
長野西・上高地No.752★★★地図で見る →
河童橋
梓川に架かる木の吊橋。上流に穂高の稜線、下流に焼岳が立つ。上高地の終点ではなく中心にあたる場所で、自家用車ではここまで来られない。
- 起点松本駅
- 約90分電車+バス(新島々経由)
- 降車上高地バスターミナル
- 徒歩
- 河童橋
場所
長野のほかの記事 27件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 橋の下の河原梓川が浅く澄んで流れる広い石の棚。橋そのものを立って眺める位置
- 河童橋鋼のケーブルに渡したカラマツの橋板。立ち止まれる幅があり、両端に山が収まる
- 下流の焼岳谷の入口に立つ剥き出しの火山。この谷でいちばん水平線に近いもの
- 右岸の上流路カラマツの下を明神へ向かう木道。ここから先が、この訪問の続き
- 明神池明神岳の下に静まる緑の池。道の突き当たりで、岸に社が建つ
実際の行き方
- 松本駅→新島々(アルピコ交通 上高地線)。
- 新島々→上高地バスターミナル(バス・繁忙期は予約優先)。
- ターミナルから川へ出て、上流へ歩いて橋まで。
- 橋を渡り、右岸の道を明神方面へ。帰りのバスが許す範囲まで。
- 松本駅から上高地へ
- 松本からアルピコ交通の上高地線で新島々まで行き、そこから谷を上るバスで上高地バスターミナルへ。全体で90分ほどを見ておく。バスは繁忙期に予約優先制となるので、当日ふらりと行くより先に押さえておきたい。
- 谷を下る
- ターミナルから同じバスで新島々へ、そこから電車で松本へ戻る。最終便は街の感覚より早く、谷から出る別の道もない。帰りの時刻は動かせないものとして、歩く範囲をそこから逆算する。
どんな場所か
誰もが撮る場所であり、誰もがその先へ行かない場所でもある。橋は標高およそ1,500メートルの梓川に架かり、谷は前後に何キロも平らに続いていく。橋板を離れて数分歩けば、人の密度はもう変わっている。上流を向けば穂高の稜線が視界を閉じ、手前に明神岳の岩が立つ。下流を向けば、いまも活きている焼岳が谷の入口に座っている。足元の橋そのものは古くない。ここで受け継がれてきたのは名前のほうで、木ではない。
おすすめの楽しみ方
橋だけで谷を終わらせないほうがいい。右岸を明神まで往復するかどうかが、写真の休憩と一日の過ごし方を分ける。稜線には午後にかけて雲が湧きやすく、山がいちばん素直に見えるのは朝だ。だから狙うのは最終便ではなく始発のほうになる。抜け道はなく、最終バスは文字どおり最終なので、どこまで川を遡れるかは時刻表が決める。
歴史・背景
この地点の渡しは、いまの橋よりずっと古い。はじめは上げ下げのできる板の橋で、明治期に吊橋になり、その後も何度か架け替えられてきた。足元の橋板は五代目、1997年のものだ。名前だけがそのすべてを越えて残ったが、由来ははっきりしない。河童が棲むという深い淵から来たとも、衣を頭に載せて渡る人の姿から来たとも言われる。芥川龍之介が1927年の小説『河童』の舞台をここに置き、結びつきはそれで決まった。
行く前に
- 現金
- 谷に入ること自体に費用はかからず、橋も公共のものだ。実際にかかるのはバス代で、どこから乗るかで変わる。山あいの谷で、小屋や売店のカード対応はまちまちなので、現金は持っておきたい。
- 知っておきたいこと
- 上高地には閉山の期間がある。冬は雪で道路が閉じ、宿もバスも一緒に止まる。晩秋から春先に着く計画は成り立たない。その年の開山と閉山の日付は公式サイトに出る。開いている季節はよく雨が降るが、この谷底では道が危なくなるというより、ぬかるむという方向に出る。
- 別ルート
- 高山側からならあかんだなに駐め、松本側からなら沢渡に駐めて、どちらもシャトルバスで30分ほど。自家用車と二輪は釜トンネルで通年止められる。1990年代から続いている決まりだ。
- 降りたあと
- ターミナルは谷の中心、宿の並ぶ一角にある。川へ出て上流へ砂利道をたどれば、数分で橋に着く。着く前から橋は見えている。
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