三重・鳥羽・伊勢志摩No.346★★地図で見る →
鳥羽水族館
三重県鳥羽市の鳥羽湾に面した大型水族館。飼育種類数約1,200種は日本一を掲げ、日本で唯一ジュゴンを飼育している。

鳥羽水族館は1955年、真珠養殖の地・伊勢志摩の鳥羽湾に面して開館した。売りは規模の派手さではなく幅の広さで、飼育種類数は約1,200種、日本一を掲げている。看板はジュゴン。日本で飼育されているのはここだけで、海草をゆっくりと食む灰色のこの生きものは、インド洋・太平洋の人魚伝説の元になったとも言われる。建物自体も変わっていて、順路を指定しない。中央の通路から12のゾーンが枝分かれし、どこから見るかは訪れる人が決める。流れ作業で運ばれるのではなく、歩き回る感覚に近い。ほかにもスナメリ、ラッコ、セイウチ、カピバラ、アフリカマナティーと顔ぶれは広い。
なぜ穴場のままか
伊勢志摩を訪れる外国人の多くは伊勢神宮を目的にし、鳥羽は乗り換えの駅として通り過ぎる。だが水族館はその駅から徒歩10分。しかもジュゴンは国内の他のどの水族館でも見られない。
歴史・背景
1955年、鳥羽で開館した。この町の近代史は海と切り離せない。海女の漁場であり、隣の島で始まったミキモトの真珠養殖の発祥地でもある。鳥羽水族館は水槽の大きさで競うのではなく、飼育種類数と、他館があまり手を出さない生きものの飼育技術で名を上げてきた。ジュゴンはその象徴にあたる。日本の水族館としては珍しい「順路のない」構成も、意図的な設計だった。
見どころ(歩く順)

- ジュゴン
- 日本で飼育されている唯一の個体。海草をゆっくり食む姿は、人魚伝説の原型とも言われる
- アシカショー
- パフォーマンススタジアムで一日数回、時刻を決めて行われる
- セイウチとラッコ
- 掲示された時刻に行われる食事・トレーニングの時間。館内でも特に人気が集まる
- 日本の海ゾーン
- 伊勢志摩周辺の海を再現した水槽群。スナメリをはじめ、飼育種類数日本一を支える顔ぶれが並ぶ
おすすめの楽しみ方
所要は2〜3時間、家族連れならもっと長くなる。入館したらまずショーと食事タイムの時刻表を確認し、それを軸に回る順番を決めること。順路がないぶん、気づいたら見逃していたということが起きやすい。最も空いているのは平日の開館直後。伊勢神宮は近鉄で2駅手前なので組み合わせやすく、海女の実演があるミキモト真珠島はすぐ隣。鳥羽から動かずに一日を使うこともできる。
実際の行き方
- 近鉄名古屋駅→鳥羽駅(近鉄特急・賢島方面・約1時間40分/特急券必要)。
- 鳥羽駅→海沿いを徒歩約10分で水族館。
- 入館後は12ゾーンを好きな順に回る(順路の指定なし)。
- 名古屋駅から鳥羽駅へ(近鉄特急)
- 近鉄名古屋駅から賢島方面の特急に乗り、鳥羽駅まで約1時間40分。特急は運賃のほかに特急券が必要なので、駅の窓口か券売機でまとめて購入する。鳥羽駅からは海沿いを平坦に徒歩約10分。湾に面した大きな建物なので迷うことはない。
- 帰りも鳥羽駅から
- 徒歩10分で鳥羽駅へ戻り、近鉄特急で名古屋方面へ。伊勢志摩に泊まるならそのまま賢島方面へ南下してもよい。JRの快速みえも鳥羽から名古屋へ戻れるが所要は長い。夕方以降は本数が減るので、閉館まで滞在するなら最終の時刻を確認しておく。
行く前に
- 現金
- 入館料は入口で支払う。日本の水族館としては高めの部類なので、来館前に公式サイトで最新の大人料金を確認しておくとよい。館内はクレジットカード・ICカードが使える。近鉄の特急券は駅の窓口か券売機で購入する。
- 定休
- 開館9時・閉館17時(夏休み期間は延長あり)。最終入館は閉館の1時間前。年中無休。週末・ゴールデンウィーク・8月の休暇期間は混み合い、特にアシカショーの前後に人が集中する。館内の通路は全長1キロを大きく超えるので、思っているより時間を多めに見ておきたい。
- 別ルート
- 大阪難波からは近鉄特急で伊勢中川乗り換え、鳥羽まで約2時間。伊勢神宮の最寄りである伊勢市駅は2駅手前なので、神宮のあとに水族館という一日が組みやすい。
- 降りたあと
- 鳥羽駅から海を右手に見ながら海沿いの道を約10分。ミキモト真珠島の隣に、水に面した細長い建物が現れる。