京都北西・清滝No.008★地図で見る →
清滝
〜愛宕山の麓の渓谷集落〜
京都・嵐山の北西、森に囲まれた渓谷にある小さな集落。清らかな清滝川と、愛宕山への古い参道の登り口が出会う場所。

清滝は京都市の北西、狭い渓谷に抱かれた静かな集落で、清滝川が白い岩を緑に洗って流れている。古い家並みと朱塗りの鳥居が、愛宕山への長い参道の入口を示す。愛宕山は京都を囲む山々の最高峰で標高924 m。川沿いの道から少し脇にそれると空也の滝がある。細く落ちるこの滝では今も、冷たい水に打たれて心身を鍛える滝行が行われている。森と水に囲まれた谷は、夏の京都でも涼を得られる場所だ。
なぜ穴場のままか
英語の案内はほとんどなく、日帰りリストにも載らないため、多くの人は隣の谷の高雄か嵐山で足を止める。清滝へは電車とローカルバスの乗継が要り、それが混雑を遠ざけている。
歴史・背景
愛宕山はおよそ1,300年にわたり、山を信仰する修験道の中心地であった。山上の愛宕神社は全国の愛宕神社の総本社で、火除けの信仰を集める。人々は古くから清滝を起点に山を登り、火伏せの札を受けてきた。とりわけ7月31日夜から8月1日にかけての千日詣り(夜の参拝)が知られる。約15 mの空也の滝は、平安中期の僧・空也(903〜972)にちなむと伝えられ、この地で修行したという言い伝えが残る。
見どころ(歩く順)

- 清滝川の渓谷
- 白い岩を緑に洗って流れる清流と、川沿いのハイキング道
- 朱塗りの鳥居の登り口
- 集落に立ち、愛宕山への古い参道の始まりを示す神社の門
- 空也の滝
- 約15 m、石の鳥居と仏像が並ぶ滝。今も滝行が行われる信仰の場
- 古い集落
- 嵐山の西、渓谷に抱かれた数軒の家並みと橋
おすすめの楽しみ方
高雄から嵐山へ抜ける川沿いの道の一部として歩くのがよい。夏は水辺の涼が本物で、山上の愛宕神社への長い登りに入る前に、空也の滝への短い脇道を加えるのがおすすめ。バスの本数は少ないので、着いたらバス停で帰りの時刻を確認すること。
実際の行き方
- 京都駅→嵯峨嵐山駅(JR嵯峨野線・約15分)
- 阪急嵐山のバス乗り場まで徒歩(約10分)
- 阪急嵐山→清滝(京都バス92または94・約15分)
- 清滝バス停→橋を渡り上流へ、鳥居まで(約5分)
- JR+京都バス
- 京都駅→(JR嵯峨野線・約15分)→嵯峨嵐山駅。徒歩約10分で阪急嵐山のバス乗り場へ移り、京都バス92または94(清滝方面)→(約15分)→終点の清滝。計 約50〜60分。京都バス72系統は京都駅から清滝まで直通だが、本数が少なく主に午前中のみ——出発前に当日の時刻表を確認。
- 嵐山経由で帰る
- 清滝から京都バスで阪急嵐山のバス乗り場へ戻り、そこから電車で京都駅へ。清滝行きのバスは本数が少なく夕方で終わる。着いたらまず、停留所に掲示された帰りの時刻を確認しておく。
行く前に
- 現金
- 京都バスは均一運賃(約230円)。現金またはICカードで支払う。地方の停留所はカードが使えないことが多いので小銭を用意。
- 定休
- 川の岩は滑りやすく、滝は信仰の場なので道を外れないこと。朝のうちに訪れるとよい。
- 別ルート
- バスの時刻が合わなければ、高雄から尾根越えで徒歩約90分でも入れる。
- 降りたあと
- 清滝のバス停から橋へ下り、橋を渡って川沿いの道を数分上流へ進むと集落と朱塗りの鳥居に着く。