京都北西・右京区No.202★★★地図で見る →
龍安寺
室町時代に創建され、1994年に世界文化遺産に登録された臨済宗の禅寺。白砂に十五個の石を配した枯山水の石庭は、日本庭園を語るうえで外せない構成として世界中で研究されている。

石庭は方丈の南側に広がる——幅約25メートル・奥行き約10メートルの白砂に、大小15個の石が五つのグループで配されている。縁側のどこから眺めても、必ず一つの石が別の石に隠れて見えない。いつ、誰が設計したかを記した文献は残っておらず、室町時代末期(1500年ごろ)の作とされる。境内にはもう一つ見どころがある——仁和寺時代からの鏡容池(きょうようち)。石庭に比べて訪れる人が少なく、池の周りをゆっくり歩く時間は、喧騒の外にある。
歴史・背景
この地はもともと平安時代に藤原氏が所有していた。1450年に細川勝元が土地を得て禅僧・義天玄承を招き、寺として開いた。応仁の乱で焼失し再建を経て、現在の石庭は1500年ごろに整備されたと考えられている。1994年、「古都京都の文化財」の一部としてユネスコ世界文化遺産に登録された。
見どころ(歩く順)

- 鏡容池(きょうようち)
- 仁和寺時代からの大きな池。境内に入る前にぐるりと周回するのがおすすめ
- 石庭の縁側
- 方丈の南面に続く木の縁側。ここから石庭全体を向き合う
- 十五の石
- 五組に配された石。縁側の位置を変えると石の見え方が変わる
- つくばい
- 「われただ足ることを知る」と刻まれた石水鉢。石庭近くにある
おすすめの楽しみ方
開門と同時に入るのがいちばん良い(3〜11月=8:00・12〜2月=8:30)。ツアーグループが来る前の静かな時間に、縁側に腰をおろして石庭を正面から向き合ってほしい。眺める場所を少しずつ横にずらすと、石の隠れ方が変わる。帰り際は鏡容池の周りを一周——木立を映す水面は石庭とはまた別の静けさがある。
実際の行き方
- 京都駅バスターミナルJR3乗り場 → 龍安寺前バス停(JR西日本バス・約30分)。または市バス50系統で立命館大学前→北へ徒歩7分。
- 寺門まで徒歩約2分。まず鏡容池をひと周りして境内の奥へ。
- 方丈南の縁側に座り石庭を正面から。近くのつくばいも見ておきたい。
- 京都駅 → 龍安寺前バス停(JR西日本バス)
- 京都駅バスターミナルのJR3乗り場からJR西日本バス(龍安寺・金閣寺方面)に乗り、龍安寺前バス停で下車(約30分)。徒歩約2分で寺門に着く。市バス50系統を使う場合は「立命館大学前」で下車し北へ徒歩約7分。市バス59系統は龍安寺前に直接止まるが、京阪三条駅発のため京都駅からの利用には向かない。
- 龍安寺前バス停から京都駅へ戻る
- JR西日本バスで京都駅へ(約30分)。または立命館大学前まで徒歩7分→市バス50系統でも戻れる。龍安寺から金閣寺(鹿苑寺)へは徒歩約20分——セットで回ることもできる。
行く前に
- 現金
- 拝観料=大人600円・高校生500円・小中学生300円(ICカード・現金可)。バスは230円・ICカード可。
- 定休
- 年中開門。3〜5月(桜)と10〜11月(紅葉)は混雑。夏の平日朝が比較的すいている。
- 別ルート
- 金閣寺(鹿苑寺)から龍安寺へは東に徒歩約20分——北西京都の寺社めぐりの定番ルートとして組み合わせやすい。
- 降りたあと
- 龍安寺前バス停(JR西日本バス・市バス59系統)は寺門から徒歩約2分。バス停に案内表示あり。