
宮城北・鳴子No.1224★★地図で見る →
宮城伝統こけし
〜湯治場で生まれた木地人形〜
ろくろで挽いた木の人形。国の指定を受けた五つの系統が宮城にあり、この谷の鳴子系は首を回すと音が鳴る。温泉街の上に建つ館に、産地の組合と工房と展示がひとつに収まっている。
- 起点仙台駅
- 約2時間JR在来線・乗換1回
- 降車鳴子温泉駅(JR陸羽東線)
- そこから
- 宮城伝統こけし
狙い目
こけしそのものは無名ではない。土産物屋の棚には全国どこでも並び、収集の流行も三度あった。知られていないのは、それを作っている谷のほうだ。鳴子はまず湯の町で、多くの客は一日を湯に使い、道を上った先の館まで足を延ばさない。
場所
宮城のほかの記事 23件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 鳴子温泉駅陸羽東線の駅。ヒノキの足湯と観光案内所が駅舎の中にある
- 日本こけし館谷を上った先の館。産地の組合連合会もここに事務所を置く
- 展示室東北各地の系統から集まった伝統こけし約5,000本
- 実演コーナー工人の木地挽きと描彩。土日祝を中心に見られる
- 絵付けコーナー白木のこけしに自分で顔と模様を入れる席
実際の行き方
- 仙台駅→小牛田(JR東北本線)。
- 小牛田→鳴子温泉駅(JR陸羽東線)。
- 鳴子温泉駅→日本こけし館(谷を上って徒歩約25分、タクシー約5分)。
- 展示室→実演コーナー→絵付けコーナーと回り、駅へ下る。
- 仙台から小牛田乗換でJR
- 仙台駅→(JR東北本線)→小牛田→(JR陸羽東線)→鳴子温泉駅。そこから谷を上って館へ。陸羽東線は普通列車だけで、1時間に1本あるかどうかという間隔なので、仙台を出る前に接続を決めておきたい。
- 鳴子温泉駅から戻る
- 同じ二本の線を小牛田乗換で仙台へ戻る。陸羽東線は単線で列車の間隔が空くため、館から歩き出す前に帰りの一本を決めておくほうがいい。駅舎には観光案内所があり、時刻表が読みにくければそこで聞ける。
どんな場所か
こけしは一本の木をろくろで挽き、頭と胴を組んで、顔と模様を描く。それだけの人形だ。国の伝統的工芸品「宮城伝統こけし」に名を連ねるのは鳴子・遠刈田・弥治郎・作並・肘折の五系統で、頭の形も胴の反りも描く模様も系統ごとに決まっている。だから見る人は、筆跡を読むように一本の産地を言い当てる。鳴子系はこの谷の系統で、首を胴に差し込まずに打ち込む。回すと鳴るのはそのためだ。五系統をまとめる組合連合会は、温泉街から谷を上った日本こけし館の中に事務所を置いている。
おすすめの楽しみ方
実演が入るのは土日祝が中心なので、ガラス越しの展示だけでなく手の動きを見たいならそこに合わせたい。9月の第1土曜・日曜には温泉街で全国こけし祭りが開かれ、奉納式と全国コンクール、張りぼてこけしの行列が続く。絵付けは有料で、塗った顔を乾かす時間もいるから、帰りの列車から逆算して早めに座るのがいい。
歴史・背景
東北の山で椀や盆を挽いていた木地師が、湯治客の土産として人形を作りはじめたのは江戸末期、文化・文政(1804〜1830年)のころとされる。文献をたどると、最初の一本は宮城の作並温泉の工人にさかのぼるという。技は温泉場から温泉場へ渡り、土地ごとに形と模様が固まっていき、宮城の五系統は1981年に国の伝統的工芸品に指定された。日本こけし館そのものは、深沢要が旧鳴子町へ託したコレクションから始まり、いまも祭りで奉納された一本ずつが加わっている。
行く前に
- 現金
- 館は入館料が要り、絵付けは別料金で、いずれも窓口で支払う。JRの各駅はSuicaなどのICカードと現金の両方が使える。
- 知っておきたいこと
- 館は冬のあいだ、1月1日から3月31日まで閉まる。訪ねられるのは4月から12月まで。陸羽東線も中山平温泉から西が災害で不通のまま代行バスになっているので、山形側から入る計画は先に確かめること。
- 別ルート
- 東北新幹線の古川駅が陸羽東線の起点で、東京方面からはこちらが標準の入り方になる。仙台と鳴子温泉のあいだには宮城交通のバスもある。
- 降りたあと
- 鳴子温泉駅から館は西、谷を上る方向にある。国道沿いを歩いて約25分、駅前からタクシーなら約5分。
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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。