東京西部・檜原村No.070地図で見る →

神戸岩

〜鎖とハシゴで辿る峡谷〜

nature穴場——実はすごい

神戸岩は東京西部の山あい・檜原村にある狭い岩の峡谷。川沿いの短い道に鎖とハシゴが取り付けられ、岩肌を辿って歩ける。東京都指定の天然記念物。

神戸岩
実写(ライセンス済み)Osumi Akari / CC BY-SA 4.0

北秋川の支流・神戸川が硬いチャートの層を刻み、長さ約60m・谷底の幅約4mのスリット状の峡谷をつくった。南東側の岩壁は高さ約100m、向かいは約80mに達し、水の流れを狭く陰った回廊のように挟み込む。川沿いの短い道では岩に打たれた鎖を頼りに岩肌を辿り、急な箇所はハシゴで越え、最後は林道のトンネルで出発点へ戻れる。多くの紹介では距離も難度もさほど高くないとされるが、雨後は足下が滑りやすい。

なぜ穴場のままか

神戸岩は檜原村の山奥、最後の集落をさらに越えた谷にあり、そこまで行くバスは平日で1日3本ほどしかない。英語の観光情報も少なく、主要な観光ルートからも外れているため、静かなまま残っている。

歴史・背景

東京都は1960年(昭和35年)に神戸岩を天然記念物に指定した。屹立した岩壁が保たれているのは、岩質がジュラ紀に形成された硬質のチャート層であるためとされる。名の由来は「神の戸(門)」とする説が有力で、近くの大岳山に祀られる大嶽神社の神域への入口と見立てられてきた。現地には1775年(安永7年)銘の龍神を祀る小さな石宮がある。

見どころ(歩く順)

神戸岩(檜原村)Osumi Akari / CC BY-SA 4.0
峡谷の回廊
長さ約60m・谷底の幅約4mのスリット状の谷
鎖とハシゴの道
岩に打ち込まれた鎖と、急所を越えるハシゴ
チャートの岩壁
南東側が高さ約100m、向かいの壁は約80m
帰りのトンネル
林道のトンネルで周回して出発点へ戻る

おすすめの楽しみ方

神戸岩入口バス停から谷の静かな道を上って徒歩約40分で峡谷へ。近くに小さな無料駐車場もある。鎖の道を進み、帰りはトンネルで周回するのが定番。谷底は雨後に滑りやすいので乾いた日を選ぶとよい。藤倉行のバスは平日で1日3本ほどと少ないため、出発前に時刻表を確認し、帰りのバスに合わせて歩く時間を組んでおくこと。

実際の行き方

起点
新宿駅
所要
約2.5時間 · バス1日3本+徒歩長め
降車
神戸岩入口 バス停
  1. 新宿駅→武蔵五日市駅(JR中央線で立川、そこからJR五日市線・約75分)。
  2. 武蔵五日市駅→神戸岩入口バス停(西東京バス・藤倉行、約40分。1日3本ほど)。
  3. 神戸岩入口バス停→峡谷(谷の道を徒歩約40分)。
JR五日市線+西東京バス(藤倉行)
新宿駅→(JR中央線で立川、そこからJR五日市線・計約75分)→武蔵五日市駅→(西東京バス・藤倉行、約40分)→神戸岩入口バス停→(谷の道を徒歩約40分)→峡谷。合計およそ2.5時間。藤倉行のバスは平日で1日3本ほどしかない——出発前に当日の時刻表を必ず確認し、使えるバスが出たあとなら断念する覚悟も。
帰りは同じバス(本数はごく少ない)
神戸岩入口バス停まで歩いて戻り、西東京バスで武蔵五日市駅方面へ。ここのバスはごく少なく、夕方には運行が終わる。着いたらまず停留所で帰りの時刻を確認し、それに合わせて歩く時間を組むこと。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

行く前に

現金
峡谷に売店はないので、水と食べ物を持参する。この辺りの山あいのバスは現金対応のことが多い——ICカード(Suicaなど)が使えない場合に備え、小銭と小額紙幣を用意しておくとよい。
定休
岩肌の鎖は濡れると滑るので、雨後は鎖の道を避ける(林道のトンネルで安全に巻ける)。照明はないので、日暮れ後に長居しない。
別ルート
バスが少ないため、ここはレンタカーの方がはるかに楽。峡谷そばに小さな無料駐車場があり、車ならバスの時刻に縛られずに済む。
降りたあと
神戸岩入口バス停から、舗装された神戸川沿いの谷道を徒歩約40分上ると、小さな駐車場と峡谷の入口に着く。

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