青梅・御岳渓谷No.072地図で見る →

玉堂美術館

culture穴場——実はすごい

日本画の大家・川合玉堂を顕彰する、青梅・御岳の小さな美術館。多摩川の渓谷に面した枯山水の前庭が名高い。

玉堂美術館
実写(ライセンス済み)Wiiii / CC BY 3.0

川合玉堂(1873–1957)は、若い頃から写生に通った御岳の渓谷に晩年を過ごした画家だ。顕彰のために建てられた美術館には、10代の写生から最晩年の作まで約300点が収蔵されている。建物は名建築家・吉田五十八の設計で、前庭には造園家・中島健が多摩川の石を用いて仕上げた枯山水(白砂と石で山水を表す庭)が広がる。美術館は多摩川のほとりに立ち、庭は御岳渓谷に面している。玉堂が愛した自身の絵と、終の住処に選んだ山と川の景が、ここで一つに結ばれている。

なぜ穴場のままか

御岳を訪れる多くはケーブルカーで山上の神社へ直行し、川へ下りない。だから川沿いの美術館と渓谷歩きは静かなまま残る。英語の情報も少ない。

歴史・背景

玉堂は戦時中の1944年に御岳へ移り、1957年に没するまでこの地で暮らした。美術館は1961年5月に開館し、地元有志や玉堂を慕う人々の寄付が大きな支えとなった。生前から親交のあった建築家・吉田五十八が建物を設計し、戦後の首相・吉田茂の旧邸などで知られる造園家・中島健が、多摩川の石を使ってこの前庭を作庭した。

見どころ(歩く順)

実写(ライセンス済み)Wiiii / CC BY 3.0
吊り橋の入口
御嶽駅側から吊り橋を渡って美術館の敷地へ
枯山水の庭
中島健による作庭。多摩川の石を使った白砂と石の庭
吉田五十八の建築
画家と親交のあった建築家が手がけた館
約300点の収蔵
10代の写生から晩年の作まで、画業の全体を辿れる

おすすめの楽しみ方

美術館は御嶽駅から歩いてすぐ。絵だけでなく、庭と渓谷が大きな見どころだ。館前の大きな銀杏が黄金色に染まる秋がとりわけ名高い。鑑賞のあとは渓谷の道へ渡り、多摩川沿いの遊歩道をゆっくり歩いてみたい。月曜休館(祝日の場合は翌日)、冬季(12〜2月)は開館時間が短い。

実際の行き方

起点
新宿
所要
約95分 · 電車 1時間2〜3本
降車
御嶽駅
  1. 新宿駅 → 青梅駅(JR中央線快速・青梅方面 約60分。直通でなければ立川で乗り換え)
  2. 青梅駅 → 御嶽駅(JR青梅線・奥多摩方面 約20分)
  3. 御嶽駅 → 美術館(川へ下り吊り橋を渡って約5分)
JR中央線+青梅線 約95分
新宿駅→(JR中央線快速・青梅方面 約60分。直通列車もあり、なければ立川で乗り換え)→青梅駅→(JR青梅線・奥多摩方面 約20分)→御嶽駅。計 約95分。青梅から先は日中1時間に2〜3本程度。
帰りは同じ経路
御嶽から青梅線で青梅方面へ戻り、中央線で都心へ。青梅線は日中は安定して走るが夕方は本数が減るため、着いたら帰りの使える最終列車の時刻をホームで確認しておく。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

行く前に

現金
入館料は少額で現金払い。美術館や川辺の店のために小銭と小額紙幣を用意しておくとよい。
定休
月曜休館(祝日の場合は翌日)と年末年始が休み。冬(12〜2月)は開館時間が短い。特別に行くなら事前に確認を。
別ルート
美術館から渓谷の道を下流へたどると、澤乃井(さわのい)の酒蔵と川辺の庭があり、一休みできる。
降りたあと
御嶽駅から約5分。川へ下り、吊り橋を渡って美術館へ。

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