奈良・ならまちNo.242★★★地図で見る →
ならまち
〜格子窓の江戸・明治の町並み〜
奈良公園の南側に広がる歴史的な街並み。江戸・明治の町家が連なるならまちは、8世紀の都・平城京の街割りを今にとどめる。格子窓の路地に古民家カフェや工芸品の店が並ぶ。

ならまちは奈良公園の南端、寺社の境内と現代の市街地の間に広がる。道の区画は8世紀の都・平城京のグリッドをそのまま受け継ぎ、かつての元興寺外縁にあたる土地に商人や職人が住み着いたことで、奥行きのある細長い間取りの町家、格子窓、坪庭が路地を彩るようになった。20世紀に大規模な再開発が及ばなかったため、江戸・明治期の建物が残り続け、現在は国の重要な街並み保存地区に指定されている。中の庄子町や元興寺町を歩くと、公開されている古民家・ギャラリー・工芸品店・カフェがそれぞれ町家の構えを活かしながら並んでいる。
歴史・背景
ならまちが占める土地は、奈良が都だった時代(710〜784年)には元興寺の外縁にあたっていた。都が京都に移った後、寺の土地が次第に商業・職人用途に転換し、江戸期にかけて現在の街の性格が形成された。20世紀に大きな都市開発が入らなかったため街並みが保たれ、今や国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。
見どころ(歩く順)

- 中の庄子町のメインの路地
- 保存状態のよい町家の正面が最も密に並ぶ通り。ギャラリーも多い
- 格子の家(こしのいえ)
- 明治期の町家を完全復元した無料公開施設。細長い間取りと坪庭が見学できる。水曜定休(祝日の場合は翌日休)
- 身代わり猿(みがわりざる)
- 家の軒先に吊られた赤い猿の人形。家族の厄を身代わりに受けるならまちの民俗信仰
- 元興寺境内
- ならまち南端に立つ世界遺産。奈良時代の極楽堂が町並みの核を成す
おすすめの楽しみ方
東向きの路地に光が差し込み、工芸品の店がそろそろ開き始める朝が歩き時。格子の家は無料で見学でき、町家の奥行きのある間取りをよく理解した上で周辺を歩くと街が立体的に見えてくる。軒先に吊られた赤い身代わり猿を探しながら路地を歩くのも、ならまちらしい楽しみ方だ。
実際の行き方
- 近鉄奈良駅→三条通を南東へ徒歩(約15分)。
- 三条通→ならまちの案内板から南の路地へ入る。
- 格子の家(無料見学)→中の庄子町のメイン路地→元興寺境内へ。
- 近鉄奈良駅から徒歩
- 近鉄奈良駅から三条通を南東へ徒歩約15分でならまちへ。奈良公園の南側に「ならまち」の案内板が見えてくる。
- 歩いて戻るかバスで
- 北へ歩いて近鉄奈良駅まで約15分。近くの市内循環バス停からJR奈良駅・近鉄奈良駅方面へ戻ることもできる。
行く前に
- 現金
- ならまちの店は現金中心。一部ICカード対応あり。格子の家は無料。元興寺は少額の拝観料が必要。
- 定休
- ならまちの通りはいつでも歩ける。店の多くは10〜11時開店・17〜18時閉店。格子の家は9:00〜17:00・水曜定休(祝日の場合は翌平日休)。
- 別ルート
- JR奈良駅からは徒歩約25分か、市内循環バスで近くまで来られる。
- 降りたあと
- 近鉄奈良駅から三条通を南東へ進み、「ならまち」の案内板を目印に南の路地へ入る。