海の京都・伊根No.024★★地図で見る →
伊根の舟屋
〜家が海の上に建つ漁師町〜
日本海に面した京都府北部・伊根の漁師町。約230軒の舟屋が湾沿いに連なる。一階が海にじかに開いた船着き場で、その上に住まいがのる、ここにしかない建物。

伊根の湾は南に開き、日本海側としては珍しく波が穏やかだ。約5キロの湾岸に、およそ230軒の舟屋が並ぶ。どの舟屋も、一階が水面すれすれで海に開き、小さな漁船を引き入れる場所。二階が住まいで、海から見ると軒が水に浮かんでいるように見える。現役の舟屋は立石・耳鼻・亀山の一帯にとくに密に残り、主要な桟橋から歩いてすぐの場所だ。多くが人の住む民家なので、観光地化しすぎず、暮らしの気配が保たれている。一部はカフェや食事処、宿として開かれているが、漁師町の営みが今も時間を刻んでいる。
なぜ穴場のままか
静かなままなのは、英語の案内が少なく改札のような入口もないため、日帰り客の多くが遊覧船の桟橋で引き返すから。桟橋の先、現役の舟屋が並ぶところまで海沿いの路地を歩くには、短い滞在では省きがちな手間と時間がいる。
歴史・背景
伊根の舟屋は少なくとも江戸時代(1600〜1860年代)から湾沿いに営まれ、漁業に支えられながら現在のような二階建てへと育ってきた。2005年7月、伊根浦は重要伝統的建造物群保存地区(国の文化財指定)に選ばれ、漁村としては日本初の指定とされる。保存地区は町並みと湾そのものを含み、立石・耳鼻・亀山など八つの地区にまたがる。
見どころ(歩く順)

- 海に建つ舟屋
- 一階が海に開き、二階が住居の舟屋が約230軒連なる
- 立石〜亀山の一帯
- いまも現役の舟屋がとくに密に残る地区
- 道の駅の展望
- 道の駅「舟屋の里 伊根」から湾を一望できる高台
- 遊覧船・海上タクシー
- 観光船や漁師の海上タクシーで、舟屋の列を海側から眺める
おすすめの楽しみ方
湾が最も凪ぎ、町が静かな朝に訪れたい。路地を歩いてと、遊覧船や海上タクシーで海側からと、二つの見方を楽しもう。舟屋は人の住む民家なので、通りや湾から眺めるのがマナー。
実際の行き方
- 1. 京都駅から天橋立駅(JR特急はしだて・約2時間)。
- 2. 天橋立駅から伊根(丹海バス・伊根線・約1時間)。
- 3. 伊根バス停から舟屋へ(徒歩・海沿いの路地まで数分)。
- JR電車で天橋立+丹海バスで伊根
- 京都駅からJR特急「はしだて」で天橋立駅へ(約2時間・1日数本なので時刻表を確認)。天橋立で丹海(丹後海陸交通)バスの伊根線に乗り換え、伊根方面へ(約1時間)。町なかの「伊根」バス停で下車。京都から計 約3時間。バスはおおむね1時間に1本なので、出発前に当日の時刻を確認すること。
- 夕方までに帰る
- 伊根のバスはおおむね1時間に1本で、最終便は夕方に出る。着いたらまず、バス停に掲示された帰りの時刻を確認し、乗り継ぎの電車に間に合うよう最終便を逃さないように。
行く前に
- 現金
- 地方のバスや小さな店は現金のみのことが多いので、小銭と小額紙幣を用意。丹海バスは現金が使える。ICカードが使えるかは車内で確認を。
- 定休
- 舟屋は人が暮らし働く場所。公共の海沿いの路地から眺め、船着き場や一階の私有部分には立ち入らない。
- 別ルート
- 水上から眺めたいなら、伊根湾めぐりの遊覧船や漁師の海上タクシーが湾を一周する。
- 降りたあと
- 伊根バス停から水際へ下り、舗装された海沿いの路地をたどる。静かな現役の舟屋は、そこから北へ徒歩数分。