千葉南部・鴨川の里山No.104★地図で見る →
大山千枚田
千葉県鴨川市、急斜面に約375枚の田が段々に連なる棚田。川を引かず雨水だけで潤し、東京に最も近い棚田として知られる。

千葉県最高峰・愛宕山の南東の裾に広がる約3.2haの急斜面に、約375枚の小さな田が弧を描いて連なる。特徴は川の水源がなく、雨水だけで耕作すること。水はけの良い粘土質の土壌がこれを可能にしていて、日本で唯一ともいわれる。田は標高90〜150mにわたり、東西に約600m続く。春は水を張って空を映し、夏は深い緑、秋は黄金色の稲穂と季節ごとに表情を変える。撮影は夜明け前後か日没前後の光が好まれる。
なぜ穴場のままか
東京から約90分なのに、日帰り客の多くは近くの海の町を選ぶため、平日の朝は静か。英語の情報が少なく、路線バスは1日数本だけで、主要な観光ルートからも外れている。
歴史・背景
1999年に農林水産省「日本の棚田百選」に選定、2022年には「つなぐ棚田遺産」に認定された。1997年に発足した保存会はのちにNPO法人となり、参加者が一区画を一年かけて耕す棚田オーナー制度で景観を維持している。
見どころ(歩く順)

- 天水だけの田
- 川の水源を持たず雨水のみで耕す、日本唯一ともいわれる棚田
- 春の水鏡
- 田植えの頃(4月ごろ以降)、水を張った田が空を映す
- 棚田のあかり
- 約1万個のLEDが灯る夜の点灯イベント(10月下旬〜1月上旬)
- 棚田オーナー制度
- 一区画を一年かけて耕し、景観保全に参加できる仕組み
おすすめの楽しみ方
水を張る田植えの頃が、田が空を映す代表的な時期。晩秋から1月にかけては夜に点灯イベントが開かれる。棚田の休憩所では飲み物や米を販売している。
実際の行き方
- 東京駅→安房鴨川駅(特急わかしお・約2時間)
- 安房鴨川駅→大山千枚田入口(長狭線バス・約15分)
- 大山千枚田入口→棚田(徒歩・約20〜25分の上り)
- 特急わかしお+長狭線バス
- 東京駅→(特急わかしお・約2時間)→安房鴨川駅→(長狭線バス・約15分)→大山千枚田入口→(徒歩・約20〜25分の上り)→棚田。計 約2時間半。バスは1日数本しかないので、出発前に当日の時刻表を確認。
- 帰りは同じ経路
- 長狭線バスは本数が少なく、運行は夕方で終わる。着いたらまず停留所で帰りの時刻を確認し、最終バスに余裕を持たせる。
行く前に
- 現金
- 棚田の休憩所は飲み物や米を売る。田舎のバスは現金のみのことが多いので、小銭と小額紙幣を持参。
- 定休
- 現役の田。標識のある道を外れず、水の張った田と田の間の細い畦(あぜ)に踏み込まない。
- 別ルート
- バスの時刻が合わなければ、安房鴨川駅からタクシーが現実的。
- 降りたあと
- バス停から標識の道を約20〜25分、上って棚田へ。