和歌山・高野山No.159★★★地図で見る →
高野山 奥之院
奥之院は和歌山県北部の世界遺産・高野山の奥義の聖域。20万基を超える墓碑と供養塔が並ぶ約2kmの杉並木の参道が、真言宗を開いた弘法大師空海の御廟へと続く。

高野山は、弘法大師空海が816年(弘仁7年)に開いた真言密教の道場である。奥之院はその最奥の聖域で、老杉の林の中に20万基を超える石造の墓碑や供養塔が立ち並ぶ、約2kmに及ぶ参道からなる。参道の先に建つ灯篭堂(燈籠堂)は、空海の御廟の手前に位置し、内部に数千基の燈籠が昼夜を問わず灯り続ける。なかには千年以上燃え続けていると伝わる燈籠が2基あるとされる。
歴史・背景
空海は平安時代の816年に高野山を開いた。835年(承和2年)に入定(えにゅう)し、弟子たちは師が永遠の瞑想(入定)に入ったと伝えた。以来、歴代の天皇・大名から庶民まで、御廟のそばに永眠したいと願って供養塔を建て続け、現在の奥之院の景観が形づくられた。2004年、紀伊山地の霊場と参詣道としてユネスコ世界文化遺産に登録された。
見どころ(歩く順)

- 一の橋
- 奥之院参道の伝統的な起点。参拝者はここで一礼してから橋を渡る
- 杉並木の参道
- 千年以上の歴史を持つ苔むした墓碑と供養塔が両脇に続く、老杉に覆われた約2kmの道
- 燈籠堂(灯篭堂)
- 御廟の手前に建つ大堂。千年以上燃え続けると伝わる燈籠2基を含む数千基の燈籠が昼夜灯る
- 弘法大師御廟
- 空海が今も入定中と伝わる最奥の聖地。参拝者は線香と祈りを捧げる。御廟内部の撮影は不可
おすすめの楽しみ方
奥之院は24時間開放で入場無料。燈籠堂は毎日6:00〜17:30に開く。早朝は大阪からの日帰り客が到着する前で、杉林が最も静か。一の橋から御廟まで、ゆっくり歩いて40分ほど。南海電鉄のフリー切符「高野山世界遺産きっぷ」(2024〜25年時点で約¥3,140・難波発。最新価格は券売機で確認)は往復電車・ケーブルカー・高野山内バス乗り放題で日帰り利用に便利。
実際の行き方
- 難波駅→極楽橋駅(南海高野線・特急こうや・約75〜80分)。
- 極楽橋駅→高野山駅(南海高野山ケーブル・約5分)。
- 高野山駅→奥之院前バス停(南海りんかんバス・約20分)。一の橋まで歩き参道へ。
- 難波→極楽橋→ケーブルカー→高野山駅→バスで奥之院前
- 南海難波駅から南海高野線の特急「こうや」で極楽橋駅まで約75〜80分。南海高野山ケーブルに乗り換えて高野山駅まで約5分。高野山駅から南海りんかんバスで奥之院前バス停まで約20分(高野山世界遺産きっぷの1日バス乗り放題に含む)。バスは1時間に2〜3本程度。トータル約2時間。
- 奥之院前→高野山駅→ケーブルカー→極楽橋→難波
- 来た道を戻る。バスは日中こまめに運行。午後遅い時間に訪れる場合は高野山駅からのケーブルカー最終便を事前に確認(駅掲示板で確認可)。極楽橋から難波への特急は夕方まで運行。
行く前に
- 現金
- 奥之院への参道・境内は無料。南海電鉄の「高野山世界遺産きっぷ」(2024〜25年時点で約¥3,140・最新価格は公式または券売機で確認)に往復電車・ケーブルカー・高野山内バス1日乗り放題が含まれる。特急乗車には別途特急券(約¥790)が必要。南海電鉄はICカード・現金どちらも使える。
- 定休
- 奥之院は現役の聖域で、参道は現在も参拝・供養が行われる場所。墓石の上に乗らず、声を落として歩くこと。御廟(弘法大師御廟)の最内部は撮影禁止。
- 別ルート
- 高野山・熊野古道アクセスバスが高野山と熊野本宮大社・新宮を特定日に結ぶ。熊野古道と組み合わせる場合に利用できる。
- 降りたあと
- 奥之院前バス停で下車。一の橋まで少し北へ歩いて参道の起点へ。参道の中ほどから歩き始めたい場合は1つ手前の中の橋口バス停で降りるとよい。