埼玉・さいたま市大宮No.280★地図で見る →
大宮の鉄道博物館
2007年にJR東日本が大宮に開館した日本最大の鉄道博物館。1階の車両ステーションには蒸気機関車・電気機関車・客車・新幹線・貨車・御料車まで実車36両が転車台を囲んで並ぶ。

鉄道博物館は2007年、JR東日本の20周年記念事業として大宮に開館した、日本最大の鉄道博物館だ。核となるのは1階の車両ステーション——蒸気機関車、電気機関車、客車、電車、新幹線電車、気動車、貨車、そして御料車まで、実車36両が転車台を囲んで並ぶ巨大な展示室で、転車台は実演として実際に回される。一部の車両は内部に入って見学できる。上部の壁面に設けられた巨大スクリーンでは、映像・音・光による演出がホール全体を包む。その先には運転シミュレータ群があり、D51シミュレータはシリンダー圧力計・ボイラー圧力計・水面計・速度計が運転に連動して動き、動揺装置が蒸気機関車特有の振動まで再現する。ほかに子どもが自分で運転するミニ運転列車、日本最大級の鉄道ジオラマがある。
なぜ穴場のままか
訪日の旅程は東京の縁で止まるので大宮はまず出てこない。だが東京駅から40分、日本の鉄道遺産が物理的に保存されているのはここだ。しかも展示が翻訳を必要としない、数少ない大型館でもある。
歴史・背景
大宮は明治以来の「鉄道の町」だ。北へ向かう幹線の分岐点に選ばれ、車両の製造・修繕を担う工場を中心に街が育った——博物館が都心ではなくここに置かれたのはそのためだ。JR東日本は1987年の国鉄分割民営化から20年の節目に、2007年この館を開いた。神田にあった旧・交通博物館の役割を引き継ぐ形である。コレクションの中心が模型ではなく保存された実車であることが、車両ステーションを特異な空間にしている——並んでいるのは、実際に路線を走った機械そのものだ。
見どころ

- 車両ステーション
- 1階に実車36両。蒸気機関車から新幹線、御料車まで並ぶ館の中核
- 転車台の実演
- 実際に稼働する転車台が、決められた時刻に蒸気機関車を回す
- D51運転シミュレータ
- 圧力計や水面計が運転に連動する本格的な蒸気機関車の運転台。動揺装置で振動まで再現
- 鉄道ジオラマ
- 日本最大級の模型鉄道レイアウト。時間を決めたショー形式で運行される
- ミニ運転列車
- 屋外の周回線路を、子どもが自分で運転して走らせる小型車両
おすすめの楽しみ方
3〜4時間はみておきたい。鉄道好きなら丸一日いても足りない。開館は10:00〜17:00(入館は16:30まで)、火曜と年末年始は休館。チケットは公式のオンラインチケットサイトで前売券・当日券とも購入できるので、行く前に押さえておくとよい。人気のシミュレータは当日に別枠で受付・抽選になるものがあるため、まずそちらを確保してから車両ステーションを見るのが効率的だ。展示のほとんどは日本語が読めなくても伝わる——実車と転車台とシミュレータが自分で語る。数駅戻った大宮氷川神社と組み合わせれば、東京から出る一日として過不足がない。
実際の行き方
- 東京駅→大宮駅(JR上野東京ライン/高崎線・宇都宮線・約30分)。
- 大宮駅→鉄道博物館駅(ニューシャトル・1駅・約3分)。
- 連絡通路を徒歩約1分で博物館入口へ。
- 東京駅→大宮→ニューシャトル1駅
- 東京駅→(JR上野東京ライン・高崎線/宇都宮線・約30分、または東北/上越新幹線・約25分)→大宮駅→(ニューシャトル・1駅・約3分)→鉄道博物館駅→(徒歩・約1分)→入口。計 約40分。JRは数分間隔、ニューシャトルも6〜10分間隔で走るので時刻表の確認は不要。
- 帰りも鉄道博物館駅から
- ニューシャトルで1駅戻って大宮駅へ、そこからJRで上野・東京方面(約30分)。大宮は深夜まで列車のある大きな乗換駅なので帰りの時間は自由が利く。日光や東北新幹線で北へ向かうなら、そのまま乗り継げる位置でもある。
行く前に
- 現金
- 入館券は公式オンラインチケットサイトで前売・当日とも購入可。前売料金は一般1,500円、小・中学生500円、幼児200円。ニューシャトルはJRとは別会社で運賃も別途(数百円)だが、ICカードは同じものが使える。
- 定休
- 開館10:00〜17:00(入館は16:30まで)。火曜・年末年始は休館。シミュレータやジオラマは日ごとのスケジュールで運行され、抽選や当日整理券の枠があるものもあるので、入館時に当日の掲示を確認すること。
- 別ルート
- ニューシャトルへの乗り換えが面倒なら、大宮駅西側から徒歩約20分でも行ける。大宮へは上野から約25分、新宿から湘南新宿ラインで約30分と、東京駅以外からも直通している。
- 降りたあと
- 鉄道博物館駅は館のすぐ隣。ホームを出て高架の連絡通路をたどれば約1分で入口に着く。