
山陰・倉吉No.602★★地図で見る →
倉吉白壁土蔵群
白い漆喰の蔵が細い水路に沿って並び、その裏の通りには赤瓦の商家が続く。同じ建物の表と裏。だから往路と復路で、別の町を歩くことになる。
- 起点倉吉駅
- 約12分市内路線バス約12分
- 降車赤瓦・白壁土蔵バス停(日ノ丸バス・日交バス)
- そこから
- 倉吉白壁土蔵群
狙い目
隠れた場所ではない。鳥取県が観光の顔として出してくる町並みで、案内所も駐車場も、蔵を使った店もそろっている。知っておくと得なのは、秘密ではなく造りのほうだ。水路沿いの小径と商店の通りは、同じ一列の建物を反対側から見ているにすぎない。片側だけ歩くと、町の半分しか見ないことになる。
場所
鳥取のほかの記事 10件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 赤瓦一号館番号の付いた蔵の一番手。店と工房とギャラリーが入る
- 玉川の水路蔵の戸口ごとに架かる、一枚石の小さな橋
- 豊田家住宅本町通りに残る、国の登録有形文化財の商家
- 本町通り赤い石州瓦を載せた商家が続く、町の表側
- 打吹公園旧城山の麓に広がる公園。保存地区の南のはずれにあたる
実際の行き方
- 倉吉駅→赤瓦・白壁土蔵(日ノ丸バス・日交バスの市内路線で約12分)。
- バス停から南へ入り、商店の裏手にあたる玉川沿いの小径へ下りる。
- 石橋を数えながら水路をたどり、赤瓦十号館の観光案内所へ。そこから本町通りへ抜ける。
- 通りを北へ戻ってバス停へ。時間があれば、そのまま南の打吹公園まで足を延ばす。
- 倉吉駅からバス
- 倉吉駅→赤瓦・白壁土蔵、日ノ丸バスと日交バスの市内路線で約12分。市内経由線・パークスクエア線・広瀬線など、複数の系統がこの停留所を通る。
- 倉吉駅へ戻る
- 行きと同じ停留所か、南のはずれの「白壁土蔵群前」から。どちらも駅へ戻る市内路線が通っている。観光シャトルではなく生活路線なので、店に落ち着く前に帰りの時刻を見ておきたい。
どんな場所か
倉吉が財を成したのは、綿と、稲扱千刃だった。鉄の歯を並べた脱穀具で、江戸の初めから大正まで、この町の商いを支え続けた品である。稼ぎは本町通りの商家となり、その背後の土蔵となった。蔵の裏手は玉川に落ちている。人ひとりぶんほどの幅しかない水路だ。この一帯9.2ヘクタールが国の重要伝統的建造物群保存地区で、全国129地区の一つにあたる。歩いて面白いのは、同じ建物が表と裏でまるで違う顔を見せることだ。通り側は赤い石州瓦と商家の構え。水側は白い漆喰と焼板が続く。
おすすめの楽しみ方
まずは水の側から。漆喰にまだ光が残っているうちがいい。突き当たりまで行ったら本町通りへ抜け、今度は商家の表を見ながら戻る。小径と水路は屋外だから時間で閉まることはなく、蔵の中の店にはそれぞれの営業時間と定休日がある。夕方に外だけを歩く日程でも、この町並みは十分に成立する。車で来る人は南の市役所側に着くので、同じ道順を逆から歩けばいい。
歴史・背景
中世、打吹山には城があり、その麓に町が育った。江戸に入って城は廃され、かわりに鳥取藩池田家の家老・荒尾氏の陣屋が置かれる。守る町ではなく治める町、そして何より商う町になった。綿と木綿、そして農具の鉄。それらが江戸の初めから大正までを運んだ。玉川沿いと本町通りの一帯が国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれたのは、1998年のことである。
行く前に
- 現金
- 小径も水路も石橋も公共の場所で、歩くのは無料。番号の付いた蔵は店・工房・小さな資料館で、営業時間も入館料もそれぞれに決まっている。周辺には無料の観光駐車場が点在し、有料の駐車場も一つある。
- 知っておきたいこと
- 町並みそのものは屋外で、時間で閉まることはない。閉まるのは蔵の中のほうで、営業時間と定休日はまちまちだ。冬は雪の降る土地で、水路には柵がなく、雨のあとの石は滑りやすい。
- 別ルート
- 車なら米子自動車道の湯原ICまたは蒜山ICから約40分。
- 降りたあと
- バスが着くのは保存地区の北のはずれ。玉川沿いの小径までは歩いて数分だ。南端の市役所そばには「白壁土蔵群前」の停留所もあるので、北から入って南から出ることもできる。
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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。