神奈川・川崎市No.279★地図で見る →
川崎大師
1128年(大治3年)開創、真言宗智山派の大本山・平間寺。「厄除けのお大師さま」として全国から信仰を集め、初詣の参拝者数は全国屈指。大山門の前には約200mの仲見世が続く。

川崎大師は通称で、正式には平間寺という真言宗智山派の大本山。開創は1128年(大治3年)と伝わる。寺伝によれば、尾張から流れてこの地で漁師として暮らしていた平間兼乗が海中から弘法大師の木像を引き揚げ、僧・尊賢とともに堂を建てて祀ったのが始まりで、寺号は彼の姓に由来する。本尊は弘法大師=空海。厄を除ける「厄除大師」としての信仰が寺の中心で、その評判が初詣の全国有数の人出を生んだ。大山門の奥に大本堂と八角五重塔が立ち、門の手前には約200mの仲見世が延びる。
なぜ穴場のままか
訪日客の大半は川崎を「横浜へ向かう途中の工業地帯」として素通りする。だが東京駅から40分で着き、正月期を外せばここは観光地ではなく現役の祈願の場だ。周りにいるのは、理由があって来た地元の人たちになる。
歴史・背景
開創は平安時代末期の1128年。寺号は、寺伝で海から大師像を得たとされる平間兼乗の名による。江戸時代には東海道を歩いて日帰りできる距離にあることから、江戸の庶民が気軽に詣でる寺として広まった——今日まで続く「庶民の大師さま」という性格はここに始まる。近代に入ると参詣客を門前まで運ぶために京急大師線が敷かれ、それに合わせて菓子屋・飴屋の並ぶ門前町が育った。川崎市教育委員会も市域の主要な史跡として平間寺を挙げている。
見どころ

- 大山門と大本堂
- 境内の正面入口と、参拝者の前で護摩が焚かれる本堂
- 八角五重塔
- 境内の奥にそびえる珍しい八角形の五重塔。川崎大師で最も絵になる姿
- 仲見世通り
- 門前まで約200m。久寿餅・だるま・手切りの飴を売る店がぎっしり並ぶ
- とんとこ飴切り
- 職人が二本の包丁で飴を刻む「トントコ」という音が、通り全体に響き渡る
- 風鈴市
- 夏の恒例。全国から集まったガラス・鉄の風鈴が参道を埋める
おすすめの楽しみ方
半日みておきたい。大本堂の開扉は4〜9月が5:30、10〜3月が6:00と非常に早いので、店がシャッターを上げる前に着けば、境内をほぼ静寂のまま歩ける。そのあと飴切りが始まる頃に仲見世を逆方向へ戻り、久寿餅をその場で食べるのがいい。夏の風鈴市に当たれば、飴を刻む音の上に何千という風鈴が重なる。1月1〜3日は避けたほうが無難——全国有数の初詣客が集中する。
実際の行き方
- 東京駅→川崎駅(JR東海道線・約18分)。
- 川崎駅→京急川崎駅(徒歩約5分)→川崎大師駅(京急大師線・約6分)。
- 駅から徒歩約8分、仲見世を抜けて大山門・大本堂へ。
- 東京駅→川崎→京急大師線
- 東京駅→(JR東海道線・約18分)→川崎駅→(徒歩・約5分)→京急川崎駅→(京急大師線・3駅・約6分)→川崎大師駅→(徒歩・約8分)→大山門。計 約40分。JR・京急とも終日数分間隔で運行しているので、予約も時刻表の確認も不要。
- 帰りも川崎大師駅から同じ経路
- 京急大師線で京急川崎へ戻り、川崎駅からJRで東京駅(約18分)、または京急本線で品川(約12分)へ。横浜・羽田空港方面もこの京急本線で直通できる。深夜まで運行しているため帰りの時刻はほぼ自由。
行く前に
- 現金
- 境内・大本堂の参拝は無料。護摩やお守りは寺務所で別途。仲見世は小さな個人商店が多く現金のみ・現金優先の店が目立つので、数千円は現金で持っておくとよい。JR・京急はICカード利用可。
- 定休
- 大本堂の開扉は4〜9月 5:30〜18:00、10〜3月 6:00〜17:30。毎月20日は21:00まで延長。年中無休。1月1〜3日は全国屈指の混雑になる。
- 別ルート
- 品川・横浜方面からは京急本線で京急川崎まで直通し、そこで大師線に乗り換えるのが早い(JRを使わずに済む)。羽田空港も同じ京急線で約20分なので、到着日・出発日の立ち寄り先としても組み込みやすい。
- 降りたあと
- 川崎大師駅の改札を出て右へ、案内表示に従って徒歩約8分。最後は仲見世通りを抜けて大山門に着く。