
東京の島・小笠原No.1044★★★地図で見る →
小笠原諸島
東京都に属しながら、太平洋にぽつんと浮かぶ亜熱帯の島々。大陸と地続きになったことのない海洋島で独自に進化した生き物が評価され、世界自然遺産になった。空港はなく、本土との足は客船だけだ。
- 起点東京・竹芝桟橋
- 船で約24時間空港なし・船だけ
- 降車二見港(おがさわら丸・父島)
- そこから
- 小笠原諸島
場所
東京を地図で開く →見どころ(歩く順)

- 小笠原ビジターセンター島の自然・歴史・固有種を無料で見せる、桟橋から歩ける展示施設
- 大村海岸(前浜)集落の目の前、港と同じ二見湾に面した砂浜
- ウェザーステーション展望台父島西側の夕日の名所。冬から春は陸からのホエールウォッチングの場に
- 南島東京都自然ガイドの同行がないと上陸できない、石灰岩の無人島
- 母島同じ港から小型船で渡る、もうひとつの有人島
実際の行き方
- 浜松町駅(北口)→竹芝客船ターミナル(徒歩約8分。ゆりかもめ竹芝駅からなら約1分)。
- 竹芝桟橋→父島・二見港(おがさわら丸・約24時間)。
- 二見港→大村の集落と小笠原ビジターセンター(徒歩約10分)。
- 船の停泊日程が合えば、父島→母島(ははじま丸・2時間あまり)。
- 竹芝桟橋からおがさわら丸で
- 東京・竹芝桟橋→(おがさわら丸・約24時間)→父島の二見港。確認した時点では東京発11時、翌朝11時に入港で、乗船手続きは9時30分ごろから。毎日は出ておらず数日に一便、船室は事前予約制だ。運賃は等級と月で変わるので、日程を組む前に運航会社の時刻表・運賃ページを見ておく。
- 二見港から戻る
- 帰りは同じ船が二見港を15時に出て、翌日の15時に東京へ着く。船はふつう3泊してから折り返すため、滞在日数は船のダイヤ側で決まり、短くはできない。往路を押さえる時点で、帰る日も一緒に確定させておくことになる。
どんな場所か
小笠原諸島は都心から南へおよそ1,000キロ。それでも行政区は東京都だ。大小30ほどの島が連なり、そのうち約7,900ヘクタールが世界自然遺産の区域にあたる。この島々は海底から生まれたもので、一度も大陸と地続きになったことがない。だから島の生き物はすべて、風や海流や翼に乗って自力でたどり着いたものの末裔だ。隔絶の時間は、その漂着者たちをここにしかいない姿へ変えるのに十分だった。森と陸産貝類にいまも読み取れるその過程こそ、ユネスコが評価した中身である。人が住む島は父島と母島の二つだけだ。
おすすめの楽しみ方
片道およそ24時間、しかも船は3泊してから折り返す。旅の長さを決めるのは自分ではなく時刻表のほうだ。着いた日の午後はビジターセンターと湾のまわりに充て、夕方を一度、ウェザーステーション展望台のために空けておくといい。クジラは冬から春の主役で、船に乗らなくても陸から探せる。
歴史・背景
人が住み始めたのは1830年から。欧米系とポリネシア系の少人数が父島に入植するまで、ここは無人だった。当時の海図はこの島々を「ボニン・アイランズ」と記している。日本語の「無人(ぶにん)」がなまったものだ。戦後はアメリカの施政下に置かれ、1968年に日本へ返還されて小笠原村と都の支庁が置かれた。ユネスコが世界自然遺産に登録したのは2011年である。
行く前に
- 現金
- ビジターセンターの入館は無料。船の運賃は等級と時季で変わり、運航会社が定めるので、当日ではなく予約の段階で確かめておく。島は小さく支払い手段も限られるから、現金を用意し、ツアーの精算方法も先に聞いておくと安心だ。
- 知っておきたいこと
- 台風や高波で欠航・繰り上げが起きることがある。特に夏の終わりから秋にかけて。南島は保護のため冬に入島できない期間があり、開いている時季もガイド同行と人数の上限がつく。
- 別ルート
- 父島からは、小型のははじま丸が同じ港を出て母島の沖港まで2時間あまり。もうひとつの有人島へ渡る公共の足はこれだけだ。
- 降りたあと
- 二見港の船客待合所から、海沿いを大村の集落のほうへ。道は平坦で、ビジターセンターまで徒歩10分ほど。