埼玉・飯能No.087★地図で見る →
天覧山
東京の北西、埼玉・飯能の町の裏にある標高197メートルの木立の山。登山口から三十分ほどで山頂に立て、展望台からは関東平野の先に富士山を望む。

天覧山は飯能の町のすぐ裏に立つ手軽な低山だ。麓の寺・能仁寺そばの登山口から二十〜三十分ほどで山頂に着く。標高197メートルと小さいが、山頂の展望台は南に開け、飯能の街並みと関東平野、その奥に奥多摩の山並みが連なり、よく晴れた日には富士山も見える。道はなだらかで家族連れでも歩けるほどで、山頂から尾根づたいに隣の峰・多峯主山へ足を延ばす人も多い。
なぜ穴場のままか
海外の来訪者には静かなまま。英語の観光情報がほとんど無く、飯能は多くの登山者が奥の山へ向かう通過点で、足元の小さな丘に立ち止まる人は少ないためだ。地元は朝の散歩に使う。改札も入山料もなく、寺の参道と道標のついた登り道があるだけ。海外の日帰りで巡る定番ルートからも外れている。
歴史・背景
この山は三つの名を経てきた。もとは山中の愛宕社にちなみ愛宕山と呼ばれた。次に、江戸時代(1603〜1868年)に五代将軍徳川綱吉の病気平癒の礼として生母・桂昌院が十六羅漢を奉納したことから羅漢山と称された。現在の名は1883年(明治16年)、明治天皇が山頂から近衛兵の演習をご覧になったことに由来し、「天覧」は天皇がご覧になることを意味する。登り道のチャートの崖には今も石仏が残る。
見どころ(歩く順)

- 能仁寺
- 山の麓にある寺。ここから道標に従って登り始める
- 崖の石仏
- 登り道のチャートの崖に据えられた石仏。旧称「羅漢山」の名残
- 山頂の展望台
- 飯能の街と関東平野、奥多摩の山並みを見晴らすデッキ
- 多峯主山への尾根道
- 天覧山から尾根づたいに隣の峰へつなぐなだらかな道
おすすめの楽しみ方
富士山を狙うなら空気の澄んだ晴れた朝がよく、登りは一時間もかからない。麓の能仁寺から登り始め、時間があれば尾根を多峯主山へたどると歩き応えが増す。
実際の行き方
- 池袋駅(都心)→飯能駅(西武池袋線・約40〜60分)。
- 飯能駅(北口)→麓の能仁寺(旧町を抜けて徒歩・約20分)。
- 能仁寺→山頂の展望台(道標の道を徒歩・約20〜30分)。
- 西武池袋線で飯能へ、そこから徒歩
- 池袋駅(都心)→(西武池袋線・飯能方面、電車により約40〜60分)→飯能駅。駅の北口から旧町を抜け、麓の能仁寺そばの登山口まで徒歩約20分。池袋からの合計はおおよそ1時間。通勤路線で本数が多いので、時刻表に合わせる必要はない。
- 電車は日中ずっと動いている
- 帰りは来た道を戻る。飯能駅まで歩いて下り、西武池袋線で都心方面へ。飯能は本数の多い通勤路線の町なかの駅なので、電車は日中から夜まで頻繁に走り、最終バスの心配はない。ただし山の上が明るいうちに歩いて下り始めること。
行く前に
- 現金
- 丘に支払いはなく、登山道は無料。水は持参を。売店や自販機は麓の町、駅の近くに少しある。
- 定休
- 登山道はいつでも入れるが、山頂の岩は柵がない。特に子連れは縁に寄りすぎないこと。道に灯りはないので明るいうちに。
- 別ルート
- 駅から歩く代わりに、飯能駅北口から国際興業バス(西武飯能・日高方面)で「天覧山下」まで行く手もある。当日の時刻表は駅で確認を。
- 降りたあと
- 飯能駅の北口から旧町を抜け、麓の能仁寺まで歩き、道標に従って登る。登山口まで徒歩約20分。