和歌山・新宮No.233★★★地図で見る →
熊野速玉大社
ユネスコ世界遺産・熊野三山の一社。新宮川河口にたたずむ朱の社殿と、境内に立つ樹齢千年超の梛(なぎ)の巨木は、熊野詣の終着点のひとつにふさわしい存在感を放つ。

熊野速玉大社は紀伊半島の最南部、熊野川(新宮川)が太平洋に注ぐ河口近くに位置する。熊野那智大社・熊野本宮大社とともに「熊野三山」を構成し、1000年以上にわたって熊野古道を旅する巡礼者を受け入れてきた。朱の社殿へ続く参道を進むと、境内に目を引くのが国の天然記念物・梛の木。葉脈が縦に走るため縦には破けにくく、「縁が切れない」縁起木として古くから尊ばれ、葉はお守りとして授けられている。境内に附属する速玉大社宝物館には国宝・重要文化財500点以上が収められている。
歴史・背景
2004年、熊野古道とその三つの頭社は「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコ世界遺産に登録された。速玉大社は熊野速玉大神と熊野夫須美大神を主祭神とし、平安時代には貴族・上皇・庶民が困難な道を越えて参拝に訪れた記録が多く残る。境内の梛の木は国指定の天然記念物。1159年に平重盛が記念植樹したとされ、樹高17.6m・幹周5.45mに達している。
見どころ(歩く順)

- 参道と鳥居
- 樹々に囲まれた参道が朱の社殿への導線。最初の眺めがいちばん印象的
- 本殿(権現造り)
- 深い朱色に塗られた権現造りの主要社殿群
- 梛(なぎ)の巨木
- 国天然記念物・1159年植樹。樹高17.6m。葉は縁結びのお守りとして授与されている
- 速玉大社宝物館
- 国宝・重要文化財500点以上を収める附属施設
おすすめの楽しみ方
社殿と梛の木のある境内は無料で参拝できる。参道を歩いて本殿を拝んだ後、梛の木のそばで時間をとりたい——真夏でも境内は木陰が多く涼しい。宝物館は別途拝観料。体力があれば、新宮駅から徒歩10分ほどの神倉神社(急勾配の石段と巨岩・ゴトビキ岩の展望地)も加えると、速玉大社とは対照的な野趣ある聖地を同日に体験できる。特急くろしおは運転本数が限られるため、前日のうちに時刻を確認しておくこと。
実際の行き方
- 新大阪駅→新宮駅(JR特急くろしお・約3時間。指定席を事前予約)。
- 新宮駅→熊野速玉大社(徒歩南へ約15分)。
- 本殿・梛の木を参拝、希望者は宝物館も。
- 特急くろしおで新宮へ、そこから徒歩
- 新大阪駅→(JR特急くろしお・紀勢線方面・約3〜3.5時間)→新宮駅→新宮川方向へ南に徒歩約15分→熊野速玉大社。特急は指定席を事前購入推奨。京都からの場合はサンダーバードで新大阪に出てから乗換。
- 新宮駅から特急くろしおで新大阪へ
- 速玉大社から徒歩約15分で新宮駅に戻り、特急くろしおで新大阪方面へ。本数は限られているので、事前にJR西日本(westjr.co.jp)で時刻を確認すること——1〜2時間の待ち時間が生じる場合もある。
行く前に
- 現金
- 在来線部分はICカード(Suica・ICOCA等)利用可だが、特急指定席は現金または事前購入が必要(JRパス利用可)。境内参拝は無料。宝物館は別途拝観料。
- 定休
- 境内は通年参拝可(日中)。宝物館の開館時間は公式サイト(kumanohayatama.jp)で確認。神倉神社の石段(約500段の急な自然石)は足元への注意が必要。
- 別ルート
- 熊野那智大社エリア(那智駅)からは路線バスで新宮まで約30〜40分、二社巡りの日帰りも計画次第で可能。神倉神社は新宮駅から徒歩10分圏内で立ち寄りやすい。
- 降りたあと
- 新宮駅が下車駅。駅南側の幹線道路を新宮川方向(南)へ徒歩約15分、速玉大社の鳥居と参道入口が見えてくる。