神戸東灘・御影No.055★地図で見る →
御影郷
〜灘の酒蔵をめぐる裏通り〜
神戸市東灘区にある灘五郷のひとつ。阪神電車と大阪湾のあいだの平地に古い木造の酒蔵が連なり、無料の酒造資料館も含めて歩いて巡れる一角。

御影郷は、東灘区の阪神電車と大阪湾に挟まれた細長い平地にある。日本一の酒どころ・灘五郷を構成する五つの郷のひとつで、灘五郷全体で日本の清酒のおよそ四分の一を生み出している。新しいマンションの街区の間に木造の蔵や倉庫が残り、白鶴・菊正宗・沢の鶴など全国的に名の知られた蔵元がこの一帯に本拠を置く。いくつかの蔵は資料館や試飲を一般に開いており、自分のペースで歩いて巡ることができる。
なぜ穴場のままか
旅行者の多くは三宮の夜のにぎわいにとどまります。酒蔵は各停で少し東に行った先にあり、ただの住宅街の通りに見えるため、観光客はあまり来ず、この一帯に向けた英語の案内も少ないままです。
歴史・背景
灘は江戸時代(1603〜1868年)から酒の一大産地として発展した。背景には三つの地の利がある——天保年間(1830年代)に西宮付近で見いだされたミネラル豊富な硬水「宮水」、酒造りに適した米、そして六甲山から吹き下ろす冬の冷たい風だ。御影の白鶴酒造資料館は大正時代(1912〜1926年)建造の木造蔵を転用したもので、1969年まで本蔵として使われていた建物を、その後に資料館へと改めた。
見どころ(歩く順)

- 白鶴酒造資料館
- 大正時代の木造蔵を使った無料の資料館。等身大の人形が昔ながらの酒造りの工程を再現
- 黒い木の蔵の路地
- 阪神の線路と海のあいだの裏通りに、古い蔵や倉庫が街並みの中に溶け込む
- 名だたる蔵元の本拠
- 白鶴・菊正宗・沢の鶴など、よく知られた蔵元が集まる一帯
- 宮水の物語
- 灘の酒を支えたとされるミネラル豊富な湧き水。1830年代に見いだされた
おすすめの楽しみ方
阪神の線路と海のあいだの平らな裏通りを歩き、無料の白鶴酒造資料館で古い蔵を眺め試飲を楽しむのがおすすめ。資料館の閉館は16:30(最終入館16:00)なので日中に訪ねること。小さな蔵は開館時間が限られるので、各蔵の営業時間を事前に確認しておくとよい。
実際の行き方
- 神戸三宮 → 住吉(阪神本線・各停で約20分)
- 住吉駅 → 白鶴酒造資料館(海側・南へ徒歩約5分)
- 御影郷まわりの黒い木の蔵の路地を歩いて巡る
- 阪神の各停+徒歩少し
- 神戸三宮(阪神)→(阪神本線・各停で約20分。特急で御影まで行き各停に乗り換えれば約10〜12分)→住吉(阪神)→(徒歩・約5分)→白鶴酒造資料館。計 約25分。各停は本数が多く(日中はおよそ10分間隔)、運賃は約200円です。
- 帰りも同じ経路で
- 帰りは阪神の各停で神戸三宮へ。電車は夕方以降も頻繁に走ります。注意すべきは電車でなく資料館の方で、閉館は16:30・最終入館は16:00です。日中に訪ねてください。
行く前に
- 現金
- 資料館は入館無料です。小さな試飲カウンターは現金のみのことがあるので、小銭や少額紙幣を用意しておくと安心です。
- 定休
- 現役の酒蔵と住宅が並ぶ一帯です。公共の路地だけを歩き、敷地や門の中には入らないでください。
- 別ルート
- レンタサイクルなら、平坦でやさしいひと巡りで複数の蔵を結べます。
- 降りたあと
- 阪神住吉駅から、平らな舗装路を海側(南)へ約5分歩くと白鶴酒造資料館に着きます。そのまわりの蔵の路地を歩いてみてください。