東京圏・栃木県北部 那須町No.284地図で見る →

那須高原

nature穴場——実はすごい

栃木県北部、那須連山の斜面に広がる高原リゾート。湯が見つかったのは7世紀。茶臼岳の登山道、下の斜面には美術館・牧場・動物園が点在する。

那須高原
実写(ライセンス済み)Σ64 / CC BY-SA 3.0

那須高原は栃木県の最北、那須連山の斜面全体を指す。下から上へ読むと一本の山になっている——ふもとには牧場や美術館、動物園。中腹には地名の由来になった古い湯の集落・湯本。そこから上は木がまばらになり、いまも斜面から噴気を上げる茶臼岳の山肌が現れる。標高1,915m、那須連山の最高峰である。ここで湯が見つかったのは7世紀とされ、那須町観光協会はいま「那須温泉 開湯1400年」を掲げている。那須が他の高原リゾートと違うのは、選ばなくていいところだ。ロープウェイで活火山の9合目まで数分、その下にはツツジの野を貫く木道の自然研究路、そして同じ日の夕方を牧場のカフェや美術館で締められる。訪日客の目的地になるずっと前から、日本人の「夏の避暑」の原型がここにある。

なぜ穴場のままか

那須は新幹線の停車駅を持ちながら、訪日客の行程にはほとんど乗ってこない。同じ「火山+ロープウェイ+温泉」の組み合わせは既定で箱根になるからだ。だがスケールが違う。実際に立てる標高1,915mの峰と、7世紀まで遡る湯の歴史がある。

歴史・背景

那須の温泉は7世紀に発見されたと伝わり、東日本でも記録の古い湯のひとつとされる。山の中腹の源泉のまわりに湯本の集落が育った。茶臼岳は活火山で、その噴気は景観そのものと湯の成分の両方を、記録が残るかぎりずっと形づくってきた。近代に入ると那須高原は平地の暑さを逃れる避暑地として定着し、美術館・牧場・スキー場・ゴルフ場・キャンプ場といった施設は、その季節的な習慣の周りに20世紀を通じて積み重なっていった。現在は国立公園の区域にあり、遊歩道の多くは木道として整備し直されている。

見どころ

実写(ライセンス済み)Σ64 / CC BY-SA 3.0
茶臼岳
標高1,915m、那須連山の最高峰で活火山。ロープウェイが9合目まで通じ、山頂はそこから徒歩約50分
無間地獄の噴気
斜面に噴気が上がり続ける一帯。徒歩約40分の道でたどり着く
那須自然研究路
高原の森を巡る全長7.6kmの周回路。大丸温泉を通り、春はツツジのトンネルになる
八幡のツツジ園地
斜面のツツジ群落を1.6km・約30分で回る周回路。大部分が木道
那須湯本温泉
山の中腹にある古い湯の集落。那須温泉郷の中心
ふもとの美術館・牧場
那須どうぶつ王国、那須サファリパーク、那須ステンドグラス美術館、南ヶ丘牧場などが下の斜面に集まる

おすすめの楽しみ方

上から下へ降りる順で組むといい。朝いちばんのバスで那須塩原からロープウェイまで上がり、空気の澄んだ時間に火山を歩く。午後に湯本まで下りて温泉、最後にふもとの牧場か美術館で締める。風で山頂が閉じている日は自然研究路のほうがいい——7.6kmの周回でロープウェイを使わずに歩ける。木道区間は車椅子でも通れる部分が多く、宿には空気入れやパンク修理キットを備えるところが多い。

実際の行き方

起点
東京駅
所要
約2時間10分 · 新幹線+バス(1時間に1本程度)
降車
那須湯本バス停(関東バス)
  1. 東京駅→那須塩原駅(東北新幹線・約70〜75分)。
  2. 那須塩原駅西口→那須湯本(関東バス・約50分)/那須ロープウェイ(約75〜80分・4〜11月)。
  3. ロープウェイ山頂駅→茶臼岳山頂(徒歩・約50分)。
東北新幹線+関東バス
東京駅→(東北新幹線・約70〜75分)→那須塩原駅。西口から関東バスの那須湯本・那須ロープウェイ方面行きに乗る。那須湯本まで約50分(およそ1,170円)、4〜11月は多くの便がそのまま那須ロープウェイまで行き約75〜80分(およそ1,640円)。バスは概ね1時間に1本程度。
関東バスで那須塩原へ戻り新幹線
那須湯本またはロープウェイから関東バスで那須塩原駅へ下り(50〜80分)、東北新幹線で東京へ(約70〜75分)。下りのバスは夕方以降に本数が減るので、着いたときにバス停で最終便を確認しておく。日帰りで最も失敗しやすいのがここ。
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行く前に

現金
新幹線と駅はICカードでいいが、関東バスと山の上の小さな宿・売店・浴場のために現金を持っておく。ロープウェイは別料金。
定休
茶臼岳は活火山。強風でロープウェイは運休し、火山情報によっては登山道の一部が閉鎖される。ロープウェイは厳冬期は原則運休、ロープウェイ行きのバスもおおむね4〜11月の運行。山頂を予定に入れる前に当日の状況を確認すること。
別ルート
黒磯駅(JR宇都宮線)からも高原方面のバスがあり、新幹線を使わない場合はこちらが安い。施設が広範囲に散らばり相互のバス便が限られるため、レンタカーが最も融通が利く。リゾート内にはレンタサイクルもある。
降りたあと
那須湯本はバス停の周囲が集落そのもので、浴場や宿は数分圏内。ロープウェイ山麓駅からは索道で9合目へ上がり、山頂まで徒歩約50分。駐車場まで歩いて下る場合は全体で約3時間半をみておく。

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