウェイが運休(hieizan.or.jpで確認)。開門は8:30〜16:30(3〜11月)・9:00〜16:00(12〜2月)。
- 別ルート
- 大阪・京都方面からJR琵琶湖線で比叡山坂本駅(滋賀県側)へ、坂本ケーブルで直接延暦寺駅へ。坂本ケーブルは年中運行。合計約70分。
- 降りたあと
- 八瀬比叡山口駅の目の前に比叡ケーブルの乗り場がある。ケーブルで比叡山頂駅へ上がり、ロープウェイに乗り継いで延暦寺バスセンター近くのロープウェイ比叡駅へ。