
秋田南部・湯沢No.565★★地図で見る →
川原毛地獄
湯沢の山中にある、何も生えない斜面。灰白色の溶岩、地面から立ちのぼる蒸気、硫黄のにおい。恐山・立山と並ぶ日本三大霊地のひとつに数えられてきた。
- 起点湯沢駅(JR奥羽本線)
- 約45分車・湯沢駅から約45分
- 川原毛地獄
狙い目
市が案内を出している観光地で、隠れた場所ではない。静かなのは、たどり着くのに手間がかかるからだ。車が要り、山道を延々と上り、着けば携帯はつながらない。しかも一年の半分は雪で道ごと閉ざされる。
場所
秋田のほかの記事 34件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 川原毛地獄駐車場トイレのある道路沿いの駐車場。停めた場所からすぐ裸の斜面が始まる
- 灰白色の斜面溶岩に覆われ、木も草も生えない山肌。全体から蒸気が吹き出している
- ロープ柵の遊歩道硫化水素のたまる窪みを避けて敷かれた迂回路。両側はロープで仕切られる
- 川原毛地蔵硫黄鉱山で亡くなった人々を供養する地蔵菩薩。毎年の例大祭が続く
- 川原毛大湯滝20メートルの高さから落ちてくる、滝そのものが温泉になった湯の滝
実際の行き方
- 湯沢駅→川原毛地獄駐車場(車・約45分。須川IC、木地山、泥湯温泉を経由)。
- 駐車場→遊歩道へ。ロープ柵の内側を通って裸の斜面を歩く。
- 斜面を抜けて大湯滝の駐車場へ(徒歩約20分)、そこから山道を下って滝へ(徒歩約15分)。
- 帰りは同じ道。斜面を戻る区間は登りになる。
- 湯沢駅から車で
- 湯沢駅→(車・約45分)→川原毛地獄駐車場。湯沢横手道路の須川ICで降り、高松・三途川渓谷を抜け、木地山で直進して泥湯温泉を通り過ぎた先になる。カーナビは施設名ではなく「川原毛地獄駐車場」で設定したほうが迷わない。
- 同じ道で湯沢へ戻る
- 泥湯・木地山と、来た道をそのまま戻る。秋ノ宮側へ抜ける道はいま使えない。山道に照明はなく、電話も通じないので、明るいうちに下り始めたい。
どんな場所か
川原毛地獄があるのは、湯沢の南東、標高およそ800メートルの火山地帯だ。斜面は裸のままで、古い溶岩に覆われた灰白色の岩が広がる。木も草も生えず、いたるところの噴気孔から蒸気が立ち、硫化水素の強いにおいがあたりに残っている。その真ん中を遊歩道が通るが、これはガスの濃い窪みを避けるために回り道として敷かれたものだ。両側の立入禁止区域はロープ柵で仕切られている。斜面を抜けた先は谷へ下り、温泉が滝となって落ちている。
おすすめの楽しみ方
斜面を歩き抜けるのに片道20分。帰りは登りになるので、行きより時間を見ておきたい。大湯滝に入るつもりなら、湯が適温になるのは7月上旬から9月中旬とされている。天然の温泉なので、雨や気温で湯温は変わる。明るい時間に行くこと。駐車場から先には照明がなく、携帯も頼りにならない。
歴史・背景
大同2年、807年に月窓和尚が開いたと伝えられる。蒸気の噴き出す地面を、僧はいくつもの地獄になぞらえたという。青森の恐山、富山の立山と並ぶ日本三大霊地のひとつに数えられる。のちにこの斜面では硫黄が掘られ、いまも作業で亡くなった人々のために地蔵菩薩が立つ。毎年の例大祭には僧侶と近隣の人々が集まり、短い行事ながら今も続けられている。
行く前に
- 現金
- ゲートも受付もない。斜面を抜けた先の川原毛大湯滝は自然に湧いている温泉で、入湯料はかからない。売店の類は一切ないので、飲み物は持って上がる。入るつもりなら水着も要る。滝つぼは吹きさらしで、水着の着用が求められている。
- 知っておきたいこと
- 冬は積雪でこの一帯が完全に閉ざされる。閉鎖はおおむね11月上旬から5月上旬まで。加えて県道310号は土砂災害対策工事のため令和8年(2026年)11月30日まで全面通行止めで、泥湯温泉から川原毛地獄までは入れるが、秋ノ宮へ抜けることはできない。ロープ柵の外や立入禁止区域には絶対に入らないこと。ガスは地面に近いほど濃く、子ども連れはとくに注意がいる。携帯電話は基本的に圏外だ。
- 別ルート
- 皆瀬・小安方面から向かう場合は、木地山で左折して泥湯温泉へ入り、そのまま駐車場まで進む。
- 降りたあと
- 湯沢駅からこの場所へ向かう路線バスはなく、車かタクシーになる。川原毛地獄駐車場に停めれば、灰色の斜面はもう目の前で、舗装の切れ目から遊歩道が始まる。
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