滋賀・琵琶湖畔No.198★★★地図で見る →
彦根城
1622年に完成した琵琶湖畔の山城。日本に5つしかない国宝天守のうちの一つで、二重の堀と石垣の上に往時のままの姿をとどめる。

彦根城は、小高い丘の上から琵琶湖の方向を見下ろす形で立ち、天守の影が内堀の水面に映る。天守・附け櫓・多聞櫓の三棟がひとつの国宝指定を受け、いずれも江戸時代の建造物がそのまま残っている。天守は1575年に建てられた大津城から移築されたもので、彦根城が完成する前から存在していた建物だ。明治時代、廃藩置県後に全国の城郭を取り壊す命令が出たとき、彦根城は明治天皇自身が巡幸の途上で保存を命じ、取り壊しを免れた。その後1934年に植えられた千本以上の桜を抱える城址公園とともに、四百年近く変わらぬ姿を今に伝えている。
歴史・背景
1601年に徳川家康の重臣・井伊直政が着工を命じ、息子の直孝が1622年に完成させた、約20年がかりの築城だった。井伊氏は江戸時代を通じて彦根藩主として城を治め続けた。天守・附け槓・多聞槓が国宝に指定されたのは1952年3月29日。現存する全国12の江戸期天守のなかでも、国宝に指定されているのはわずか5城だけだ。
見どころ(歩く順)

- 天守閣
- 切妻・入母屋・唐破風を組み合わせた三重の天守。参道からその三つの屋根が重なって見える
- 附け槓・多聞槓
- 天守と連結する二棟の槓が、合わせて国宝指定を受けている
- 内堀と石垣
- 丘を囲む二重の堀。登城路から石垣の高さと積み方が間近に確認できる
- 玄宮楽々園
- 城に隣接する江戸時代の池泉回遊式庭園。池越しに天守が浮かぶ景色で知られる
おすすめの楽しみ方
彦根駅の西口から城下町の通りを徒歩約15分、正面の表門券売所まで平坦な道が続く。入場券は天守・玄宮楽々園をまとめた共通券(大人1,000円)で購入する。石垣と堀の外周を一巡してから天守に登ると、城の規模を体で感じられる。桜の季節(3月下旬〜4月)は賑わうが、天守そのものは一年中美しい。
実際の行き方
- 京都駅 → 彦根駅(JR琵琶湖線・約45〜50分)。
- 彦根駅西口 → 徒歩西へ約15分 → 表門券売所。
- 共通券を購入し、石垣の外周を歩いてから国宝天守へ登る。
- 京都駅からJR琵琶湖線
- 京都駅 →(JR琵琶湖線・新快速または普通・約45〜50分)→ 彦根駅。電車は日中も本数が多い。彦根駅の西口から真っすぐ西へ徒歩約15分で表門券売所に着く。道は平坦で標識が整備されている。
- 帰りもJR琵琶湖線で彦根駅から
- 城の表門から東へ徒歩約15分で彦根駅へ。京都方面の電車は頻繁に走っており、予約は不要。ICカード(Suica・ICOCA)が利用できる。
行く前に
- 現金
- 天守・玄宮楽々園共通入場料は大人1,000円・子ども300円(表門券売所で購入)。JRはICカード対応。城の入場料は現金払い。
- 定休
- 開城時間は8:30〜17:00(最終入場16:30)。天守内部は急勾配の木製階段のため、歩きやすい靴が必須。年末の一部日に附属施設が休館する。
- 別ルート
- 大阪駅からはJR琵琶湖線の新快速で直通・約80分。乗り換えなしで行ける。
- 降りたあと
- 彦根駅の西口から、正面の表門券売所まで西へ徒歩約15分。駅に最も近い入口。