和歌山・高野山の外周No.066★★地図で見る →
女人道
〜高野山の外周をめぐる森の巡礼路〜
1872年まで女人禁制だった高野山の聖域を、女性たちが外周から巡った約16kmの道。高野山は9世紀に開かれた山上の寺町。

高野山は歴史の大半で女人禁制であり、女性は寺町に入れなかったため、巡礼は山上の盆地を囲む尾根をたどった。これが「女人道」で、聖域への七つの伝統的な入口を結ぶ約16kmの道だ。かつて各入口には「女人堂」と呼ばれる小さな堂があり、女性はそこから聖域に向かって祈り、休息や宿泊もできた。今残るのは不動坂口女人堂だけで、修復された堂が高野山駅の上の最初のバス停のわきに立ち、ほかの堂は跡を示す標が残る。この道はユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部でもある。
なぜ穴場のままか
ほとんどの人は下の寺町にとどまる。この外周路は英語表記が少ない歩き手の道で、外国人客はまず来ない。今も建つ唯一の女人堂のすぐわきから入れるのに。
歴史・背景
高野山は9世紀初め、真言密教の道場として開かれた。千年以上にわたり「女人禁制」のもと聖域は女性に閉ざされ、女性の巡礼者は外周から参拝した。女人道は江戸時代(1603〜1867年)に盛んに歩かれ、禁制は1872年に明治政府の命で解かれた。2004年、高野山と参詣道はユネスコ世界遺産に登録された。
見どころ(歩く順)

- 不動坂口女人堂
- 唯一現存する女人堂。修復され、駅の上の最初のバス停のわきに建つ
- 七つの入口
- 高野山の七つの伝統的な入口(口)を結ぶ道
- 尾根の杉の森
- 寺町を囲む森をめぐる約16kmの巡礼路
- 世界遺産の道
- 2004年ユネスコ登録「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部
おすすめの楽しみ方
全周は約8時間の一日行程のため、不動坂口女人堂から西端の大門までなど一部区間だけを歩く人も多い。現存する女人堂は高野山駅上の最初のバス停のわきに建つので、そこを起点にして道に入りやすい。所々は本格的な山道なのでしっかりした靴を履き、天候を確認して出発を。往復の電車・ケーブル・バスをまとめた「高野山世界遺産きっぷ」(2日間有効)が便利。
実際の行き方
- 難波駅(大阪)→極楽橋駅(南海高野線、約100分、橋本で乗換)
- 極楽橋→高野山駅(南海ケーブルカー、約5分)
- 高野山駅→女人堂バス停(南海りんかんバス、約5分、最初の停留所)
- 女人堂バス停→堂のわきの登り口(すぐそば・徒歩不要に近い)
- 難波→南海高野線+ケーブル+路線バス
- 難波駅(大阪)→(南海高野線・急行/快速急行、約100分、橋本駅で乗換)→極楽橋駅→(南海ケーブルカーで山上へ、約5分)→高野山駅→(南海りんかんバス、約5分、最初の停留所)→女人堂バス停。計 約2時間。電車は20〜30分間隔、町のバスは女人堂を頻繁に通る。
- 同じ道で戻る。暗くなる前に
- 帰りは同じ経路:女人堂バス停→高野山駅→ケーブルカー→南海高野線で難波へ。森の道に照明はないので、日暮れまでに歩き終えて堂の並びまで戻ること。バスとケーブルカーは夕方で終わる。着いたらケーブルカーと電車の最終時刻を確認しておく。
行く前に
- 現金
- 水を持参。尾根に出ると買えるものはない。2日間有効の「高野山世界遺産きっぷ」は往復の電車・ケーブル・路線バスを含む。
- 定休
- 所々は本格的な山道。しっかりした靴を履き、出発前に天候を確認する。
- 別ルート
- 時間がなければ、女人堂から大門(町の西端に立つ大きな門)までを往復するだけでもよい。
- 降りたあと
- 女人堂バス停から、古い堂のすぐわきに道標付きの登り口がある。探し歩く必要はない。