泉佐野・犬鳴山No.154★地図で見る →
犬鳴山温泉
大阪府南部・泉佐野の森深い渓谷に湯宿が数軒集まる、府内で唯一の温泉郷。1,300年以上の歴史をもつ山岳修行の寺・七宝瀧寺を抱く。

犬鳴山温泉は大阪府の南端の渓谷にあり、府内で唯一の温泉郷として知られる。犬鳴川沿いに湯宿が数軒並び、その奥に1,300年以上にわたって修験道の拠点であり続けてきた七宝瀧寺が建つ。本堂の奥にある行者の滝では今も滝行が行われており、季節ごとに一日修行体験を開催――女人禁制の多い修験霊場にしては珍しく、男女とも参加できる。湯は単純硫黄冷鉱泉でわずかに白く濁り、肌によいとされる「美人の湯」として地元で親しまれてきた。
なぜ穴場のままか
関西国際空港から車で約30分の場所にありながら、外国人観光客がほぼ来ない。英語の情報が少なく、行くには電車+本数の少ない路線バスが要り、観光導線からも外れているためだ。だから観光地化せず、寺と温泉の谷のまま静かに残っている。
歴史・背景
七宝瀧寺は661年、修験道の開祖とされる役行者が開いたと伝わり、犬鳴山は日本でも古い修行霊場のひとつだ。「七宝」の名は、山内の七つの滝を仏教の七宝になぞらえたことに由来する。葛城修験の二十八宿のひとつであり、2019年には中世の荘園・日根荘の歴史を伝える日本遺産の構成文化財にも認定された。
見どころ(歩く順)

- 川沿いの温泉宿
- バス停のすぐそば、谷の入り口に並ぶ湯宿
- 七宝瀧寺
- 真言宗犬鳴派の大本山。1,300年以上続く修験道の道場
- 行者の滝
- 本堂の奥の霊瀑。行者が今も冷たい流れに打たれて身を清める
- 滝の渓谷
- 原生林の谷に四十八の滝があると伝えられる
おすすめの楽しみ方
バス停から川沿いの参道を歩いて寺と滝へ向かい——紅葉の頃がとりわけ美しい——帰りに川沿いの宿で湯に浸かるのがよい。滝行の一日体験に参加すれば、修験の谷をさらに深く味わえる。
実際の行き方
- 難波駅→泉佐野駅(南海本線・和歌山/関空方面の急行など、約35分)。
- 泉佐野駅→終点の犬鳴山(南海ウイングバス犬鳴線・東口発、約35分)。
- 犬鳴山バス停→七宝瀧寺と滝(川沿いの参道を上る、約30〜40分。温泉の宿はバス停のすぐそば)。
- 南海本線で泉佐野へ、南海ウイングバス(犬鳴線)に乗換
- 難波駅→(南海本線・和歌山/関空方面の急行など、約35分)→泉佐野駅→(南海ウイングバス犬鳴線・東口発、約35分)→終点の犬鳴山。計 約70〜80分。バスはおおむね1時間に1本(1日8本ほど)――出発前に当日の時刻表を確認。
- バスで泉佐野へ戻り、南海本線で帰る
- 泉佐野・日根野方面へ戻るバスは午後を通して走り、夕方早めに終わる。着いたらまず犬鳴山バス停で帰りの時刻を確認し、最終便を逃さないように。
行く前に
- 現金
- バスは小さな路線バスで現金のみのことがあるので、小銭を用意しておく。犬鳴山1dayフリーパスならバス乗り放題に温泉割引が付く。
- 定休
- 谷の参道は狭く車も通る――車が来たら端に寄る。
- 別ルート
- 同じ南海ウイングバス犬鳴線は、JR阪和線の日根野駅からも犬鳴山へ向かう。大阪側からのもうひとつの経路になる。
- 降りたあと
- 犬鳴山バス停から参道は川沿いに上る。温泉の宿はバス停のすぐそば、七宝瀧寺と滝までは上りでおよそ30〜40分。