滋賀・彦根・河原町芹町No.047★地図で見る →
河原町芹町
〜彦根城のそばの江戸期の商家通り〜
滋賀県彦根市の重要伝統的建造物群保存地区。城下町の花しょうぶ通りがゆるやかにS字を描き、保存された木造の町家にカフェや工房が入る生きた商家の町。

河原町芹町は彦根城から歩いてすぐ、城下町の南東の一画にある。中心を通る花しょうぶ通りは幅二間(約3.6メートル)ほど・全長約780メートルの細い道で、直線の碁盤目ではなくゆるやかにS字を描く。通り沿いには瓦葺・切妻・つし二階の町家が連なり、一部に虫籠窓(むしこまど、格子状の塗り込め窓)が残る。古い店構えの多くにカフェや工房、小さな商いが入り、保存された見世物というより暮らしの続く通りとして息づいている。城下町の仕掛けとして、わざと突き当たりにする「どんつき」や、両側をずらした「くいちがい」の辻も伝えられている。
なぜ穴場のままか
多くの人は駅からまっすぐ城へ行き、そこで引き返す。この一画は城の少し先にあり、案内はほぼ日本語で、写真一枚より歩き回ることに応えるため、静かなまま残っている。
歴史・背景
この一画は江戸時代前期(1600年代)、城下町の造成で河川が付け替えられた際に形成され、埋め立てた土地に商家の町割が敷かれた。通り沿いの各町は1600年代前半までに成立して商いの町として育ち、江戸期から昭和戦前期(1900年代前半)にかけて町家が建てられた。2016年7月25日、河原町芹町地区は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、種別は商家町、面積は約5.0ヘクタール。全国で112件目、彦根市では初の選定である。
見どころ(歩く順)

- 花しょうぶ通り
- 地区を貫く全長約780メートルのS字の主要な通り
- 町家の連なり
- 瓦葺・切妻・つし二階に虫籠窓を残す二階建ての町家
- 城下町の町割
- 「どんつき」(わざとの行き止まり)と「くいちがい」(ずらした辻)が今も残る
- 古い店構えの店
- 保存された商家の中で営まれるカフェや工房
おすすめの楽しみ方
彦根城からの寄り道にちょうどよく、彦根駅から大通り沿いに徒歩約15〜20分。S字の通りを端まで全部ゆっくり歩くと、くいちがいの辻やどんつきに自然と気づける。古い町家を使ったカフェや工房をのぞくのも楽しい。JR琵琶湖線の新快速は日中1時間に約3本あるので、帰りの時刻をあまり気にせず歩ける。
実際の行き方
- 京都駅→彦根駅(JR琵琶湖線・新快速・約50分)
- 彦根駅→彦根城あたり(大通りを徒歩・約15分)
- 彦根城→河原町芹町の路地(徒歩・数分)
- JR琵琶湖線で彦根駅、そこから徒歩
- 京都駅→(JR琵琶湖線・新快速・約50分)→彦根駅。そこから保存地区の路地まで徒歩約15〜20分。計 約65〜70分。新快速は日中およそ1時間に3本あり、時刻表を気にせず行ける。
- 帰りも京都行きは頻発
- 帰りも同じ経路。彦根駅まで歩き、JR琵琶湖線で京都へ。夕方も電車は頻発するので、着いたらホームの発車案内で次の発車を確認すればよい。
行く前に
- 現金
- 市街地なのでカードが使える店も多いが、小さな個人商店は現金が基本のことがある。少し現金を持っておくと安心。
- 定休
- 暮らしの続く町。住まいの並びでは静かに歩く。
- 別ルート
- 新幹線なら京都〜米原が約30分、そこからJR在来線で彦根駅まで約5分。
- 降りたあと
- 彦根駅から大通り沿いに、彦根城を通って徒歩約15〜20分で保存地区の路地に着く。