三重・伊勢No.397★★★地図で見る →

伊勢神宮 外宮

history王道を、いちばんいい形で

衣食住と産業の守り神・豊受大御神を祀る伊勢神宮の外宮。参拝は外宮から内宮へ向かうのが正式で、内宮と違って駅から歩いて行ける。

伊勢神宮 外宮
実写(ライセンス済み)MaedaAkihiko / CC0

伊勢神宮は二つの正宮からなり、そして人が飛ばしてしまうのが外宮のほうだ。祀られているのは豊受大御神。内宮の天照大御神に供える御饌(食事)を司る神として迎えられ、より広くは衣食住と産業の守り神として信仰されてきた。参拝の順序は外宮が先、内宮が後——これは神職の順序と同じで、伊勢の年間の祭儀はすべて外宮から先に行われる。そしてほぼ全員が引っかかる細部がある。外宮の参道は左側通行、内宮は右側通行なのだ。手水舎の位置に従った決まりで、案内は「知っている前提」で書かれている。実際的な話をすると、外宮には内宮に無い利点がある——伊勢市駅から徒歩約5分、バスが要らない。境内は内宮より小ぶりで、木立に囲まれ、明らかに静かだ。正宮の背後の斜面には三つの別宮が鎮まっている。

歴史・背景

外宮の鎮座は、内宮からおよそ五百年を経た後と伝えられる。天照大御神の御饌を司る神として、豊受大御神が丹波国から迎えられたことに始まる。両宮とも690年に定められた式年遷宮の20年周期で建て替えられ、外宮にも隣り合う二つの敷地があるため、この周期は地面の上に目に見える形で存在している。祭儀を必ず外宮から始める「外宮先祭」の原則が、神宮の一年のすべての祭りの順序を規定しており、参拝順序もこれに由来する。

見どころ(歩く順)

正宮
内宮と同じ素木の神明造。板垣の外からその輪郭を拝む形式
隣の空いた敷地
次の遷宮で社殿が建つ、いま更地になっている区画。20年の周期が地面の上に見える
多賀宮と斜面の別宮
正宮の背後の木立の高みに鎮まる三つの別宮。石段を登った先で、たいてい誰もいない
せんぐう館
入口にある博物館。遷宮の仕組みとそれが支える工芸を解説しており、ここを先に見ると参拝の解像度が上がる

おすすめの楽しみ方

正しい順序で回ると、儀礼としてだけでなく動線としても得をする。伊勢市駅から歩いて外宮、そこから外宮前のバスで直接内宮へ——本数が多く、戻る無駄がない。外宮には1時間みておきたい。参道はここでは左側、内宮では右側、という違いを忘れないこと。両宮とも夜明け前に開門し参拝は無料なので、早く動くこと自体には費用がかからず、午前半ばに着く団体バスを完全に避けられる。

実際の行き方

起点
名古屋駅
所要
約80分 · 駅から徒歩
降車
伊勢市駅(JR・近鉄)
  1. 名古屋駅→伊勢市駅(近鉄特急またはJR快速みえ・約80分)。
  2. 伊勢市駅→外宮入口(南へ徒歩・約5分)。
  3. せんぐう館→正宮(左側通行)→背後の斜面の別宮へ。
  4. 外宮前バス停→内宮前(三重交通バス・約15分)。
名古屋駅→伊勢市駅→徒歩
名古屋駅から近鉄特急の鳥羽・賢島方面行きで伊勢市駅まで約80分。JR快速みえも同じ駅に着く。駅から南へ徒歩約5分で外宮の入口——バスが要らない点が内宮との最大の実際的な違いだ。
外宮→内宮へバス、または伊勢市駅へ戻る
外宮前のバス停から三重交通バスが内宮前まで直通で約15分。戻るより先へ進むのが自然な流れになる。伊勢市駅へは徒歩5分で、近鉄特急が名古屋・大阪・京都へ夕方以降も走っている。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

行く前に

現金
両宮とも参拝は無料。近鉄特急は乗車券に加えて特急券が必要。ICカードは近鉄・JR・路線バスで使える。参道の店舗用に現金を用意しておくとよい。
定休
正宮の板垣より内側は撮影禁止。参道はここでは左側を歩く(内宮とは逆)。服装は節度を保つこと。開門は日の出前、閉門は日没で、時間は季節によって動く。
別ルート
大阪難波・京都からは近鉄特急が伊勢市まで直通で約2時間。宇治山田駅も外宮から徒歩圏で、同じ近鉄線が停まる。
降りたあと
伊勢市駅の南口を出てまっすぐ約5分。通りの突き当たりが外宮の鳥居と参道の橋になっている。

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