奈良・斑鳩No.158★★★地図で見る →
法隆寺
奈良県斑鳩町に建つ法隆寺は、飛鳥時代にさかのぼる木造建築群を今に伝える。1993年に日本初の世界遺産として登録された古刹だ。

法隆寺は奈良市の南西約12キロ、斑鳩の地に鎮座する。聖徳太子が607年(推古15年)に創建したと伝わり、現存する西院伽藍の五重塔と金堂は7世紀末の建立とされる。西院は古拙な伽藍、東院は八角形の夢殿を中心とした院であり、二つの区域で性格が異なる。全体で国宝・重要文化財を合わせて2,300点以上を有し、境内は聖徳宗の総本山として現役の信仰の場でもある。
歴史・背景
社伝によれば、父・用明天皇(在位585〜587年)の病気平癒を願い聖徳太子が建立を誓願した。670年に火災があったとの記録も残るが、現存する伽藍はその後の再建にかかるとされる。1993年、日本で初めてユネスコ世界文化遺産に登録された際、7世紀の木造建築物が現存することが特別な理由として挙げられた。1998年に開館した大宝蔵院には、寺が伝える古代の彫刻や工芸品の数々が展示されている。
見どころ(歩く順)

- 西院伽藍
- 五重塔と金堂を囲む主要回廊。世界最古の木造建築物が現存する境内
- 五重塔
- 高さ32.5mの木造塔(7世紀末)。最下層の土間に釈迦の生涯を描く塑像群が安置される
- 金堂
- 西院伽藍の本堂で、銅造釈迦三尊像を安置。飛鳥時代特有の組物の形式が残る
- 夢殿
- 東院伽藍の中心となる八角形の堂(739年建立)。内部に聖徳太子の等身とされる救世観音が祀られる
おすすめの楽しみ方
開門は8:00(閉門は2月〜11月が17:00・12月〜1月が16:30、最終入場は閉門30分前)。入山料(大人¥1,500)で西院・東院・大宝蔵院の三区域を拝観できる。朝の時間帯は午前の光が西院の庭に差し込み、五重塔と金堂が美しく見える。二つの院と宝蔵院をゆっくり巡ると2時間ほどを見ておくとよい。
実際の行き方
- JR奈良駅→法隆寺駅(JR大和路線・大阪方面・約12分)。
- 法隆寺駅→法隆寺門前バス停(路線バス72系統・約8分・220円)。
- 法隆寺門前→南大門(徒歩約5分)。西院伽藍→大宝蔵院→東院伽藍の順に拝観。
- JR奈良駅→法隆寺駅→バスまたは徒歩
- JR奈良駅からJR大和路線(大阪方面・JR難波/天王寺行き)で法隆寺駅まで約12分(10〜15分に1本程度)。法隆寺駅から路線バス72系統で法隆寺門前バス停まで約8分・220円。バス停から南大門まで徒歩約5分。徒歩の場合は駅から案内板に沿って約20分。
- 法隆寺駅→JR奈良駅
- 法隆寺駅からJR大和路線で奈良駅まで約12分。日中は本数が多く予約不要。
行く前に
- 現金
- 入山料(西院・東院・大宝蔵院の共通)は大人¥1,500。JRはICカード(Suica・ICOCA)が使える。バスはICカードまたは現金。
- 定休
- 西院伽藍は現役の礼拝空間。境内は静粛に。五重塔最下層の塑像は格子越しに見るかたちで内部には入れない。
- 別ルート
- 大阪(天王寺またはJR難波)からはJR大和路線で法隆寺駅まで直通約20〜25分。奈良を経由しなくてよい。
- 降りたあと
- 法隆寺駅からバス72系統で法隆寺門前へ。バス停から南へ徒歩約5分で南大門(正門)に到着。